対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

囲碁と将棋の棋書比較 part2

2005-01-21 00:29:55 | 棋書
最近、対局はおろか満足に家に戻ることもできません。
そのため更新が滞っているのですが、
そんな中で、考察だけは脳内で出来るので進んでいます。

前回、私が書いたログを踏まえて、
HPMさんが、こんなログを書かれました。

Stock, Slot and iGo

大体、うなずける内容で、
(問題集形式の是非については、また後日考察できればと思います)
そのログの基盤となる「梶原囲碁講座」の内容の良さと、
HPMさんのセンスに感心しました。
特に最後の文には、得たり!と膝を打ちました

>級位者向けの名局細解があるといいのかもしれませんね。。

私が考えていたこととほとんど同じです!
喜びと同時に、いずれログに書こうと思っていたのにぃ…と、
ちょっと悔しくもありました(笑)。
でも、本当に初級向けの「名局細解」があっても良いと思いません?
誠文堂では高くなりそうなので、囲碁文庫の打碁シリーズの形で(笑)。

私の考える「名局細解」はこんな感じです。
まず書き手は対局者でも良いですが、この場合は石倉昇九段が良いのではと思います。
あの先生の話はわかりやすいし、下に述べるように詳しい変化を必要としないので、
必ずしも書き手が対局者である必要はないでしょう(取材は必要でしょうが)。
石倉先生の解説は、上級者の方には細かい変化の解説があまりなくて、
不満を感じるかもしれませんが、
我々初級者には、「今、黒がどういう狙いで打ち進め、白がそれにどう対応しているのか」
といった、大局的な方向性を中心に解説してくださるので、
大変にわかりやすいし、ありがたいです。
初級者にとっては厳密な優劣はどうでもよろしい。
部分の細かい手のテクニックも、ほどほどでよろしい。
どうせ使いこなせませんし。
とにかく、今打ち手が何を目的に打っている
(どの石を攻めているとか、どこに勢力圏を作るとか)のかが大事で、
それさえわかれば、碁をある程度、鑑賞できると思うのです。

強引に例えれば、対局全体の流れを三国志の「官渡の戦い」「赤壁の戦い」とすれば、
その中の手筋や石の攻防は、関羽や張飛の戦いぶりですな。
通常は関羽達武将の戦いがハイライトでありますが、
そこを端折って、全軍レベルで戦いをみたほうが、
その戦いそのものを知るには、初心者にはわかりよいのではないかということです。
無茶な例えでしょうか。

あるいは書き手の候補を他に考えるならば、中山典之六段も有力候補。
この方は梶原「囲碁講座」のライターでもあり、
囲碁界きっての名文家です。
今後も書評でたびたび登場するでしょうが、その筆致をもって、
軍記物のように碁を解説してくださったなら、
ドキドキワクワクしません?

加えて「初級向け名局細解」は、出来ればヨセをくどいくらい、
細かく解説していただきたい。
通常の「名局細解」はここは駆け足で端折るのが定石ですが、
「アマはヨセが弱い」と良く言われるようですし、
ここは計算の世界ですから、理詰めで解説が利くと思います。
「こちらはこれこれしかじかで×目、こちらはこれこれで×目」とくどい位に解説。
私はそんな形で解説して欲しいな。

パッと思いついた構想を書き連ねてみました。どうでしょう?

皆さんが考える、「私にとって嬉しい名局細解」は何ですか?
教えてください。