夏頃から中国西北部などで『原因不明』の肺病、とくに児童の呼吸器疾患の急増、病院の混乱ぶりが奉じられていた。11月13日になって、中国当局は呼吸器疾患の原因を照査していると認めた。
中国の保健当局は「新たなウイルスや細菌は見つかっていない」としつつ感染対策の徹底を呼びかけた。各地で子供たちの受診が目立ち、「気管支炎や肺炎に悪化する場合もある」としたが、細菌系が原因とされた。
北京市当局の「法定伝 . . . 本文を読む
11月29日、対スリランカ債権国17ヶ国は、スリランカ債務の再編で合意に達した。日本、インド、フランス等が、「債権の範囲と適用金利、返済期間などの条件」に関する『繰り延べ』を話し合い、元本の削減は含まれず、また最大債権国の中国はオブザーバー参加だった。
10月に中国輸出入銀行がおよそ42億ドルの債務処理に関して『主な方針と条件』についての合意が成立したとスリランカ政府は発表していた。中国は単独で . . . 本文を読む
2023.12/2
中国・武漢市の幹線道路。EVバブルが終焉しそうだという(共同)
中国が起死回生で挑んだEV(電気自動車)だが、大手の「BYD(比亜迪)」など数社を例外に軒並み倒産した。喧伝(けんでん)にもかかわらず、実はEVは売れず、在庫の山となっている。BYDも海外販売を開始したが、ロシア、アフリカ以外は不振 . . . 本文を読む
2023/12/4日本語が堪能な香港の民主活動家として知られた周庭(アグネス・チョウ)さん(27)が9月に香港を離れ、カナダの大学院に留学していたことが分かった。交流サイト(SNS)で3日、明らかにしたもので、トロントに在住する周さんは「香港には一生戻ることはない」と事実上の亡命を宣言した。PTSDに周さんは、2014年の香港民主化運動「雨傘運動」の際に普通選挙の実現を求めて闘った民主活動家として . . . 本文を読む
2023.12/1
上海の繁華街(ロイター)
「さよなら、チャイナ」が合言葉だ。
ウォール街のファンドも中国を去る。三菱自動車の中国撤退方針に代表されるように、日本企業も数百社が引き上げた。
中国人の海外亡命も年間10万人を超えた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2022年の中国出 . . . 本文を読む
金価格の高騰が続いている。
田中貴金属に取材すると、長い列が毎朝出来るが「殆どのお客様は売却です」。
ところが中国では、1オンス=2000ドルを超えた国際的な金価格高騰にも拘わらず、金を買う人のほうが多い。
当局の見解では、中国国内におけるは金需要は「堅調」だし、「経済的および地政学的な不確実性が投資家の安全資産の購入を促す可能性がある」。したがって金需要が続くと予想している。
中国の金塊 . . . 本文を読む
2023.11/29
何立峰副首相
中国各地で厳しい新型コロナウイルス対策に白い紙を掲げて抗議する「白紙運動」が起きて、26日で1年となった。習近平指導部は「異例の体制批判」に発展した運動の再燃を警戒している。先月27日に急死した李克強前首相の「追悼ムード」の拡大も、習指導部には想定外だったようだ。中国各地で半旗が . . . 本文を読む
■1.日本からの水産物を輸入禁止とした「皇帝」の独裁ぶり
8月26日付朝刊で、朝日新聞は「中国の禁輸 筋が通らぬ威圧やめよ」と、東京電力福島第一原発の処理水放出を理由に、中国政府が日本からの水産物輸入を全面的に止めると発表した事を批判しています。こういう論説を読むと、「ああ朝日も日本の新聞だったのだな」と、すこし安心します。
中国で発行された原子力専門書「中国核能年鑑」によると、浙江省の秦山原 . . . 本文を読む
中国は「大事な情報」を隠蔽することが大好きだ。外国に知られたくない「不都合な真実」が7つほどある。
【画像】中国が発表した新たな地図に非難が広がっている
(1)巨大経済圏構想「一帯一路」は大赤字。ほぼ不良債権化して失敗した。
(2)李克強前首相(今年10月死去)への想定外の人気。
(3)共産党高層部の権力闘争の不透明。
(4)党中央に金融行政を取り仕切る「中央金融委員会」と、規律強化や腐 . . . 本文を読む
中国の不動産不況が伝えられて久しいが、中国国内のこと、どれほどゴーストタウンができようが、世界経済を直撃しないだろうと考えられてきた。
世界的な金融ドミノがおこりうると、懸念が拡がったのはコロナ禍でロックダウンが続いているときに恒大集団が起債したドル建て社債の利払いができない実態がわかって、世界の金融界は身構えた。
ドル建て社債の元金どころか利息も支払えないということは事実上の倒産である。
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カリフォルニア州に中国が非合法で運営していた地下バイオ研究所が見つかった。
アシュリー・ヒンソン下院議員(共和党、アイオア州選出。下院「中国問題委員会」)は「中国の違法バイオラボが発掘され、当局者と請負業者が、CDC(米国疾病予防管理センター。ジョージア州アトランタに総合研究所)の命令で廃棄物捜査中に「HIV」と「エボラ」とラベルされた病原体を発見した」と驚くべき事件のあらましを語った。
スパ . . . 本文を読む
世界の顔だった。オープンAIは生成AI、チャットGPTで最有力のAI企業として注目され、CEOだったサム・アルトマンは世界を飛び回った。
『エルサレム・ポスト』は「世界を動かすユダヤ人50」のトップにサム・アルトマンを選んだ。アルトマンは時の人となり、議会証言では「AIに規制が必要」と発言し、日本にも二回やって来て岸田首相とも面会し、慶應大学では講演もおこなった。
11月18日、オープンAIの . . . 本文を読む
中国の「長新メモリー・テクノロジーズ」(CXMT=長金新橋)と「揚子江メモリー・テクノロジーズ」(YMTC)は、米国の制裁を突破するため自製半導体継続的拡大を企図して、新たに8000億円を調達した。
これは23年5月に米下院中国問題特別委員会のマイク・ギャラガー委員長が「中国による米半導体大手マイクロン・テクノロジーの調達禁止措置を受け、米商務省は中国半導体メモリーCXMTに貿易制限をかけるべき . . . 本文を読む
中国は民間の年金積み立て制度を奨励し、国民に加入をうながしている。ところが国民がそっぽを向いている。
中国の年金制度は、(1)公的年金「基本養老保険(基礎年金+個人口座年金)」 と(2)企業が任意に実施する「企業年金」、(3)個人が任意に加入する 「商業養老保険(個人年金)」の三つがある。
都市就労者と都市・農村の非就労者で年金制度が異なる 農村住民や都市部の非就労者が加入する「都市・農村住民 . . . 本文を読む
世界90ヶ国から国防大臣クラスをあつめて北京で開催された「香山フォーラム」をそっちのけにして、10月下旬に習近平は「最高金融会議」を開いていた。この会議にはトップセブン(政治局常務員全員)が雁首をそろえるほどの異常事態だった。
結局、浮かび挙がったのは中国経済の舵取りを何立峰・副首相が采配することになったことだ。
何立峰は「中央金融委員会弁公室主任」に任命された(これは金融業界監督強化のため3 . . . 本文を読む