14-18.メイジーの瞳
■原題:What Maisie Knew
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:99分
■料金:1、800円
■観賞日:2月16日、TOHOシネマズシャンテ
□監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル
◆ジュリアン・ムーア
◆アレキサンダー・スカルスガード
◆オナタ・アプリール
◆スティーヴ・クーガン
◆ジョアンナ・ヴァンダーハム
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
両親の離婚に翻弄(ほんろう)される少女の視点で家族とは何かを、『キッズ・オールライト』の製作スタッフが描くヒューマンドラマ。自分勝手な大人たちに翻弄される主人公メイジーを演じるのは、撮影当時は実際に6歳だった新鋭オナタ・アプリール。
NYに住む6歳のメイジーは、ロック歌手の母スザンナと美術商の父ビールの離婚を機に、裁判所の命で二人の家を10日ごとに行き来することになった。
ベビーシッターだったマーゴが父の新居にいることに戸惑うが、メイジーは元々仲良しだった彼女にすぐに打ち解ける。一方、母が再婚した心優しいバーテンダーのリンカーンも、メイジーの大切な友だちになった。だが自分のことに忙しいスザンナとビールは、次第にそれぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付け始める。そんなある日、彼らの気まぐれに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンは家から出て行くことを決意。スザンナはツアーに出発し、メイジーは独り夜の街に置き去りにされてしまう……。
メイジーは6歳の少女で一人っ子。 両親共に自分の仕事が忙しくて満足に一緒に過ごせないばかりか、その両親は喧嘩ばかりしていて遂に離婚。シッターのマーゴと仲良かったメイジー、離婚後、ビールはそのマーゴと再婚することで娘の世話を引き続き頼もうとの思惑がる。一方の母スザンナも若いバーテンダーと再婚し世話を任せ、自分はバンドと共にツアーに出てしまう。スザンナはバンドを抜けて娘の世話をしたいと思うが、既に契約済みのツアーに同行出来ないと訴えられることを知る。
ビールは美術の仕事で本拠地を出身の英国へ移すことになり、NYへは中々戻れないことになる。マーゴもNYを離れたくないことから結婚は長続きせず、母の再婚相手リンカーンも余りの身勝手さに三行半を突き付け、メイジーは結局、直接血の繋がりの無い二人と生活することになる。果たして、この先、メイジーの元に両親が戻る事はあるのか、気になるエンディングだった。
メイジーの両親は元々結婚生活に向いていない?性格のように描かれている。会話の節々からそれは感じる。母はメイジーへの愛情を精一杯表現しようと努力するものに、家庭よりロックバンド活動の方に熱心ではメイジーの居場所はどこにもなく、唯一、シッターのマーゴと一緒の時がホッとする瞬間だったのだろう。
そのマーゴを演じているジョアンナ・ヴァンダーハム、見かけない女優だが中々の美貌だった。母スザンナを演じたジュリアン・ムーアもバーテンダー役のアレキサンダー・スカルスガードも良かった。アレキサンダー・スカルスガードは「ザ・イースト」にも出演中で、同時期に日本で公開されている作品が2本もあるとは珍しい。6歳の子役オナタ・アプリールの自然な可愛らしさは、この映画の印象を決定づけている。普段一緒に過ごせない両親より一緒に居る時間が遥かに長い二人を選んだメイジーの選択こそが「メイジーが学んだこと(知ったこと)」(What's Maisie Knew)だったのだろう。
さて原タイトル「What's Maisie Knew」でラスト以降の展開が少々気になりました。
離婚で犠牲になる子供はホントお気の毒。ここまでわがままな両親だと子供の立場はないですね。子供は親を選べないから悲惨そのものです。
健気なメージーの可愛い顔が印象に残る映画でした。
いつも有難うございます。
あのラストで良かったと思いますが、いずれ彼女が
成長して、それでも今の生活で満足するのか?
それとも両親のどちらかが養育権を主張するのか、
まあいずれにせよ成人するまでにはハードルを沢山
乗り越えないと行けませんね。