kintyre's Diary 新館

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映画『アンフェア the answer』を観て

2011-09-30 23:38:34 | 映画・邦画

11-64.アンフェア the answer
■配給:東宝
■製作年・国:2011年、日本
■上映時間:109分
■鑑賞日:9月24日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)
■入場料:0円(招待券)



□監督・脚本:佐藤嗣麻子
□原作:秦建日子
□撮影:佐光朗
□照明:加瀬弘行
□美術:林田裕至
□音楽:住友紀人
◆篠原涼子(雪平夏見)
◆佐藤浩市(一条道孝)
◆山田孝之(村上克明)
◆阿部サダヲ(小久保祐二)
◆加藤雅也(三上薫)
◆大森南朋(結城脩)
◆吹越満(武田信彦)
◆寺島進(山路哲夫)
◆香川照之(佐藤和夫)
【この映画について】
2006年に連続ドラマとして放送され、2007年に『アンフェア the movie』として映画化された刑事・雪平夏見が活躍する「アンフェア」シリーズが再び映画として登場した。ハードボイルド路線はそのままに、巨悪に立ち向かう雪平の姿をサスペンスフルに描いている。雪平夏見を演じる篠原涼子ほか、寺島進、加藤雅也、香川照之らシリーズのオリジナルキャストも登場。
さらに佐藤浩市、大森南朋ら実力派俳優たちも新たに参戦し、ストーリーを盛り上げる。監督を務める佐藤嗣麻子は、ドラマ版から脚本を担当してきた人物。シリーズの全てを知り尽くしている彼女ならのストーリーテリングを見せている。事件のすべての真相が明かされるエンドクレジットまで、お見逃しなきよう。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
殺人事件の容疑者となった人物が、体中に釘(ネイル)が撃ち込まれる猟奇的な前代未聞の“予告殺人”「ネイルガン殺人事件」が発生。東京を追われ、何故か北海道の田舎警察署である西紋別署に勤務する雪平夏見にその連続殺人の容疑がかかる。
雪平の元夫でフリージャーナリストの佐藤がこっそりと雪平に会いに北海道までやってくる。佐藤は雪平に、彼女から解読を依頼されたUSBメモリを渡す。だが、その佐藤はやがて死体で発見され、その事実を雪平の自宅を訪ねてきた西紋別署の刑事たちから聞かされた。咄嗟に逃げだそうと試みるも雪平は直ぐにその場で身柄を確保された。

雪平逮捕の一報が伝えられ騒然となる警視庁内。緊迫する状況の中、雪平は事件の真相を追い求め、東京地検の村上検事との取り調べの最中に村上を人質にしての逃避行を決意する。そこで判明するひとつの事実。犯人の狙いは国家機密が隠されたUSBであった。

ここからは雪平と人質村上との逃避行がスタートするのだが、雪平の身柄確保と同時にタイミング良く東京地検からエリート検事が派遣され、西紋別署の一条らは不満を隠せないのだが、観ている方は余りにも素早く東京地検から派遣されたことに「裏がありそうだ」とこの時点で感じざるを得ない展開に。
雪平は流石辣腕刑事で追跡をふりるのだが、その間にも雪平への捜査網は、警察の不祥事を守ろうとする小久保を筆頭とするかつての同僚らの様々な思惑が複雑に絡んで、中には味方と思って心を許していた一条までもがどちらの味方か分からなくなって、舞台は北海道から東京へ。
村上が雪平を匿う場所を都合よく提供するのだが、何故かそこで雪平は襲われる。その雪平を追跡する謎の男「結城」なら人物まで登場し、結城の後を付けて不気味な屋敷に潜入したが逆に結城に襲われ磔にされる雪平。あの十字架への磔は日本映画だから可能だけど、海外向けには削除されそうな映像だ。

結局...雪平の元夫殺害も含めて一条と村上がタッグを組んでUSBを取り戻そうと企てていたのがスタート余りにも素早く村上が西紋別署に派遣されたのはそういう流れが出来ていたからだった。
USBは無事に一条と村上らの手元に戻って行ったのだが、自らの身に危険が迫っていたことを察知していた佐藤はUSBに細工を施していた。これがラストシーンの見所なのだが、USBを取り戻してニンマリの二人の前でUSBは破壊され、雪平のスマホにUSB内部のオリジナルデータがダウンロードされていった。それを確認してクールに立ち去る雪平、何が起こったか分からず呆気に取られる一条と村上。
雪平の手許に残ったUSBデータは彼女の安全を保証するのか?それとも雪平はこれを武器に新たな要求を突き付けるのか?

ストーリー的にはラストシーンは痛快だったが、東京に戻ってから大森南朋扮する結城と雪平を巡るシーンなどは楽しめた。私はドラマの方は全く観ていないので、登場人物のキャラや背景などはあくまでも映画で観ただけの知識なので、前作の「アンフェア the movie」(2007年3月公開)でのラストシーンでのUSBのやり取りと今回のが繋がっているのも、途中で気が付いた。
警察物に有りがちなエリート捜査官と叩き上げ警察官の葛藤、警察内部の不祥事への隠ぺい体質、警察と検察との関係、味方か敵かはっきりしない同僚同士の人間関係などこうしたお約束事は盛り込まれていました。ドラマの方を知らないので、純粋に一本の日本映画を鑑賞した感想としては、ラストは痛快でしたし、大森南朋の結城役なんかハマっていましたが、USBの全容がベールに包まれていてはっきりしなかったのは残念て言うか、それこそが次作への流れだったりして...。



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