対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

1周年

2005-12-01 21:07:43 | 雑談
忘れていたが、今日は当ブログ開設1周年記念日である。
道理でBookOffや古本屋で掘り出し物が見つかると思った(違う)。

当ブログにお越しの方々へ。
ありがとうございます。
おかげさまでこのブログを1年間続けることができました。
実際のところオフの知り合いにはこのブログのことは言っていないので、来てくださる方々は純粋にこのブログを見に来る目的の人達ばかり。
それがこれだけ毎日見ていただけるというのは、ささやかな誇りでもあります。

囲碁に関していえば全くの初級者だった1年前からスタートして現在、メインで対局しているWINGでは10級のほぼ真ん中。
1年前に見える囲碁の景色と全然違うことに感慨を覚える。
棋書を読んでもわかることが多くなってきた。
が、既に3ヶ月前に達成していたので、ここ最近の停滞は不満。
何とかもう一皮早くむけないものか。
大分、25手10分には慣れましたがね(考えられなくなったともいう)。

2年目は大きく(?)、さらに上を目指して1年後の5級以上を目標としよう。

これからもこのブログをずっと続けるなんて宣言はしません。
あくまでお気楽にそしてくだらなく、それでいて少しは読んでくださる方々に何かを残せるブログになればと思っています。

これでOK初級突破法 -応用編-(棋書評)

2005-12-01 01:49:07 | 棋書
これでOK初級突破法 -応用編- (NHK出版:石倉昇著)

以前紹介した、「基礎編」の続編。
内容は表題の通りで、本書は基礎編ではあまり触れなかった、主に中盤のさまざまな局面における、盤面の捉え方と対処法を丁寧に解説している。
「基礎編」と同様、取り上げられた局面はアマ頻出のものばかりで
「あるある」
と呟いてしまうこと請け合い
(そうでない人はまだこの本を読むのが早すぎるか、もう卒業しているかのいずれか)。
特にアマが陥りがちな心理面をよく理解し、そこからアプローチしているのが良い。
いつも困っている局面が、簡明に解決していく様は読んでいて気持ち良くなる。

特に第2章の「無理な打ち込みをとがめよう」や第3章「隅に強くなろう」は、無理気味に入ってきた石をしっかり取るという、他の本では意外に(初歩的すぎるので)解説されていない部分なので、初級者はしっかり身につける必要がある。
せっかく作るところまでいったのに、ガッチリ固めた確定地に打ち込んでこられて生きられ、最後の最後で逆転されたことはありませんか?

ただ本書には不満もあって、第6章「一間バサミ必勝法」と第7章「高目は怖くない」は質量ともに不十分。普通の定石紹介にとどまっていて、これなら他の定石専門の本で学んだ方が良い。
「ハサム」定石の代表例として(星にケイマにかかった時に)一間バサミを取り上げたチョイスは良いと思うのだけれど…。
高目にいたっては、みなさん対戦相手に使われることがそんなにありますか?
ちなみに一間バサミ定石は石倉先生の最新作「攻めとサバキの法則」により詳しく解説されているので、こちらも読めばとりあえず十分な内容にはなるとは思うが。

また本書は、全体が具体例をどんどん例示することで、読者に感覚を掴んでもらおうという形で書かれているのだが、「基礎編」のように普遍的法則をまとめた部分が少ないのは残念か。
中盤はケースバイなのでまとめにくいのは仕方ないが、一般的な中盤を扱った棋書とあまり差がない。
攻めとサバキの法則」では、その部分に改善がみられる。

加えて第8章のテレビ碁利用上達法も、石倉先生の解説で加藤正夫-依田紀基戦を鑑賞できて、これはこれで有意義なのだけど、どうせならこのテーマだけで一冊の本にしてほしいと思う。
打碁鑑賞入門のような位置づけで。

結論としては「基礎編」は万人にお勧めできるが、「応用編」は「基礎編」を気に入った人にだけ…ということになる。
いっそ足を延ばして「基礎編」から「攻めとサバキの法則」にジャンプしてしまうのも一つの手かもしれない。
ただし、こちらは最新のテクニックなども含まれているので、「応用編」か他の本でワンクッション置くのがやはり着実だとは思うが。