W league第7戦。
HOT3最終戦である。
尚、今回の棋譜はnipparatさんのサイトに不備があったので、hidewさんのサイトから頂いた。
棋譜はコチラ。
osamaさんとしてはnipparatさんが全勝を守っているので、直接対決を前にそれに並びたいところ。
順番からして偶然とはいえ、プレッシャーが掛かる。
そういう意味では昨日のnipparatさんの勝利は、二重の意味で大きかったのかもしれない。
一方のルーラさんも全部勝てば、最終戦次第でトップに並ぶ可能性があるし、第8、9戦を盛り上げるためにも頑張って欲しいところ。
本大会で初めて、osamaさんが白番。
その作戦が注目された。
黒5に対しnipparatさんは一間バサミで応じたが、osamaさんは左上に大ゲイマにかかる作戦。
ここはどう打っても一局で、好みの問題か。
黒は応じず左下に両ガカリ。
これは現代囲碁の花形定石群で、膨大な変化があり正直私の手にあまる。
だから白28に対し、何故ハザマに出ていかなかったのかは全くわからない。
「何か嫌な変化があるのだろう」
としか言いようがないが、白34までの形は白に浮き石がないのに対して、黒は一方が若干弱いのでやや白が良さそうにみえる。
白6の石との連動性も自慢。
もっとも手番は依然黒にあるので、してやったり感はあまりないように見えるが。
黒はその貴重な手番を利用して、右辺を小林流に構える。
白38の大ゲイマガカリに肩をついていくのも定番中の定番。
ここにもいろいろな変化の余地があるのだが、osamaさんが選んだ順は極オーソドックス。
ちょっとosamaさんらしくないようだが、これが白番でのスタイルか?
ここも黒先手で切り上げ、黒は右下を盛り上げる。
右辺全体を立体的に。
ここ2戦やokaoさん戦をみると、ルーラさんは先手をことの他、重視する印象を受ける。
そして先手で大場大場にまわって模様を張り、相手が入ってくるのを待つスタイル。
その盛り上がる模様は「風の精」であると同時に、「地の精霊」の属性も強く感じる。
白52はどうだったか?
カラいと言えばカラいが、左上を先手で治まられ、さらに黒55から黒59まで盛り上げられては消し方が難しく思える。
何か手がかりを早く打っておくべきだったのではないだろうか?
この膨大な右辺の模様を目の前にしたら、大抵の人は途方に暮れるはずだ。
あるいは白60の消しで十分、という形勢判断だったのかもしれない。
が、黒61と一回は受けて一転、黒63と逆から迫ったのが意表の手順。
そして黒69から黒75と白石を3つに分断し、自らは各石を連動させたのはなかなかにみえる。
白は80と手を入れざるを得ず、黒に81と大場の手止まりに打たれたのが痛い。
白84と根拠剥奪を狙いとした手を放つものの、到底取られるような石ではない。
ここでもまた黒が先手で黒95。
ルーラさんのリズムだ。
さらに黒97から中地をまとめながら、左辺を調子でシノいだのも巧い。
白116はどうだったのだろう?
黒119とシチョウアタリ(?)と左辺削減、左上拡大の一石三鳥の手を打たれて面白くないように見える。
とはいえ、ここに中地をつけるのは難しいか?
結局左上の黒は小さくなったし、これが相場なのだろうか?
黒145と切っておいて、これをタネに外側から利かせたのも巧み。
こういうところを逃さないのが、ルーラさんの持ち味か。
ヨセに関しての考察は、とにかくさっぱりわからないし、数える気力が(棋力も)ないのだが、黒165にポン抜かせたこと、そして白174からの手順が不思議に思える。
特に白180のツギと黒181のところをオサえるのを比較すると、白180の方が大きいようには思えない。
大ヨセの手止まりにもみえるし、ここで勝負がついたということはないだろうか?
盤十の形勢は意外にも差がない感じだが、大きな捕り物もなかったので、これが普通なのだろうか。
本局はリーグの中で、一番理解しにくい碁だった。
こういう「量」の碁は高度な形勢判断力が求められるので、私の手にどうしてもどこで差がついたかわからないのだ。
詳しくはルーラさんの感想と、nipparatさん、dasさん、pgさんの観戦記を参照して頂きたい。
HOT3最終戦である。
尚、今回の棋譜はnipparatさんのサイトに不備があったので、hidewさんのサイトから頂いた。
棋譜はコチラ。
osamaさんとしてはnipparatさんが全勝を守っているので、直接対決を前にそれに並びたいところ。
順番からして偶然とはいえ、プレッシャーが掛かる。
そういう意味では昨日のnipparatさんの勝利は、二重の意味で大きかったのかもしれない。
一方のルーラさんも全部勝てば、最終戦次第でトップに並ぶ可能性があるし、第8、9戦を盛り上げるためにも頑張って欲しいところ。
本大会で初めて、osamaさんが白番。
その作戦が注目された。
黒5に対しnipparatさんは一間バサミで応じたが、osamaさんは左上に大ゲイマにかかる作戦。
ここはどう打っても一局で、好みの問題か。
黒は応じず左下に両ガカリ。
これは現代囲碁の花形定石群で、膨大な変化があり正直私の手にあまる。
だから白28に対し、何故ハザマに出ていかなかったのかは全くわからない。
「何か嫌な変化があるのだろう」
としか言いようがないが、白34までの形は白に浮き石がないのに対して、黒は一方が若干弱いのでやや白が良さそうにみえる。
白6の石との連動性も自慢。
もっとも手番は依然黒にあるので、してやったり感はあまりないように見えるが。
黒はその貴重な手番を利用して、右辺を小林流に構える。
白38の大ゲイマガカリに肩をついていくのも定番中の定番。
ここにもいろいろな変化の余地があるのだが、osamaさんが選んだ順は極オーソドックス。
ちょっとosamaさんらしくないようだが、これが白番でのスタイルか?
ここも黒先手で切り上げ、黒は右下を盛り上げる。
右辺全体を立体的に。
ここ2戦やokaoさん戦をみると、ルーラさんは先手をことの他、重視する印象を受ける。
そして先手で大場大場にまわって模様を張り、相手が入ってくるのを待つスタイル。
その盛り上がる模様は「風の精」であると同時に、「地の精霊」の属性も強く感じる。
白52はどうだったか?
カラいと言えばカラいが、左上を先手で治まられ、さらに黒55から黒59まで盛り上げられては消し方が難しく思える。
何か手がかりを早く打っておくべきだったのではないだろうか?
この膨大な右辺の模様を目の前にしたら、大抵の人は途方に暮れるはずだ。
あるいは白60の消しで十分、という形勢判断だったのかもしれない。
が、黒61と一回は受けて一転、黒63と逆から迫ったのが意表の手順。
そして黒69から黒75と白石を3つに分断し、自らは各石を連動させたのはなかなかにみえる。
白は80と手を入れざるを得ず、黒に81と大場の手止まりに打たれたのが痛い。
白84と根拠剥奪を狙いとした手を放つものの、到底取られるような石ではない。
ここでもまた黒が先手で黒95。
ルーラさんのリズムだ。
さらに黒97から中地をまとめながら、左辺を調子でシノいだのも巧い。
白116はどうだったのだろう?
黒119とシチョウアタリ(?)と左辺削減、左上拡大の一石三鳥の手を打たれて面白くないように見える。
とはいえ、ここに中地をつけるのは難しいか?
結局左上の黒は小さくなったし、これが相場なのだろうか?
黒145と切っておいて、これをタネに外側から利かせたのも巧み。
こういうところを逃さないのが、ルーラさんの持ち味か。
ヨセに関しての考察は、とにかくさっぱりわからないし、数える気力が(棋力も)ないのだが、黒165にポン抜かせたこと、そして白174からの手順が不思議に思える。
特に白180のツギと黒181のところをオサえるのを比較すると、白180の方が大きいようには思えない。
大ヨセの手止まりにもみえるし、ここで勝負がついたということはないだろうか?
盤十の形勢は意外にも差がない感じだが、大きな捕り物もなかったので、これが普通なのだろうか。
本局はリーグの中で、一番理解しにくい碁だった。
こういう「量」の碁は高度な形勢判断力が求められるので、私の手にどうしてもどこで差がついたかわからないのだ。
詳しくはルーラさんの感想と、nipparatさん、dasさん、pgさんの観戦記を参照して頂きたい。
黒だめです。黒63が重い手で、白優勢のようです。
白52は大事な手で、ここ打たないと3の3に入られて、ひどく攻められます。白54が緩着でした。
最期164でポン抜くと、黒164に打たれて、右側白全体の目がなくなります。白錯覚があったらしい。