「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

小沢一郎氏の傲慢さに再度物申す

2009年12月23日 | 雑感
  12月16日のブログに、「小沢一郎・民主党幹事長の『逆ギレ会見』にひと言」と題して拙文を投稿しました。 
  内容は天皇陛下の、中国の習近平副主席に対する会見を1ヵ月ルールを無視してごり押ししたこと、しかも国事行為でないものを国事行為とすり替えて発言していること、陛下個人の行動まで「優位性が高い、低い」と自分の「ものさし」で量るなどもってのほかであることなどを述べ、「不敬のきわみではないか。小沢氏はもっと勉強し、これらの批判に真摯に耳を傾け、日本の国体について謙虚な姿勢を持つべきではないでしょうか」と述べました。  

  ところが小沢氏は21日の記者会見で改めてこの問題に触れ、中国の国家副主席との会見については「憲法で規定する国事行為ではない」と認めましたが、陛下の行動について、さらに次のような過激発言をしています。あまりに傲慢な言葉を聞くに堪えず、ここに改めて指摘しておきます。  
 
  次に新聞から小沢氏の発言を引用してみます。
 「(外国要人との会見は)憲法で規定する国事行為にないが、天皇陛下の行動の責任を負うのは内閣だ。天皇陛下が内閣の意を受けて行動なさるのは、当然のことだ」(毎日新聞 12.22)。「外国要人」とは、ここではいうまでもなく習近平副主席のことです。
 「憲法の理念と考え方は、天皇陛下の行動は内閣の助言と承認によって行われる。行われなきゃならないという基本的考え方は、天皇陛下にはまったくプライベートはないに等しい」(サンケイスポーツ 12.22)  

  彼はここでも「天皇陛下の行動は内閣の助言と承認によって行われる」。だから「天皇陛下にはまったくプライベートはないに等しい」と言っています。しかし「天皇の国事に関するすべての行為は内閣の助言と承認を必要とし」というのが憲法の条文ですから、「天皇陛下の行動」ではなく、「天皇陛下の国事行為」といわなければいけません。これが彼一流の「悪質なすり替え」なのです。各新聞は「社会の公器」などと大言を吐きながら、どうしてこういう点を衝くことができないのでしょう。理解に苦しみます。
  そのうえ「天皇陛下にはプライベートはないに等しい」とは、いったい憲法をどのように読めば、こんな発想が出てくるのでしょう。なんと傲慢な思い上がりかたでしょうか。  

  サンケイスポーツ(12.22)によると、皇室研究家の高橋紘氏は次のように語ったといいます。
 「天皇は内閣の言うことをきかなくてはならない、という発言は強引な論理だ。天皇は内閣のものではない。(中略)天皇が、時の政府に左右されるようなことはあってはならない。(中略)民主党は、天皇の問題が政局につながりかねないということが分からないのか」  

  小沢氏は昨年に続き、つい先だっても630人という大人数を引きつれて中国を訪問し、全員が胡錦濤・国家主席に握手をしてもらって悦に入っていました。その中には140人の国会議員も含まれていたのです。 
  しかも小沢氏の振る舞いたるや、宗主国の元首に臣下の礼を取って謁見を賜る従属国の長のようではありませんか。「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや」の日本人の心意気は、いったいどうなってしまったのでしょう。  

  中国は、日本の政治家の「靖国参拝」を非難する内政干渉を繰り返しています。しかしもしこの問題が解決したとしても、次は「皇室」について新しい難題を提起するであろう、という識者もおり、私も懸念しています。小沢氏のやり方は、いわば「小型角栄」。師匠の故・田中角栄元総理も中国よりの人でした。おそらく、胡氏は小沢氏を籠絡したとほくそえんでいることでしょう。  

  また、中国は日本の尖閣諸島に手を伸ばそうとし、沖縄についても「中国の大陸棚の上にある。すなわち、わが国の領土」だと主張しています。領海侵犯の油田開発にも軍艦を配備して日本の反発を力で押さえつけているのです。 
  そのような中で、政府は社民党に配慮した普天間問題でアメリカの不興をかい、日米安保に大きなヒビが入りつつあります。 
  しかもマニフェストで約束した「ガソリン税の暫定税率廃止」も「暫定廃止、新税徴収」という、なんとも子供だましのやり方を考え出しました。  

 「国益」を第一に考えられない人には、政治家の資格はありません。鳩山さん、小沢さん、国民はそれほどバカではありませんよ! 内閣支持率の急降下をご覧なさい。もっと真面目に日本の進路を考えなければ、やがて足もとに火がつくでしょう。

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