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映画『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』を観て

2014-10-26 15:39:15 | 映画・ドラマ、アクション

14-85.グレース・オブ・モナコ
■原題:Grace Of Monaco
■製作年、国:2014年、フランス・アメリカ・ベルギー・イタリア
■上映時間:103分
■料金:0円(ポイント使用)
■鑑賞日:10月25日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)

 

□監督:オリヴィエ・ダアン
◆ニコール・キッドマン
◆ティム・ロス
◆フランク・ランジェラ
◆パーカー・ポージー
◆パス・ヴェガ
◆マイロ・ヴィンティミリア
◆デレク・ジャコビ
◆ロジャー・アシュトン=グリフィス
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
ハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーの華やかなシンデレラストーリーの裏に隠された激動の半生に迫る伝記ドラマ。夫のモナコ大公レーニエ3世と、当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールとの間に起きた国家的危機に立ち向かっていく姿を描く。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオリヴィエ・ダアンがメガホンを取り、主演は人気女優ニコール・キッドマン。
1956年、オスカー女優のグレース・ケリーは、モナコ大公レーニエ3世と結婚。1961年12月、二人の子供に恵まれるも王室の中で孤立していたグレースの前に、脚本を手にしたアルフレッド・ヒッチコック監督が現れる。「マーニー」という新作映画の出演依頼に訪れたのだ。
そんな中、モナコ公国に危機が降りかかる。アルジェリアの独立戦争で戦費が必要になったフランスが、無税の国モナコに移転したフランス企業から税金を徴収して支払うよう要求、「従わなければモナコをフランス領とする」と声明を出したのだ。もし戦争になれば、軍隊もない小国モナコは、一瞬で占領されてしまう。
政治で頭がいっぱいのレーニエに無視され、ますます居場所を見失ったグレースはハリウッド復帰を望むが、国家の危機的状況に発表は控えられる。だが宮殿から情報が漏れ大々的に報道、グレースの相談役で後見人のタッカー神父は、フランスのスパイがいると警戒する。
1962年7月。国民の公妃への不満が高まる中、励ましてくれるのは義姉のアントワネットと、オナシスの愛人マリア・カラスだけだった。やがてレーニエはフランス企業への課税を了承。しかしド・ゴールは、モナコ企業にも課税してフランスに収めろと脅し同然の要求を突き付ける。レーニエは行き場の無い怒りをグレースにぶつけ、映画界からの引退を迫る。結婚式の記録映像を見ながら離婚を考え、涙にくれるグレースの傍らで優しく見守る神父は「人生最高の役を演じるためにモナコに来たはずだ」と諭す。
数日後、神父はグレースを外交儀礼の専門家であるデリエール伯爵の元へ連れて行く。モナコの歴史、王室の仕組み、完璧なフランス語、公妃の作法、正しいスピーチ――グレースの夏は厳しい特訓で過ぎていった。9月22日、レーニエはヨーロッパ諸国の代表に軍事支援を募るサミットを開くが、ド・ゴール暗殺未遂の報せが入り失敗。さらに王室内の裏切り者が判明(レーニエの姉とその夫)し、レーニエとグレースは深い衝撃を受け、二人は絶望の中で長らく眠っていた互いの愛を確認し合う。翌朝、グレースはヒッチコックに電話をかけて出演を断り、国際赤十字の舞踏会開催を発表、世界中の要人に招待状を発送する。1962年10月9日、侵攻を目前にモナコで開かれたパーティは大変な盛況を博し、そこにはド・ゴールの姿もあった。マリア・カラスの魂を震わす歌の後、主催者のグレースが舞台に上がり、この日のために練り上げた一世一代のスピーチが始まった……。

モナコ公国から映画の内容に関してはクレームが付いたそうだが、グレース・ケリーの知名度は日本でも高齢者には轟いているようで、鑑賞の時に廻りをざっと見渡すと自分は若い部類?だったのには驚いた。映画はグレース・ケリーの一生を追った内容ではなく、且つ、ダイアナ王妃の様に悲劇の死の謎を解明する内容でもない。あくまでもハリウッド女優として活躍していた絶頂期からモナコ公妃へと嫁いでからの苦労話がメイン。その苦労話は前半は退屈だが、フランスとの関係が政治的に緊張してからは公室内部にフランスと内通していたのが姉だったという事実と、宮殿内にもフランス側のスパイが居てグレースの会話がフランス側に筒抜けになっていたり地元マスコミにまで漏れて疑心暗鬼になったりする辺りから面白くなってきた。
映画全体としてはロケ映像中心で、ニコール・キッドマンの豪華な衣装や装飾品を観ているだけで十分満足出来るのではないだろうか?彼女の廻りを固める神父役のフランク・ランジェラやマリア・カラスを演じるパス・ヴェガは良かったが、レーニエ公を演じていたティム・ロスは地味な印象だったのは残念だ。



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