kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

どこよりも詳しい!ポール・マッカートニー東京ドーム公演11.19リポート VOL.2

2013-11-21 11:34:26 | 音楽

           【詳報!ポール・マッカートニー東京ドーム公演】

VOL.2ではポールのステージでの様子を可能な限りレポートします。ライヴを楽しみながらもポールのトークも可能な限りメモしましたが、広い会場ゆえに聞き取り辛い時もありましたので、『完全収録』ではありませんのでご了承ください。また、トークの訳はあくまでも私の翻訳なので、ステージのスクリーンを丸写しにしたものでは無いので併せてご理解下さい。

1.Eight Days a Week(1964)
19:20,会場が暗くなって一斉に歓声が上がり主役ポールの登場を待ちわびる東京ドームを埋め尽くした5万人余りの観衆。両翼ポール(ファウルとフェアゾーンを分ける為の棒です)際から野球開催時は両チームの応援席も開放していてこちらも満席でした。
20分遅れでポールとメンバーがステージに登場。ポールはベースを抱えて演奏、ライヴ初登場曲で一気にボルテージは上がりました。
ポールのトーク:「Thank You」
2.Save Us(新曲)(2013)
ここでいきなり新譜からのナンバーが登場。従来はウィングス時代の「Junior's Farm」でした。演奏が終わると丁寧にお辞儀するポール。
ポールのトーク:「コンバンハ、トーキョー。タダイマー。」
3.All My Loving(1963)
ステージにビートルズ時代の映像が流れる中をポールが歌う。キーボード担当のウィックスはここではギターで演奏に加わる。
ポールのトーク:「Thank You」「アリガトー、オーケー、コンバンモ、ニホンゴガンバリマス。デモ、エイゴノホウガトクイデス。



4.Jet(1973)
ポール着ていた上着を脱いでギターを抱える。ここで登場したのが、昨日までのListen to What the Man Saidでは無くジェットに変更された。ジェットはウィングス時代の人気が高いロックナンバーで自分も大好きで、ファンの人気も高く「Jet!」のパートでポールが拳を上げるのと同時にファンも拳を上げるのが定番だ。でも、 Listen to What the Man Saidも大好きな曲なので聴きたかった~。
ポールのトーク:「Glad to be back in Japan,Tokyo」(東京に戻ることが出来て嬉しいです)
5.Let Me Roll It~Foxey Lady(1973)
名盤「Band On The Run」からのナンバーが続く。エンディングから続く形でジミヘンの「Foxey Lady」へと移行してから終わる。
ポールのトーク:「Thank You.アリガトー、ドウモアリガトー」「...a tribute to late great Jimi Hendrix.I was very lucky to know Jimi a little bit in the 60's when he came to London,a great guy...」ポールがジミヘンへ捧げると言っていた訳を語っていた。全てを聞き取れなかったが、ジミヘンが1967年にロンドンへ来ていたときに、ポールへ共演しないかと連絡が来たそうで、丁度その頃は、「Sgt.Pepper's」が完成したばかりで結局共演は実現しなかったが、ジミヘンは「Great Guy」だと褒めていた。大体そんな内容でしたので、細かい英文は掲載出来ません。
6.Paperback Writer(1966)
ギターチェンジして演奏。途中、レコードとは違うリフがあった。演奏終了時にスタンドに向かって手を振るポール。
ポールのトーク:「Thank You.アリガトー」「ツギノキョクハダンセイノタメデス」
7.My Valentine(2012)
ポール、ギターからピアノへ。前のアルバムから唯一の披露曲。
ポールのトーク:「Thank You.This One's For Wings Fan.」(次の曲はウィングスファンへ)と行って両手で「W」のポーズを取ってから演奏へ。
8.Nineteen Hundred and Eighty-Five(1973)
これも名盤「Band On The Run」からの曲で、ポールがピアノを力強く演奏しながら歌うプログレっぽい雰囲気を持っている。これも私の好きな曲。
やはりウィングス時代の曲は同時進行で聴いていたのでライヴで聴けると嬉しいです。
ポールのトーク:
「Thank You」
9.The Long and Winding Road(1970)
言わずと知れた名曲でポールはウィングス時代からステージで演奏している。この曲をフィル・スぺクターが過剰なアレンジを施した事に激怒していたのは有名な話だが、ポールはステージで演奏する際にはウィックスがオーケストラパートをなぞる時や、シンプルにピアノで演奏するバージョンとある。今回はウィックスのオケパートは控え目でロックバンドらしい演奏スタイルを貫いていました。
ポールのトーク:「Good People Tokyo」「ツギノハ、リンダノタメニ、カキマシタ」
10.Maybe I'm Amazed(1970)
ポールがザ・ビートルズ解散直後に発表したソロ作からの曲でウィングス時代からファンの間でも人気が高い一曲。演奏が終わると観衆に手を振りアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「アリガトー」「Having A Good Time?」(楽しんでいるかい?)
11.Things We Said Today(1964)
ここからはアコギに持ち替えてアコースティック・ナンバーが続く。ポールのショウはこの様に必ずアコースティック・パートがある。前日までは「I've Just Seen a Face」だったようで、今日は「今日の誓い」へ差し替わりました。今から49年前の曲とは思えない何時までも輝きを失わない曲ですね。
ポールのトーク:
「Thank You,Thank You.Thank You Very Much」
12.We Can Work It Out(1965)
ここではウィックスはアコーディオン、エイブはタンバリンに持ち替え。ジョンのパートは二人のギタリストがハーモニーで加わる。演奏が終わるとポールは別のアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「We Gonna Have a Party Tonight.」(今夜はパーティーだぜ~)
13.Another Day(1971
)
ウィックスはアコギへ。エレキ1、アコギ3、ドラムスの変則編成での演奏。平凡なOLの1日を歌った曲で1971年にシングル発売されたアコギ中心の演奏が印象的な曲。演奏が終わるとポールは再び別のアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「サイコー、サイコー」。
14.And I Love Her(1963)
エイブはパーカションに。これもアコギが良い味を出すバラード。演奏終了後、観衆に手を振るポール。
ポールのトーク:「Thank You,Thank You Very Much.Way back in 1960's there was lot of trouble particulary in the south states of America.Of civil rights and we heard all about this news in England and i wanted trying write a song that anybody in America in the south heard about it and might just help them we are going through this troubles,that's this next song OK? I hope you understood the translation,because i do.」ここでは次の「Blackbird」を書いた時のことをポールが話していた。1960年代にアメリカの南部の州では公民権を巡る運動が活発であることを知って、この曲を書くことで運動家の人たちに少しでも希望を持たせられればと思った、とポールが語っていました。一部、聞き取れませんでしたが、大体の内容は合っていると思います。
15.Blackbird(1968)
ポールのアコギのテクは光る曲。ポールはこの手のフォーク調の曲は得意ですね。これはウィングス時代から演奏している。
ポールのトーク:「アイシテマス、トーキョー。オーケー、ツギノウタハJOHNのタメデス。JOHNにハクシュヲ。Thank You.」
16.Here Today(1982)
ジョン・レノン追悼曲としてポールが1982年に「Tug Of War」に収録されていた曲で、ポールがジョンとの思い出をレコードでは弦楽四重奏をバックに歌うが、ステージではポールのアコギ一本での演奏。ラストの部分の歌詞「For you are in my song」(君(ジョンの事)は僕の曲の中に何時でも居るから)は泣かせますね。演奏終了後は派手な塗装を施した通称マジカル・ピアノへ。
ポールのトーク:「We like to do a song from our new album.Song is called NEW.」(次の曲は新譜NEWからの曲でNEWです。)
17.New(新曲)(2013)
NEWと言う名の新曲でアルバムの中では一番ポップで「Penny Lane」を思わせる曲調が特徴的でポールはステージのセンターでピアノを演奏。
ポールのトーク:「This is also from our new album.」(次も新譜NEWからです)
18.Queenie Eye(新曲)(2013)
新曲が2曲続きました。
ポールのトーク:「All right.Thank You.アリガトー、OK.スバラシイOK.」
19.Lady Madonna(1968)
ポールのステージではウィングス時代からの定番曲。演奏終了後、ポールはアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「Thank You,Thank You Very Much.OK,Yeah!Oh Yeah!」「This next song is from movie Yellow Submarine.」(次の曲は映画イエロー・サブマリンからです)
20.All Together Now(1969)
ウィックスがハーモニカを演奏。ザ・ビートルズ時代の曲だがどちらかと言えばレアな曲だが楽しく能天気な歌詞が特徴で個人的には好きな曲。
ポールのトーク:「イイネ~。OK.Thank You.This song is from album "Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band"」(次の曲はアルバムSgt.Pepper'sからです。)
21.Lovely Rita(1967)
アルバムSgt.Pepper'sからの曲。
ポールのトーク
:「Thank You,Lovely Rita.Ok,Would loke to do a song from our new album.」
22.Everybody Out There(新曲)(2013)
これも新譜からで4曲目。ポールのシャウトが乗ってきた証拠だ。演奏終了後アコギをチェンジする。
ポールのトーク
:「Wowowowow」「Oh Yeah!」「Thank You」
23.Eleanor Rigby(1966)
ここではポールのアコギとウィックスのキーボードのみの演奏。ストリングス演奏はウィックスがキーボードで再現。2人のギタリストはコーラスで参加。
ポールのトーク:「Thank You,All right.Next song is also from "Sgt.Pepper's"(どうも、次の曲もアルバムSgt.Pepper'sからです)



24.Being for the Benefit of Mr. Kite!(1967)※ジョン・レノンの曲
ポールがベースに持ち替えてジョンの曲を歌う。発売当時はステージで再現不可能とまで言われていたが、ウィックスのキーボードであの難しい浮遊感が違和感なく再現されていた。中間部ではドームの天井に緑、ピンクのレーザー光線が交錯していた。
ポールのトーク:「Thank You,All right.」「ツギハ、ジョージノ、タメデス。ジョージニ、ハクシュヲ。」
25.Something(1969)※ジョージの曲
ポールがジョージ所有のウクレレを持って登場。前半部はウクレレの独奏で、中間部のギターソロ部分からバンドメンバーが加わりポールもベースに持ち替えて演奏。前の曲とこの曲はポールの曲では無いが、鬼籍に入った二人の持ち歌を追悼の意味でポールが歌った。
ポールのトーク
:「Thank You.アリガトー。Thank You,Thank You George for writing beautiful song.」(どうも、素晴らしい曲を作ったジョージに感謝。)「So,in this next song we would like you to join in with the chorus.」(次の曲では皆に一緒にコーラスに参加してもらいたいね)「イッショニウタオウヨ!」
26.Ob-La-Di,Ob-La-da(1968)
後半パートに入るこの辺から盛り上がってきた。日本でも人気が高いこの曲はノリが良いのでドーム内には「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」の大合唱が響く。
ポールのトーク:「イイネ~、Yeah!」
27.Band on the Run(1973)
これもポールのライヴでは定番曲で人気が非常に高いので有名。曲は3部構成で少しずつ盛り上がって「バ~ンドオンザラ~ン」の大合唱がここでもドーム内に響いた。
28.Back in the U.S.S.R.(1968)
これも非常に盛り上がる曲で観衆もノリノリ状態が続く。ザ・ビートルズの録音時にポールはドラムスとギターを担当したが、ここでは本職のベース。
ポールのトーク:「Thank You.スバラシイ~。」
29.Let It Be(1970)
ポールがピアノの前に座り定番曲のこれを演奏。場内はカラフルなペンライトが鮮やかだった。
ポールのトーク:「Let it Be,Thank you.」
30.Live and Let Die(1973)
ウィングス時代からポールのステージでもっとも迫力を感じさせるのがこの曲の演出である。ウィングス時代はマグネシウムをこれでもか、と言わんばかりに使用していた。今回のステージでは炎が凄い勢いで吹き出してスタンドからは一瞬ステージが見えなくなるほど炎が高く舞い上がるので盛り上がる。演奏終了時にポールがおどけた表情で耳をふさぐ仕草で観衆を和ませていた。
ポールのトーク
:「アリガトー
31.Hey Jude(1968)
観衆の誰もが楽しみにしているこの曲。東京ドームに「ラ~ララ、ラララ~ラ~、ラララ~ラ~ヘ~イ・ジュード」がこだまする。これも定番の演出だが、ポールが「ダンセイダケ」「ジョセイダケ」と煽り、再び男女関係無くララララ~が鳴り響く。



曲が終わってポールとメンバーが一旦ステージに揃ってあいさつをし手を振って袖に下がる。だが、拍手は鳴り止まず観衆のアンコールを求める声が続く。そして、2分位過ぎた頃だろうか?ポールが大きな日章旗を持ってステージに、他のメンバーは英国旗を持ってステージへ再登場。
ポールのトーク:「You Want To Hear Some More!」(もっと聴きたいか~い。)

~Encore1~
32.Day Tripper(1965)
ポールがベースを抱えて登場、ウィックスはタンバリン。
ポールのトーク:「Thank You,アリガトー。」「モットキキタイ?」「モットキキタイ?」
33.Hi, Hi, Hi(1972)
ウィングス時代のナンバーで当時からライヴの最も盛り上がる場面で演奏されていた。発売当時は歌詞がワイセツだと物議を醸したが、確かに歌詞内容を精査するとそう聞こえるが、今では何の違和感も感じず観衆も聴いていると思います。ドライヴ感があって私の好きな曲です。
ポールのトーク:「Ok,Thank You.ドーモ。」「モットキキタイ?、イイゼ、トーキョー」
34.I Saw Her Standing There(1963)
Get Backと交互に演奏されるみたいで、今日はこっちだったので個人的には嬉しかった。ザ・ビートルズはこの曲から始まっていることを考えると、今から50年の歴史を感じさせないポールの力強い演奏とヴォーカルは流石の一言に尽きる。高音部は多少きつそうだがノリは最高に良い。

ここで1度目のアンコールが終了し、ポールは大相撲の四股を踏むパフォーマンスをして袖に下がった。ここでも盛大な再登場を願う拍手が鳴り止まず、ポールはアコギを持って一人でステージへ。と言う事はあの曲だ。
「Thank You,You're Great Audience.I'd Like to dedicate this song to people of Fukushima.」(どうも、今日の観衆は素晴らしいです。次の曲は福島の人たちに捧げます。)

~Encore2~
35.Yesterday(1965)
ポールのアコギとウィックスがキーボードで弦楽四重奏を再現する演奏で、他のメンバーはお休み。
ポールのトーク:「モットキキタイ?」「Ok,Let's rock.」(さあ、ロックしようぜ。)
36.Helter Skelter(1968)
メンバーが再び揃って、ハードなロックナンバーが登場。ウィックスはアコギ、ポールはベースに持ち直しての演奏だが、ザ・ビートルズでのレコーディングではギターだった。スピード感ある曲調とポールの絶叫が特徴的で、曲に合せてバリライトが目まぐるしく動いていた。開始から2時間以上が過ぎているのにポールのヴォーカルは衰え知らずなのが凄い、だって、この曲は絶叫調だからアンコールでは辛い筈なのにそんなのは一切感じさせなかった。
ポールのトーク:「Wow!アリガトー トーキョー。モウカエルジカンデス。」ここでポールはツアークルーとバンドへの賛辞を惜しまず、特にクルーの優秀さを褒めていました。「We would like to thank you」(皆さんに感謝します)
37.Golden Slumbers / Carry That Weight / The End(1969)
ショウの最後の曲は通称アビー・ロード・メドレーの3曲だ。最初、ポールはピアノで入り、途中からはギターに持ち替えての演奏。

ポールのトーク:「トーキョー、マタアイマショウ。See you next time.マタネ~」

22:00,2時間40分に渡るショウは終りました。可能な限り、ポールのトークを再現してみましたが、ポールのライヴを観た人も観れなかった人も様子が掴めたでしょうか?ポールは曲間でステージの足元の日本語アンチョコを駆使して、観衆に日本語と英語で積極的に呼びかけました。英語のパートはスクリーンに和訳が表示されるので分かり易かったでしょうが、自分の席からは翻訳は見え辛かった。最初の来日時よりポールのトークが格段に上達?して一曲ごとに話していて、観衆は身近に感じたと思います。
ファンの年齢層は60代位の「ザ・ビートルズ世代」から50代の自分のような「ウィングス・ソロ世代」、その親から影響を受けた若い世代と幅広く世代を超えた人気を誇っているのが分かります。各世代によって聴きたいレパートリーは異なるでしょうが、やはり、ザ・ビートルズの曲が多くなるのは当然だと思いました。自分の感想としてはウィングス・ナンバーももっと聴きたかったのは、やはり、ポールはウィングス時代に2度日本公演がおじゃんになっていますからね、その辺の曲は聴きたかった。

ポールはステージを去る際に「see you next time」と言っていたので、それが近いうちにあることを信じて待ちたいと思います。



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2 コメント

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脱帽 (まっつぁんこ)
2013-12-08 21:00:00
よくぞここまで再現できるなと感心しました。
洋楽聞き出した時は既にビートルズは解散していたのでわたしもリアルタイムで聴いたのはWINGSから。
解散後のナンバー1ヒットで演奏したのはBand On The Runだけでこんな分厚いコンサートができてしまう。
もってる曲の質と量が段違いです。
来年はフランキー・ヴァリとストーンズが楽しみです。
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>脱帽 (kintyre)
2013-12-08 22:00:01
>まっつぁんこさん

以前にもこのスタイルでメモ帳を持ちこんでやってみたので一応慣れています。
私も、リアルタイムで聴いたのはウィングスの「Red Rose...」からです。「Band on the Run」は確かに何度聞いても飽きません、名盤です。ストーンズ、行くか否か迷っていますが、以前来た時に東京ドームでの公演行っているので今回はパスかな?でも、ミック・テイラーも来るんですよね~。どうしようかな?
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