年末チャリティーイベント「こころの碁」その2

（つづき）

さてチャリティーイベント第1部は謝イミンプロと一力遼プロの公開対局。

謝プロは説明の要はないでしょうが、
一力遼プロは大器の呼び声高い、昨年夏に入段したばかりの新鋭。
実際、先日歩様を破って棋聖戦予選A決勝まで勝ち進んでいるようで…。

くぅ～（涙）！

今回は加えて仙台出身ということで対局者としての抜擢のようです。



肝心の対局のほうですが謝プロの黒番で、ミニ中国流の出だし。

右上の一間バサミは「世界の新感覚」で
「下火になった」という形のはずですが、
流行の定石と組み合わせることで、また復活したのでしょうか？

左上もミニ中国流、中国流で昔からよく出現する形。
素人目には方々からノゾかれて白の形は重く感じ、
何となく黒が打ちやすそうに見えたのですが…。



ところがちょっと進んでこの局面になってみると…。
アレレ？
一転、デギレられた黒が息苦しそう。



局面進んで、全部をシノギにかかった黒ですが、
ここで白△のコスミツケが厳しい。
局後の武宮プロの解説ではここで黒Aと打てば、
黒もまだ打てそうみたいな話が挙がっていましたが…。



実戦はこの白△の一撃で何と左辺がツブレ。



そこからちょっと進んで中央の一団も危なくなったところで、
謝プロの投了となりました。

（つづく）