対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

初級囲碁読本(書評)

2005-01-29 02:34:15 | 棋書
初級囲碁読本(誠文堂新光社:小川誠子・石田芳夫共著)

目数小事典」(誠文堂新光社)は、トラックバックしていただきました。
ありがとうございます。

http://hw.bbzone.net/voice/view/30-5

元々、この本を話題にしているところがほとんどないのですが、その少ないサイトでは、評判は悪くないですね。
参考にさせていただきます。

今回紹介する「初級囲碁読本」。
小川先生と石田先生の共著です。
長くNHK杯の聞き手を務めておられた小川先生はそのまろやかな(という表現がピッタリ)口調がとても独特です。
囲碁に興味のないころ、NHK杯をよく見ていた父の横でそのことを指摘したら、囲碁番組について口にしたのが珍しかったのか何故か「小川先生が好き」ということになってしまいました。
本当は私はもう少しふっくらした方が好みなんですが…。これは余談。

趙治勲も武宮も坂田も林も知りませんでしたが、小川先生と、年末行きつけの蕎麦屋で見かけた大竹英雄名誉碁聖だけは知っていた私。
そんなこともあって小川先生にはちょっと親しみを感じます。

小川先生はアマ指導にも定評があるそうですね。
父の職場にもお稽古に来ていたようです。
そんな小川先生が著した、「初級囲碁読本」はとても良い本。
先に紹介した「上手な初心者」と並んで、入門後のステップとしては最適だと思います。

例えば、右図は前も使った図ですが、黒2のコスミツケに白3と立つ。
何でもないようですが、初級者は何故こう打つのかすらわかりません。
つまり右上星の黒石と黒2が連携してツケられた白1を圧迫している、という感覚が初級者にはないのです(少なくとも私はそうでした)。
故に、その圧迫に対抗するためコスミの形より強い鉄柱の形で対抗する(立つ)。
そんな本当に初歩の手筋の意味を4ページ1テーマ読み切りの形で解説してあります。
どんな形良くて、どんな形が悪いのか。
どんな形が強くて、どんな形が弱いのかということが見えてくると思います。
取り上げられた図、解説も平易なのも二重丸。
やや部分にこだわっているので、大局的視点は他の本で学習する必要がありますが、囲碁を始めるための土台作りにとても役立つと思います。

私記:窓98だと今、ここにアクセスすると「メンテナンス中」の表示が出る…。何故だろう?