goo blog サービス終了のお知らせ 

東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第26回)ブルネイという小さな王国は日本贔屓

2023-12-07 | アジア旅行記
▼王宮を警護するのはグルカ兵 この小さな王国はマレーシアのボルネオ島の北東の一部地域を統治する、人口僅か四十万人。その面積は三重県ほどしかない。日本人観光客は殆ど見かけない。 資源リッチで、ひとりあたりのGDPはシンガポールより高く、「金持ち喧嘩せず」の格言通り、性格はいたっておとなしい。信号がなくても横断歩道ではクルマがちゃんと止まってくれる。 2018年三月にブルネイへ行ってきた樋泉克夫 . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第25回)ラオスは貧困な一党独裁(その2)

2023-12-06 | アジア旅行記
(承前) ▼雲南省昆明からラオスのビエンチャンへ所謂「新幹線」が繋がった。 総額60億ドルをかけて、中国の雲南省昆明からラオスの首都ビエンチャンまで中国が丸抱えのプロジェクト「新幹線」が繋がった。弐年前、2021年12月3日だった。 ところが、その「新幹線」の実態とは? じつはラオス国内の422キロは単線なのである。ビエンチャンから国境の町の摩丁(ボーテン)までは一日2往復しかない。途中の . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第24回)ラオスは貧困な一党独裁(その1)

2023-12-05 | アジア旅行記
▼ラオスの子供たちに笑顔がない。 ラオスは小さな仏教国である。 この国の不幸は北部が中国と国境を接していることだ。アセアン十ヶ国のなかで、日本から直行便がないのはブルネイと、このラオスである。ブルネイは人口40万、関連するビジネスマン以外、観光客は滅法少ない。エコトリップ、動物観察、キャンプ好きのグループ以外、日本からのツアーも組まれていない。したがってバッコック、シンガポールか、クアラランプ . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第23回)マレーシア経済は少数派の華僑とインドが握る

2023-12-04 | アジア旅行記
▲気がつけば「中国の植民地」になりかけていた 「マレーシアはイスラム国家のなかでは稀な民主国家である」(ロバート・カプラン『アジアの大鍋』から拙訳) マレーシアは意外に人口が少なく(2500万人)、しかも国民の35%が華僑である。必然的に中国の影響が政治を大きく左右する。マレーシアは北京との対立を巧妙に回避してきた。 それでもなくてもフラッグキャリアのマレーシア航空(MH)は厄災に連続的に祟 . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第22回)東チモールは島国国家なれど、地政学的要衝(その2)

2023-12-03 | アジア旅行記
(承前) ▼JICAが地味だが着実な貢献 首都ディリ市内のど真ん中、海岸の前に建つホテルに旅装を解くや、真っ先に向かったのはジャイカの事務所だった。この国で日本の存在といえばジャイカの活躍なのである。 東チモールに対して日本は無償・有償を含め、インフラ整備と農業指導に巨額を投下している。 なにしろディリから第二の都市バウカウ(80キロ)へ向かう道路は未整備、部分的な舗装道路もあるが、ラレイ . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第21回)東チモールは島国国家なれど、地政学的要衝(その1)

2023-12-02 | アジア旅行記
▲東チモールはジャイカの支援でインフラ整備中、隙間に中国が大々的に進出 世界が存在を忘れかけた小さな島嶼国家がある。 東チモールはアセアンに加盟申請したが、正式には認められずオブザーバーである。2022年11月の首脳会議で、東チモールのASEAN加盟は原則承認されたものの正式加盟までオブザーバーとしての地位が同国に与えられる。そのうえ正式加盟に向け、ASEAN調整委員会(ACC)にロードマップ . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第20回)シンガポールは国際金融国家

2023-12-01 | アジア旅行記
 ▼クリーンでグリーンな印象があるが 清潔で緑豊か。シンガポールの印象だ。 トランプと金正恩の会談=世紀の政治ショーが開かれたのも、このシンガポールだった。嘗て「昭和島」と呼ばれ、わが帝国軍歌は♪「シンガポールは落としても、未だ戦いはこれからだ。。。。」 しかし、シンガポールの実態は、日本人のクリーンでグリーンなイメージとは、遙かに異なって「明るい北朝鮮」と比喩できるところだ。リー . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第19回)インドネシアの夕焼け(その3)

2023-11-30 | アジア旅行記
(承前) ▼インドネシア独立は日本のおかげだった インドネシアの政治学博士、アリフィン・ベイ(ナショナル大学日本研究センター所長)はこう言った。 「日本軍に占領された国々にとって、第二次世界大戦とは、ある面では日本の軍事的南進という形をとり、他面では近代化した日本の精神的、技術的面との出会いであった。日本が戦争に負けて日本の軍隊が引き揚げた後、アジア諸国に残っていたのは他ならぬ日本の精神的、 . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第18回)インドネシアの夕焼け(その2)

2023-11-29 | アジア旅行記
(承前) ▼石油コンビナート基地はバリッパパン バンジャルマシンから、さらに北のバリッパパンへガルーダ航空の国内線で飛んだ。 バリッパパンは人口56万。筆者にはこの街を見ることに或る思い入れがあった。石油コンビナートの街、たいそう景気の良い大都会。人口は同じくらいでもコンビナートは四日市の数倍の規模である。 新首都は、このバリッパパン空港を拠点にバスで四時間ほど北側の東カリマンタン州の州都 . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第17回)インドネシアの夕焼け(その1)

2023-11-28 | アジア旅行記
▲遷都という穏健な政変 過去半世紀の世界史を眺めると、諸外国でも遷都はしばしば実行されている。典型はブラジルの新首都ブラジリアの建設がある。 そしてミャンマーは森のなかに新首都ネピドーを造成した。カザフスタンはアスタナに首都移転しヌルスルタンと改称した。 直近の遷都話はインドネシアである。 2019年にジョコ政権はボルネオ島の東カリマンタン。石油コンビナート基地=バリッパパンと木材輸出港の . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第16回)タイは魅力の微笑の裏に凶暴な一面(その2)

2023-11-27 | アジア旅行記
▼経済を牛耳るのは華僑だが。。。 ほかのアジアの国々と同様にタイ経済の金融と物流・小売りは華僑が支配している。 人口の14%が中国系という統計があるのだが、もともと13世紀に華南からタイへ入り込んできたのが華僑であり、タイ人に同化した。歴代首相のタクシンもアシビットもインラックも華僑の末裔である。 タイの先住民族は山岳地帯から農村に住み、かれらはいまでは少数民族(原住民はクメール、カチン、カ . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』全アジアを回ってみた(連載第15回)タイは魅力の微笑の裏に凶暴な一面(その1)

2023-11-26 | アジア旅行記
 ▼タイは心の底から親日だろうか? ククリット・プロモート首相(当時)が「12月8日」という文章を残している(1955年6月『サイヤム・ラット』) 「日本のおかげで、アジア諸国はすべて独立した。日本というお母さんは難産で母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が、米英と対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるのか。それは身を殺して仁をなし . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』 全アジアを回ってみた(連載第14回)ミャンマーの二枚舌(その4)

2023-11-25 | アジア旅行記
〔承前〕 ▼国軍のクーデターはなぜ起きたか ミャンマー西北部のロヒンギャ周辺は英国植民地時代に英国がミャンマーを分割統治するためにバングラデシュのイスラム教徒を意図的に入植させた地域だ。 ミャンマーの仏教原理主義過激派は、このイスラムの村々を敵視し、暴動発生、治安悪化を理由にとうとうロヒンギャを追い出した。 バングラに逃れた数十数万人がいまも難民キャンプで暮らしている。カチン、カレンなどの少 . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』 全アジアを回ってみた(連載第13回)ミャンマーの二枚舌(その3)

2023-11-24 | アジア旅行記
〔承前〕 ▲素晴らしい青写真、未来が輝いて見えたが中国の「一帯一路」は幻覚だった 数年前にもミャンマーへ行った。 目的は中国が敷設したパイプラインと工業団地、そしてロビンギャ問題の取材で、ヤンゴンから遠い場所である。 ミャンマーの西海岸に深海の港が幾つかあるが、とくに軍事的要衝となりうるのはチャウピューでアンダマン海に面している。 ロビンギャが叩き出されたラカイン地区の南端に位置し、町の人 . . . 本文を読む

『暴走老人、南へ』 全アジアを回ってみた(連載第12回) ミャンマーの二枚舌(その2)

2023-11-23 | アジア旅行記
〔承前〕 ▼第二の都会、マンダレーは雲南華僑の街だった バガンからマンダレーまで、飛行機はたったの20分である。窓から見た大地は茶褐色、凸凹が多く、耕作のあとさえない。農業が近代化できないのは、河川の氾濫、洪水との闘いによるのだろう。 雨期には洪水、乾期には川の中州も干しあがる。住民は掘建て小屋に住むが、水で流されてもすぐに“新築”するたくましさを持っている。そういえ . . . 本文を読む