急に投稿 したくなるという 私にしては珍しい現象が起きて、
関連のある事柄 の間に 予定外の記事 が入ってしまいました。
前々回の投稿でも書いたように、
ヒヨドリさんが夢中になって食べていた センリョウ。
(前々回の「小鳥さんのためのレストラン」話は こちら にて ご覧ください。)
美味しそうに ついばむ ヒヨドリさん
夏の頃 実を付ける ヒメコウゾ は
ラズベリーに似て プヨプヨ していて美味 しそうに見えたし、
実際に食べてみた印象も、 ちょっぴり酸味の効いた薄甘さで
小鳥さん達が好むのは わかる気が したのだけれど、
センリョウ って、同じ 赤い実 ではあっても 硬そうな上に苦そうにさえ思えて、
どう見ても 〔 美味しそう! 〕 と いう印象は受けない。
それでも
〔 ヒヨドリさんが あんなに夢中になって食べてるんだから、美味しいのかもしれない! 〕
どこかに そんな思いもありました。
気になって調べたら …
もちろん、食用 にはならない けれど、毒 にも 薬 にも ならない と書いてありました。
そこで
〔 目の前にあるんだし、 <毒>ではないのなら
書く責任上、自分でちゃんと確認 したほうがいいわよね! 〕
意を決 して(?) 味見をすることにしました。
もいだ 赤い実 は 5mm ほどの大きさ。
茎先に直接くっ付いているようなかたちなので 簡単にポロッと採ることが出来ました。
触(ふ)れただけだと 硬そうにも思えるけれど
そっと摘(つま)んでみると 指には微妙な柔らかさが伝わってきました。
口に含んで恐る恐る歯を立てると 赤い皮 は薄く、剥(む)けて 硬いものが当たり、
出 してみると 3mm ほどの 淡い黄色みをおびた丸玉 が 出て来ました。
この小さな玉、指で力いっぱい押 しても潰れず、くっきりと跡が残るほどの硬さでした。
〔 これを いくつも飲み込んだら ヒヨドリさんだって便秘になっちゃうんじゃない!? 〕
実際にいえば そんなことは ないのだろうと思うけれど、
〔 こんなに硬かったら お腹には溜まるだろうし
溶けるなんてありえないから そのまま排出されることにはなるんでしょうね! 〕
〔 重くなっちゃって 飛び難い とかってこと ないのかしら!? 〕
〔 ヒヨドリさんの体内には いったいどれくらい留(とど)まっているものなのかしら? 〕
〔 だいたい こんな硬いものが発芽する ということが 不思議よね! 〕
種の硬さを知って 新たに いくつかの疑問が生まれました。
丸くて赤い実。 指に跡が残るくらい硬い種。
楕円形の鋸歯縁で 対生している葉。
知りたかった お味 のほうは というと …
まずは 〔 ん? 〕 と いう感 じ!
味覚に神経を集中 しているにも関わらず、まったく味が しない!
〔 えっ? こんなに 味の無いものを好んで食べてたわけ!? 〕
不思議に思った時
〔 あっ! 〕
あとから ほんのりと ハーブ のような、漢方薬 のような 風味が しました。
〔 あ~ぁ! 嫌いじゃないかも! 〕
〔 どこかで 味わったことがあるような気はするんだけどな~! 〕
わかりそうな気がしてもわからないのは、鼻の奥~のほうで ほのかに香る程度のため
記憶を辿っているうちにフェイドアウトしていってしまうから!
もっと食べ続けるか たくさん食べればわかるかも しれませんが、 餌の少ない時期。
ヒヨドリさんの貴重な食料を横取りするのも申し訳ないので
春まで残っていたら再度 味見を してみるか 何かの折に思い出 しでも したら...
書き足すことに しようと思います。
でも、美味 しいというわけではなく、漢方薬 というわけでもない(※) みたいだから、
観賞用が最適で 人が食べるものでもない というのは確かなようです。
ただ、無味無臭ではなく 硬いわけでもない と いうことはわかったわけだから
〔 これも ちゃんと 確認 したからこその収穫ね! 〕
今回も いい勉強になりました。
※ 後日 わかったことですが、
センリョウ は、フラノボイド配糖体、タンニン、精油分などを含み、
関節痛や打撲傷 ・リュウマチなどの痛みの改善や、風邪のひき始めに
効果を発揮すると 漢方書にはあるそうです。 香りからすると 納得。
分かれた茎先に直接 くっついているような実は ヒヨドリさんにとっては取りやすそう。
このセンリョウという植物、
果実期 は 11月 ~ 1月、 開花期 は 6月 ~ 8月 のようです。
赤い玉の集まりが可愛いし、緑の葉とのコントラストも好きなので
もっと増えてほしいと思ってるんですが、
下に落ちる前に ヒヨドリさんが全部食べちゃってるように思えたので
〔 よくフンを している姿を見かけるから、その中に混 じっていればいいな! 〕
〔 我が家の庭ならどこでもいいから、生えてくれたら嬉 しいんだけどな~! 〕
〔 もっと増えたら、ヒヨドリさんも もっと来てくれるようになるかもしれないもんね! 〕
なんて、動物や植物が お互いに助け合って生きている という 生態系の
相乗効果 を考えてしまいました。
〔 そうなれば 我が家の 破壊魔ちゃん達 の楽 しみも もっと増えるんじゃないかしら!? 〕
そこに 我が家のみんなも便乗させてもらいたい という思いも加算 して!
もともと このセンリョウ、
植えた覚えはないので ヒヨドリさんが どこかで食べ、
我が家の庭で フンを したものが 自然繁殖 したと思われます。
そう思って見回 してみたら、
すぐ側の 二ヵ所の木の根元に
それぞれまだ実が生らない小さいのが生えているのを見つけました。
さらに、お隣りのお庭の一角にも 我が家より少し背の高そうなものが生えていました。
〔 それじゃぁ 元はお隣 り!? 〕
だけど こちらも木の根元に集中していることから
我が家と同様 ヒヨドリさんが 止まりながらフンを落と したものと推測。
背が高いことから 生育が先 と思われたことも、陽当たりの関係 と思えば納得できます。
けれども センリョウ は 半日蔭 を好むそうなので
〔 落葉樹の下では お好みの環境 というわけではないのかしら!?! 〕
〔 それなら 月桂樹が茂っている分 我が家のほうが いい環境ってことになるの!? 〕
〔 それでも 伸びて実を結んでるんだから
みんな頑張って きっとこうやって少しずつ増えていくんでしょうね~! 〕
ちょっと希望が見えた気が しました。
〔 それに しても、あんまり増えているようには見えないわよね! 〕
〔 どうなってるんだろう! 〕
そう思って 落ち葉を退けて 周辺をよくよく見てみたら、
赤いもの、赤い色だけが落ちたようなもの、明らかに種と思われる小さなもの …
いっぱい見つかりました。
〔 えっ! 落ち葉に隠れて見えなかっただけ!? 〕
〔 こんなに落ちてたんだ! 〕
〔 それでも増えないってほうが さらに不思議な気がするわよね! 〕
〔 なかなか育たない植物なのかしら? 〕
〔 それなら、これを 出来るだけ無駄に しないように したいものよね! 〕
そんな思いが湧いてきて、
それらを集めてパラパラ程度に土をかけ、
「ちゃんと育ちますように …!」 と願いを込めて
羽毛ぶとん代わりに 枯れ葉もかけておきました。
ここから どのくらいの命が育ってくれるのか?
発芽より先に、今 新たな楽 しみが生まれた気が しました。
ちなみに、 マンリョウ
センリョウ は センリョウ科 に属 し、<ヒトリシズカ>、<フタリシズカ> など、4属65種を含み、
マンリョウ は ヤブコウジ科 に属 し、同じ仲間 というわけではないようです。
マンリョウの<実>は 葉の下部に付くため 葉の陰に隠れ、鳥達に食べられ難い。
千両 より たくさん残ることから 万両 と呼ばれるようになったとか。
<実>は サクランボのように果実が垂れて付き、<葉>は 互生し、縁に波状の鋸歯があります。
双方は 縁起物 として植えられることが多いようです。
ついでに、
マンリョウ(万両)、センリョウ(千両) 以外にも 同じ主旨での命名として、
ヒャクリョウ(百両)、ジュウリョウ(十両)、イチリョウ(一両) があって、
ヒャクリョウ、ジュウリョウ は それぞれ ヤブコウジ科 の <カラタチバナ>、<ヤブコウジ>、
イチリョウは アカネ科 の <アリドオシ> を指すそうです。
お正月飾りでは 縁起をかついで 「千両、万両、アリドウシ」 と云うそうで、
千両 ・万両 持っていても、<アリドオシ> がないと "有り通せない" という意味があるそうです。
また、この <アリドウシ> には 葉の付け根あたりに 鋭いトゲがあることから
"蟻をも刺し通す" という意味もあるんだとか。
お金にしたら 一番少ないのに、一番 手にし難いもののようです。
これって "一両を大事にしないと 千両 ・万両も手には出来ない" って意味かしら!?
そんなことを考えてのことではないのだけれど、
「そうなったら いいわね~!」 なんて "夢" くらいは持っているのもいいかもね!
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可愛い小鳥さん達がついばむ … ということで
1983(昭和58)年 2月 1日発売、
高田みづえ さん の 『通りすぎた風』
「たしか昔に読んだ ある童話のように 心をちぎっては 道に落 して来た」
「迷わぬための てだてだったけれど 時間という名の 小鳥達がたべてしまった」
「ふと足もとに落ちた 心をひとかけら 飢えた小鳥達が 知らずについばむ」
童話の中のお話のような作りになっているけれど、内容は深いものがあって
あれこれ思い出して考えたり、それを踏まえて考えたり!
私の中では 自分を見つめ直す機会をくれる歌 というイメージもあるんです。
最近 歌う機会が減っちゃってますが、好きな歌は まだ覚えているみたい。
すぐに歌詞を思いつくと やっぱり嬉 しくなります。
(※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
みづえさんが現役時に発売 したシングルは 26枚。
『通りすぎた風』 は 18枚目のシングル曲でした。
作詞が百恵ちゃんだということは 知っていましたが、
元々は彼女のために作られたものだった と いうことまでは知らなかった私。
それでも 作詞者がわかった時点で
〔 きっともう少し大人っぽい歌いかたなのかな? 〕 と想像 して
彼女の歌唱も聞いてみたいと思っていました。
後に、発売同年の3月に ニッポン放送 「山口百恵のスーパーライブカンパニー」
最終回の公開録音の番組内で、作曲者でもある谷村新司さん(アリス)をゲストに迎え、
百恵ちゃんが公開歌唱 していたことを知って 後になって 聞くことができました。
アレンジも違っているので また新鮮に感じました。
さらには、それより以前の 1980(S.55)年 1月 8日、
フジテレビの音楽番組 「ミュージックフェア」 で
谷村新司さんとのデュエットが放送されていたそうです。
レコード化には至らなかったこの曲、
こんないい歌がなぜアルバムにも入らなかったのか 疑問 しか残りませんが、
みづえちゃんがカヴァ― してくれて 世に出ることになり 私も知って覚えたこと。
とても嬉しく思っています。
できることなら そのデュエットと 谷村さんの歌唱も聞いてみたいところです。
提供曲 というわけではないようなので
たとえ レコーディングはされていなくても <カヴァ―> という扱いになると思われる この歌。
"高田みづえ" という歌手の曲には好きなものが多かったな と思う 私だけれど
中でも 特に思い入れのある歌 とも云えるのが この 『通りすぎた風』 でした。
あるお店で出会った ある方の歌が聞きたくて通い始めたようなものだった 歌い初めの頃。
徐々に仲良くしていただくようになったあたりで お誘いをいただき、
まだ ドが付くほどの素人だったのに なぜか "歌の発表会" なるものに出ることになりました。
お付き合い上のことで 戸惑いもあり、何を歌えばいいのかもわからずに悩んでいたら、
「聞いてて一番良いと思う!」 と言ってくれたのが この歌でした。
素敵な歌を教えていただいたことも多々あった、お二人と過ごした時間は貴重なもの。
会えなくなってしまった今でも、この歌を歌うたびに あの頃のことを思い出します。
風向きが変わったら …、小鳥さんがフンとして また落とし直してくれたら …
そんな発想の転換で "希望" くらいは持っていたいわね。
何ごとにおいても …!
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