goo blog サービス終了のお知らせ 

東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

世界的ベストセラー『半導体戦争』の著者、かく語りき 労働習慣やコスパで台湾モデルを論じるのは意味がない(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-02-08 | 世界の潮流
クリス・ミラー教授といえば『半導体戦争』の著者として世界的に著名な存在。翻訳版は日本で既に8万部をこえるロングセラーだ。 氏は「生産コスト上昇や労働慣習や文化の違いがTSMC(台湾積体電路製造)の米アリゾナ州進出の成否を決定づけることにはならない」とする見解を述べた。 ミラーはタフツ大学フレッチャースクールで教鞭をとる傍ら、世界の半導体業界ウォッチャーとして知られ、台湾のTSMCのように半導体 . . . 本文を読む

脳にチップを埋め込み、神経疾患や脊髄損傷患者を活性化 医学界には『猿の惑星』議論はなく、患者等は「光明が射した」(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-02-05 | 世界の潮流
キリスト教世界からマスクへの批判は現時点では見あたらない。 医学界からは前向きの反応が目立つ。また患者らは反対を論じる前に、手術の成功は朗報だとしている。 医学界では以前から唱えられてきた。脳にチップを埋め込むことで、障害が緩和されるとする学説は古くから説かれた。このような考え方は障害に悩む患者らに希望をもたらすものだった。インプラントは脳損傷に対する初の効果的な治療法になる可能性があると研究 . . . 本文を読む

量子コンピュータで注目は、データ盗聴が不可能な「量子暗号通信」 日本の理化学研究所は3台の国産機を稼働させたが(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-02-01 | 世界の潮流
「日常感覚からはかけ離れた量子物理の原理を用いて、現在のスーパーコンピュータにも不可能な計算を行い、社会の課題を解いてくれると期待される次世代計算基盤、量子コンピュータ。世界で開発競争が激化する中、日本の量子コンピュータ研究を牽引(けんいん)する理化学研究所は昨年、相次いで3台の国産機を稼働させた」(産経新聞、2024年1月28日)。 量子コンピュータ開発の基礎は物理学のもっとも難しいとされる量 . . . 本文を読む

『“いまの世界”がわかる哲学&近現代史 プーチン、全体主義、保守主義』茂木誠・松本誠一郎共著(マガジンハウス新書 税込1100円) 過去から学び、未来を予測する教養としての「哲学」&「近現代史」講座

2024-01-30 | 世界の潮流
振り返ってみると、20世紀は「全体主義と世界大戦の時代」でした。一党独裁、人権抑圧の官僚国家はソヴィエト・ロシア(ソ連)に生まれ、イタリアやドイツに広まり、日本もそれらの強い影響を受けました。 第二次世界大戦では日独伊が敗れましたが、連合国側に立ったソ連が生き残り、中国と北朝鮮、東欧諸国に全体主義を広めました。 冷戦終結とソ連崩壊で、人類は全体主義から解放された…… . . . 本文を読む

なぜエヌビディア(NVIDIA)に世界の注目があつまるのか? TSMCもサムスンも業績が下降、息切れしたのか(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-01-19 | 世界の潮流
米国がいかに対中輸出規制をかけてブラックリストを作成し、目を光らせても、相手は泥棒と不正取引の名人なのである。対中制裁、禁輸措置がザル法となる所以である。 GAFAMは誰もが知っている。ここにテスラとエヌビディアを加えて、マグニフィセントセブンというようになった。株価が猛烈に高まり、史上空前のカネを株式市場で集めたのがエヌビィディア(NVIDIA)だった。 生成AI、とくにチャットGPTの半導 . . . 本文を読む

トヨタの新型ランドクルーザー、ドイツで1000台を30分で予約完売

2024-01-15 | 世界の潮流
トヨタの新型ランドクルーザー、ドイツで1000台を30分で予約完売。 ランクルの愛称で親しまれ、その走破性能はもとより耐久性、信頼性が世界で評価されておりイスラム国テロリストも愛用、70年の歴史を持つトヨタのロングセラーです。 注目すべきはこのドイツ向けの1000台はディーゼルターボであって、ハイブリッドですらない(ハイブリッド版は何故か中国と北米のみで売られるとか)。 ドイツ人がEV狂騒曲 . . . 本文を読む

時給20ドルでもまともに働かない人間に替わってロボット導入 時給2ドルロボットが本格投入されると3億人が失職する計算になる(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-01-13 | 世界の潮流
或るアメリカ人工場責任者の弁。「ロボットに休憩時間は不要、病気になったり、不満たらたらな愚痴も言わない。モノを盗むこともありません。しかも稼働が本格化すれば自給2ドルくらいで働くのです」。ただし電池の寿命がきたら動かない。部品がはずれたら機械は故障する。 日本の時給は令和六年一月現在、一時間あたり全国平均が980円くらい。東京で深夜コンビニだと1800円あたりが相場だからロボットがいかに安いか! . . . 本文を読む

ディスインフォメーション、フェイク情報で世界は満たされている。2024は選挙イヤー、すでに大量のフェイクが行き交っている(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-01-13 | 世界の潮流
ディスインフォメーション(disinformation)とは、日本ではまだ普遍的な語彙ではないが、国家・企業・組織、個人の信用を失墜させるためメディアやSNSを悪用し、意図的に流す虚偽の情報。 ブルームバーグが2024年1月6日に報じた「中国のミサイル燃料に水」はフェイクだった可能性が強い。 第一に「匿名の情報通でCIAに近い」というニュースソウスが妖しい。 第二に中国のミサイルは「固定燃料 . . . 本文を読む

これから五年以内に労働市場に重大な混乱が訪れる AI導入で職を失うのはホワイトカラー。清掃、運輸、介護には影響なし(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-01-12 | 世界の潮流
ゴールドマンサックスの報告書は2023年3月に発表され、労組ばかりか経営者、そしてルーティンワークのホワイトカラー、法務関係、金融ビジネス関係者の衝撃を与えた。 「世界中に『非凡な高給取り』がおよそ3億人いるが、AI導入により10%以上が不要になる。とくにホワイトカラーの25%から50%は不要だから大量の失業がうまれるだろう」との予測だった。 たとえば言語開発ソフトのデュオリンゴ社は生成AIで . . . 本文を読む

生成AIの成長は年率35%。2030年に15兆円市場に 規制基準の世界的標準化は不可能。欧米は人権優先、中露は国家優先(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-12-31 | 世界の潮流
ニューヨーク・タイムズが12月27日、「著作権侵害」でチャットGPTの開発者「オープンAIとその胴元のマイクロソフトを提訴した。これは世界的な衝撃のニュースである。 NYタイムズは提訴理由を「両社がAIモデルのトレーニングにコンテンツを使用するのは著作権法に違反した」とする。 「NYタイムズの報道は何千人ものジャーナリストの仕事であり、彼らの雇用には年間数億ドルの費用がかかる。ところが被告らは . . . 本文を読む

熾烈なAI開発戦争を横目に 古代人の霊的な技術の脅威をどう評価するべきか(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-12-29 | 世界の潮流
十五年ほど前、チベットへ取材に行った帰り、高山病を調製し、乗り換え便を待つために四川省の成都に二泊した。 それ以前にも成都は何回か来ているので「珍しい所はないか?」とガイドに聞くと,クルマで二時間弱の場所に「三星堆遺跡」があるという。その時、筆者は初めて三星堆なる文明の存在を知った。 戦後教育で教わった『世界四大文明』とはメソポタミア、エジプト、インダス、黄河文明だが、マヤ文明、インカ文明と縄 . . . 本文を読む

SWIFTにおける人民元シェアが微増していた 米ドル優位は変わらず、日本円も3・41%(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-12-28 | 世界の潮流
ウクライナ侵攻直後、米国はロシアの銀行をSWIFTから排除して制裁とした。 SWIFTは国際銀行間通信協会を意味し、銀行間の国際金融取引を仲介するベルギーの協同組合である。 SWIFTが提供する決済ネットワークシステムは資金移動を促進するのではなく支払い命令を送り、金融機関同士が持つコルレス口座で決済される。 国際貿易はSWIFTを仲介しないと成立しないとも言われたが、ロシアは、制裁を逃れた . . . 本文を読む

産業ロボット世界一の座から日本は転落した 世界ロボット工場の50%が中国に移行していた(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-12-03 | 世界の潮流
1982年に筆者が『エリートビジネスマン・ロボット』(山手書房、絶版)を上梓したときの日本の産業状況は次のようだった。41年前のはなしである。 自動車生産でも塗装や部品取り付け、車体カバーのはめ込みなど3K現場がロボットに代替されつつあった。メディアはOA(オフィスオートメーション)に続いてFA(ファクトリーオートメーション)で技術革新が叫ばれていた。 コピィ機がFAXを兼ね、カラー印刷ができ . . . 本文を読む

AI規制論、オープンAI社のもたつき、AIと精神世界の関連は? 意外や意外。プーチン大統領がAI社会の本質を衝いた演説をしていた(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-11-29 | 世界の潮流
2023年11月24日、モスクワで開催された「AI会議」(「人工知能の旅 2023フォーラム」)で、プーチン大統領は演壇に立った。 プーチンは生成AIの発展を展望し、傾聴に値するスピーチをしている。 「科学、教育、医療などの分野で人工知能を活用することで、人類はその実存の新たなチャップターに足を踏み入れた。生成AI技術の出現は明らかな発展である。新技術が国の経済と社会領域のあらゆる分野にますま . . . 本文を読む

GAFAMから「マグニフィセント・セブン」へ 時価総額の『トップセブン』が様変わり(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-11-24 | 世界の潮流
鉄鋼、造船で日本は世界一だった。 嘗て堤義昭が世界長者番付でトップだった。西武鉄道の所有面積の時価総額から割り出された。日本の不動産価格は米国を凌ぎ、世界一だった。その「土地本位制」の神話は不動産バブル崩壊とともに消えた。 1980年代、世界の半導体シェアの80%が日本勢だった。 日米半導体協定によって日本のメーカーは跡形もなくなり、東芝は斯界から消えつつあり、NECも三菱電気もソニーも富士 . . . 本文を読む