◇私の好きな曲、~ボズ・スキャッグスの「二人だけ」♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【アーティストの略歴】
ボズ・スキャッグスといえば例えAOR界に詳しくない人でも、大体40代後半~50代半ば位の男性はリアル・タイムで聴いていた人も多いでしょう。最近ではすっかりAORとは関係無い所で活動しているのは、少々寂しい。
元々はスティーブ・ミラーやデゥアン・オールマンとの共演もある、1960年代の半ばから音楽活動をしているベテランだ。1970年代の半ばからAORの一人者として活動するものの、1980年代に入り8年位アルバムを出さない時期もあった。最近では自己のルーツのR&B系のサウンドを取り上げている。日本でも人気が高いアーティストの一人だ。
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【この曲について】『WE'RE ALL ALONE(二人だけ)』作詞:作曲/BOZ SCAGGS
▲この曲はボズの究極の一枚でありAORの名盤との誉れも高い、『SILK DEGREES』(1976)の最後を飾る10曲目に【WE'RE ALL ALONE】というタイトルで収録されている。
このアルバムがAOR時代の到来を告げたと言っても過言ではあるまい。実際にはこれより前にも既にAOR風のアルバムや曲は出ていたのは事実だが、完成度と商業性を兼ねたのはこれが最初ではないかな?。
♪さて本題のこの曲だが、ボズの曲と言えばやはりそのスイートなバラードが魅力である事は否定できない。そのボズの中でもこれは代表的な名バラードで、ボズのコンサートでも必ずアンコールやその前の重要な場面で演奏される。私が日本武道館でのコンサートを観た時もそうでした。
そしてこの曲は既にスタンダード・ナンバーとしても定着していて、多くのカバーを生み出し中にはジャズ系のアーティストにも取り上げられことさえある。
★この曲を演奏しているのはドラムスの故ジェフ・ポーカロ、ベースのデヴィド・ハンゲイト、キーボードのデヴィッド・ペイチであり後のTOTOのメンバーである。演奏面ではピアノの音色が綺麗で演奏を引っ張っていく役割を果たし、ボズのヴォーカルを優しく包んでいる。
曲調も内容もとてもロマンティックで、日本語タイトル見たいに恋人と『二人だけ』のシーンを演出する最高のBGMとなりうる。それも夜のドライヴのお供にこの曲とこのアルバムを持って行けば、最高な一夜を過ごせるでしょうね(自分は未経験ですがそんなシーンは...)。
■窓を閉じて、光を和らげて
そうすれば全ては最高だね
何も心配する事なんて無いんだよ
悩みなんて解き放てば、その気になるように
スタートが切れるさ■
これは私が勝手に自分の拙い英語力を駆使して、中間部分を訳して見ました。歌詞カードには随分と長たらしく意訳していたけど、自分ではこういう風に解釈しました。
【ヒット・チャート】
残念ながらこの曲は発売当時はシングル・カットされた形跡はありません。しかしこのアルバムからは6曲目の「LOWDOWN」がビルボード・チャートで三位を記録。9曲目の「LIDO SHUFFLE」が同じく11位を、7曲目の「IT'S OVER」が38位を記録しています。
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【最後に】
このアルバムにはこの曲以外にもいい曲が目白押しです。AORとはこういう風にアルバム全体で聞かせることが出来るのが特徴かな。勿論他の多くのアーティストも同様ですが、AORはシングル向きの曲を量産するタイプの音楽ではない。このアルバム見たいに一枚を通して聞いて、始めてその人のカラーが分かる。例えばホール&オーツは典型的なシングル・アーティストで一曲一曲の良し悪しが出るタイプの人たちです。
ボズのこのアルバムは一曲目の『WHAT CAN I SAY』からこの『WE'RE ALL ALONE』まで正に完璧な一つの流れが出来ている。従ってメリハリもあるし何度聞いていても飽きない、そんな素晴らしい一枚です。尚、このCDには2つのヴァージョンが存在します。一つはオリジナル通りの収録と、もう一つはボーナス・トラックとして3曲のライヴが収録されています。出来れば後者の方を購入されることをお勧めします。
まだ未聴の方には、AORに多少でも感心があるなら古典的なフレーズである『騙されたと思って』是非買って下さい。決して損はさせないアルバムですよ!。
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