イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

大野山乳牛育成牧場

2008-04-24 | CB250EX
この牧場は、モー十年も前から気になっていました。
R246の山北と丹沢湖の間にあるのですが、発見したのは偶然でした。
 
大雨崖崩れでR246上下線ともに通行止めになり、Uターンを迫られたことがありました。
ドライバーO倉さんの機転と野生の勘を頼りに、狭い山道に脱出ルートを探して右往左往。
大雨のウインドー越しに『牧場こちら』の案内板を見かけたのが始まりです。
当時は、こんな山奥に牧場があるなんて信じられませんでした。
 
数日前にやっと行ってきましたワ。
その名の通り、県内の若い牛さんを育成している牧場なんですネ。
観光牧場ではないので、牛さんとのふれあいはありません。
あまりに急斜面の牧草地なので、一度こけたら下まで転がり落ちそうです、牛さん。


夜が空ける前に家を出たので、お腹ペコペコ。
ラーメン&カフェレーサーして大野山頂上を散策して、
一時間以上のんびりしたけど、誰とも会わず。
ンモー下界の喧噪がウソみたいに静かでした。
 

気になる映画

2008-04-23 | その他
まずは映画『ミスト』だ。
まさかと思ったが、スティーブン・キングの『霧』だ!
これ、キングの短編(中編になるかな?)の中でも特にお気に入りの話。
読み手の想像力がモノ言う大傑作なのだ。
しかも、監督したのはキングの原作『ショーシャンク・・・』『グリーン・マイル』を見事に映像化した
フランク・ダラボンなのだから、期待しない方がおかしい。
ラストは原作とは異なるというから、どう決着をつけたのか、楽しみである。

次は『NEXT』。
まさかと思ったが、P・K・ディックの『ゴールデン・マン』だ!
これ、ディックの短編(短編だなやっぱり)の中でも特にお気に入りの話。
きれいな顔と美しい肉体を持ち、未来を見通せる、まさに完璧なミュータントが主人公の話。
完全な容姿がキーになってるはずなんだけど、
主役はニコラス・ケイジかよっ!
どうも、原作とはかけ離れた世界のようだ。
残念無念。

山小屋こわい

2008-04-20 | イラスト
かなり昔の話で恐縮です。
野宿ならいろんな所でしたけれど、時期外れの山小屋は真剣に恐かった。
 
山形にある鳥海山に登山しようと思って、
鳥海ブルーラインを登山口までバイクで上ると『キャンプ禁止』の看板。
やむなく、大平山荘近くの山小屋(当時310円でした)に泊まることに。
普通の観光客は国民宿舎の大平山荘に泊まるんでしょうなぁ。
 
石を積み上げて造られている外観は、いかにも!という山小屋の出で立ちだ。
入ってみると、まず変な臭いが鼻をつく。
何か嫌な感じのまま、足を踏み入れると、二階建ての構造でかなり広い。
暗闇にホコリをかぶった道具がたくさん並んでいる。
赤いソリは山で怪我した人を運ぶためのものなんだろうな・・・
シュラフのような人型の袋は、まさか死体を入れるためのものかしら・・・
こんな時に限って、忘れていたはずの恐い話を思い出しちゃうんだよな。
霊感が全く無くて、助かったよ。ホント。
 
視線のようなものを感じて、落ち着かない一階から二階へ移動。
真っ暗闇の中、ロウソクを灯し、一人で夕食。
風でガラスが揺れるたびに「カタタタッ」と嫌な音をたてる。
すきま風に火が揺れ、影が踊る度にビクッ。
気を紛らわすつもりのラジオは、広い空間に変に反響して、余計に恐さ倍増。
しまいには、頭痛がしてきました。
麓で野宿すれば良かったと、猛烈に後悔しながらも、
いつの間にか熟睡してしまいました。
 
ランタンを描いていたら、いつのまにか山小屋のイラストになって、
むかし泊まった鳥海山での一夜を思い出したのでした。
オチも何もなくてソーリー。

野生の轍の裏

2008-04-08 | 野生の轍
OUTRIDER絶賛発売中!
今号の『野生の轍』は家ネズミといわれる
ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミについて書いています。
 
繁華街で猛威を振うクマネズミは、最近ニュースでもよく取り上げられています。
寒さに弱いクマネズミにとって、年中暖かい都会のビルは、格好のねぐらになっています。
下水が整備された戦後にはドブネズミが増え続けたのですが、
身軽で機知に富むクマネズミが勢力分布図を塗り替えているようです。
 
スティーブンキングの短編に『地下室の悪夢』という話があるのですが、
僕はネズミというと、この話を思い出します。
年中暖かい料理屋の地下なら、丸々と太ったネズミ(とコウモリのハイブリッド)
の王様がジャバ・ザ・ハットよろしく、デーンと横になっていても
おかしくないなぁと想像だけが駆け巡ります。
 
頭が良く、環境適応能力が異常に高い奴ら。
いつか人間を駆逐しようと企んでいるのではなかろうか。
愛されキャラのディ○○ーのネズミはその代表なのだ。
可愛らしい姿で、子供の心をつかみ、大人でさえ骨抜きにしてしまう。
あの屈託のない笑顔の下に、底知れない恐怖を感じるのは僕だけでしょうか?

明日に向かって抜け!

2008-04-07 | TL125s
旧車をいじり倒す皆さんには、お馴染みだと思います。
ボルト抜きの最終兵器、その名もエキストラクター。

高いトルクをかけて、ボルトの頭をとばしてしまい、アタフタ。
バイスでもつかめない、鉄ノコで溝も掘れない、『もうダメだ神様』ってときに使います。
残ったボルトの中心にドリル穴を開けて、逆ネジのエキストラクターを左回しに押し込むという使い方をします。

でも私、過去に、このエキストラクターを3本折っています。
焼入れされている超硬金属で出来ていますから、折れてしまうとモー地獄です。
超硬ハイスドリルもまるで歯が立ちません。

で、今回はどこで折ったかというと、4ヶ月前にバイアルスのエンジンの分解中にやってしまいました。
苦節4ヶ月・・・しかし、本日めでたく摘出できました!!
鍛冶屋よろしく、エンジンケースを熱して、食い込んだ破片をタガネで叩いた日もあった。
薄歯のグラインダーで溝を掘って、インパクトドライバーで回そうとした日もあった。
苦しかった日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。

あーもー、絶対ホームセンターの格安エキストラクターは使わない、買わない。
見たくもないっ!!

※折れて残ったエキストラクターは写真の倍くらいの長さでしたが、色々やっているうちにこんなに短くなっちゃった。