対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

念願のKGS対局

2005-06-08 23:39:37 | 棋譜
ちょっとKGSの棋譜がWINGと勝手が違って、アップが間に合わない。
図は後日つける予定だが、棋譜は対戦相手のHPMさんのブログで参照されたい。

黒13の代案として天元、そしてそれに応じて、黒の模様に侵入するかもという話をするとHPMさんがつぶやいた。
「ああ、それなら入って来てくれるのか」
この会話で私は悟った。
私達は「模様の張り合い」をしていたのではなく、「打ち込みの責任転化」をしてこういう布石になったのだと。

大体、中国流や三連星について書かれた本は、その利点を説明するため、辺に対する侵入に対しデメリットを強調しすぎある。
その結果、初級者は中国流や三連星への侵入を恐れ、実はより難解な模様の張り合いをしてしまう。
もっと狭い間隔の模様に対しては、焼きもちを焼いて、やたらめったら打ち込んでくるのに。
実にいびつな構造ではないか。

三連星にせよ、中国流にせよどちらか一隅の形が決まれば、逆側に打ち込んで治まり、荒らすというのは実は有効である。
それは先の十段戦第3局でも表れたし、nさんやhidewさんが「状況次第ではあり得る」と述べておられる通り。
要は、「いきなり」だと荒らした反対側に地を作られ、三連星や中国流の狙いにハマってしまうというだけなのだ。
この辺りを心得ていないと、いつまでたっても三連星や中国流に狙い通りの布石を許してしまう結果になる。
そのテクニックは小林覚先生の書いた「星の布石徹底探究」という本の第3章「三角星の攻防」で学ぶ事ができる。
私も模様の内側に入る事を恐れず、臨機応変の心づもりで、三連星や中国流に相対しなければという思いを新たにした。

対局はKGSで行われた。
その模様はHPMさんのブログを参照にしていただきたい。
白66のボウシが好点だったようだ。
もっともここは中国流に対しては常に要所になるところなので、私が何か凄い事をしたわけではないが。
その後愚直に切断された四子を攻めて来たのが失敗。
私はこの石を包囲する黒石も厚いとはいえないと感じていたので、この石そのものはなかなか取られまいと思っていた。
そう言う意味ではある程度厚みを作ったら、今まで攻めていた石の反対側を攻めて白地を荒らすとかあるいは逆(白地を削減しながら取り残された大石を攻める)工夫が必要だったと思われる。

レベルが高いと感じているKGSでどうやら2桁前半ぐらいはやれるかなという手ごたえを感じた一局。

(私信)
HPMさんへ
この対局の横でバーレーンにサッカー日本代表が勝ちましたが、奇しくもアップは北朝鮮に勝利した直後になりました。
アップが遅れてすみません。