対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「世界一わかりやすい碁の法則」

2012-03-27 22:55:55 | 棋書
大矢浩一プロの「世界一わかりやすい囲碁理論」の続編、
世界一わかりやすい碁の法則」が発売された。

あまり前著に印象がなかったので、
刊行された時の感想を読み返してみたが、
いつもながらというか辛口の評価。

しかしその評価と世間の評価は一致せず、
割と売れたということで続編の刊行となったらしい(汗)。

さて続編の方の印象だが…一言で言うと
「『法則』というより大矢流の『囲碁格言集』じゃね」?!

前著で取り上げた囲碁「理論」に加え、
本書では囲碁「法則」が8つほど提示され、
それぞれの法則に関して例題的な問題が示されている。、

わたし的に問題なのは「法則」についての解説が、
序章で一言二言軽く触れられているだけな点。
「後は問題を解いて体感してね」
ということだろうが…これはちょっと…。

そして「法則」の方も「2子の頭、見てハネよ」といった
既成の格言をひっくり返したものだったり
「囲うと相手も増える」…これ…「苑田格言」?!

試しに1問目を解いてみたが、
「法則」の云々というより、
正しい大局観、一貫性のある方針をもって対局に臨んでいるか、
そして先の手がヨメるかヨメないかということに
結局は収束されるように感じた。
囲碁ってそういうものだよね。

こういった本が成立するのは結局、
世の中にいかに格言や定石を金科玉条のように考え、
それにとらわれるアマ棋客が多いためだと思う。

前著の時にも書いたように本書は
そういったとらわれている棋客がそこから解放されるための、
「気づき」のキッカケのための本。

よって何か「気づけ」れば、それこそ帯にある通り、
「読んだ瞬間強くなる」こともあろう。
しかし「気づけ」なければ…。
そう心得て読まれたし。

まぁ「気づいていない」人や
「気づいていると思い込んでいる」人(私?)、
「気づいていても実践できない」人が多いから売れるのでしょうな。