kintyre's Diary 新館

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映画『エリジウム』を観て

2013-09-25 18:19:19 | 映画・SF

13-77.エリジウム
■原題:Elysium
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:109分
■料金:1,300円
■観賞日:9月24日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)



□監督・脚本・製作:ニール・ブロムカンプ
◆マット・デイモン
◆ジョディ・フォスター
◆アリシー・ブラガ
◆シャールト・コプリー
◆ディエゴ・ルナ
◆ウィリアム・フィクトナー
◆ワグネル・モウラ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
『第9地区』が第82回アカデミー賞作品賞などにノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えたSFアクション。22世紀、富裕層だけが居住を許されるスペースコロニー“エリジウム”を舞台に、虐げられた地球の住人の反撃をハードに描く。
2154年。限られた富裕層の者たちは汚れを排除したスペースコロニー“エリジウム”に、その他の者たちは地球に住んでいた。
人口過密となった地球は荒廃しきり、犯罪と貧困がはびこっていた。マックスも犯罪に手を染めては留置所送りになっていたが、この繰り返しを断ち切るべくアーマダイン社の工場で働き始め、組立ラインに従事する。更生したかに見えたある日、事故が彼を変える。なんとしてでもエリジウムに行かなければならない理由のできたマックスは潜入を試みるが、彼の前に、不法入国者からエリジウムを守るデラコート高官が立ちはだかる……。

「第9地区」でスラム化した宇宙人難民の話であっと言わせたブロムカンプ監督、今度もやはり貧困層と富裕層の二つの世界を地球と宇宙空間に浮かぶ世界に分けて描いている。
余命5日間と宣告されたマックス、旧友看護師の娘で白血病を患っているマチルダを助けたい一心で動く。その原動力は富裕層が住む宇宙空間エリジウムにはどんな病気も治癒出来る医療ポッドがあり、そこで治療を受けたいからだった。
エリジウムへの密航斡旋業者スパイダーの力を借りて渡航するのだが、エリジウムではデラコートがアーマダイン社長カーライルをそそのかしてエリジウムのシステム変更プログラム作成を命じ、自らが総裁に収まろうとの野望を抱く。

このデラコートの企みとマックスの助かりたいとの気持ちを利用したスパイダーの側の野望などが交錯する。エリジウムでの激しい戦闘でデラコートは死亡(医療ポッド使う余地無かった)、マックスは自分の余命と引き換えにマチルダを助けただけでなく、地球住民に「エリジウム市民」の権利を与えたことで病人達が次々と渡航してくることになった。

「第9地区」を観た後でこの作品に接しただけに、既に、ブロムカンプ監督の特徴を把握していただけあって、驚きは少なかった。ただ、今回はマット・デイモンという国際的スターが主役だけに、彼がSF作品でどのように演じるのかに注目だった。
ストーリー的には腑に落ちない点(不老不死のエリジウムにあの医療ポッドがあったら人口調整は?食料は?等など)は多数あるが、アイデア的にはユニークなので、もう少しストーリーに磨きをかければとの思いを感じた。



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