尻別岳の森の仙人から教えていただきました。彼も物理学者・技術者です。
山にも野にもスズメバチ、虻(あぶ)には難儀します。私と6年生の孫がテントを張っていると、ひょっこり現れた彼は、なぜかハエたたきを手に持っていました。
彼は言いました。「この辺りは、スズメバチが怖いしアブがうるさい。ハエたたきを振り回すと寄ってこないのです。鳥は飛んでいる昆虫を捕食します。どうも昆虫は、ハエたたきの音が飛ぶ鳥の羽音に聞こえて怖いらしい。」
彼は、幾つもあるのでと言って、私たちのために一つ貸してくれました。
なるほど、スズメバチもアブも寄ってこないのです。ハエや蚊も払うことが出来ます。とても、気持ちが楽になりました。
翌朝、食事後に、孫と二人の「自然流野点」を楽しみました。
ハエたたきを振る音は、よく気を付けて聞くと、ハトなどが飛ぶ羽音に似ているように聞こえました。一種の擬音ですね。
このこともあって、いろいろのもの音を聞いて、これは何の音に似ているかなとイメージすることが楽しくなりました。実用になる擬音もあるものです。
音の物理と生物物理の一つの入り口がここにもありました。
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