平成 31 年
今年の 干支(十二支) は 亥 です
十二支中 人との縁や繋がりが最も強い 犬 さんから
人間からは 厄介者扱いされることの多い 猪 さんへの バトンタッチ。
あんまり器用なイメージはなく、警戒心が強くて神経質。
何といっても 猪突猛進
そんなひと言で表現されてしまいがちなのが 猪 さんのイメージです。
今年は 何かを突き詰めていくのがいいのでしょうか?
仕事? 恋愛? 趣味?
ひとつに限らなくても 信じた道を まっしぐら!
そんな思いでいけたらいいのかもしれません。
亥 (いのしし) は
「閡」 (門の中に亥) という字から来ている とされ、
音読みで 「ガイ」、「カイ」、「コク」、「ゲ」、 訓読みでは 「しめる」 と読み、
「とざす」 という意味があることから
草木など植物の生命力がその内に閉じ込められている状態 を表している
と されているようです。
午前0時を中心と した 23時~1時に 十二支の 「子」 を割り当てたため、
12番目の 「亥」 は 午後の9時~11時となります。 正刻の鐘 は 夜四つ。
<亥の月> は 旧暦10月 (太陽暦では 11月頃)。
古代中国では、冬至を含む月(陰暦の11月)が年初 とされ、
「子」 が割り当てられたため、「亥」 は 10月に当たるそうです。
<方角> としての 「亥」 は 北北西。
正しくは 北北西微西:北基準右廻り330°の方角 にあたるそうです。
<十干> と <十二支> を組み合わせたもの。
☆ <十干> は
「甲 ・ 乙 ・ 丙 ・ 丁 ・ 戊 ・ 己 ・ 庚 ・ 辛 ・ 壬 ・ 癸 」 の10種類の漢字からなる。
<陰陽五行説> に基づいて 万物の元となり天運を表す 「 木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水 」
の五行 に 「陽 ・ 陰」 を 一対 として配置。
「陽」 は、 「兄(姉)」 を意味 し、 「え」 と読ませて、 「剛」 を表わす。
「陰」 は、 「弟(妹)」 を意味 し、 「と」 と読ませて、 「柔」 を表わす。
十干の訓読みは、
き の え (木の兄/甲) ・ き の と (木の弟/乙)
ひ の え (火の兄/丙) ・ ひ の と (火の弟/丁)
つちのえ (土の兄/戊) ・ つちのと (土の弟/己)
か の え (金の兄/庚) ・ か の と (金の弟/辛)
みずのえ (水の兄/壬) ・ みずのと (水の弟/癸)
今年の十干 は 己 で 陰 の土 となります。 <干支> は、等級区別 に使われる。
☆ <十二支> は
「子 ・ 丑 ・ 寅 ・ 卯 ・ 辰 ・ 巳 ・ 午 ・ 未 ・ 申 ・ 酉 ・ 戌 ・ 亥 」 の12種類の漢字からなる。
<陰陽五行説> に基づいて これにも 「 木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水 」 を 四季 として配置。
その際 「木」 が <春>、 「火」 が <夏>、 「金」 が <秋>、 「水」 が <冬>、
そして 「土」 は 各季節の最後の月にあたり、<季節の変わり目> を表す。
また、「陽 ・ 陰」 は、<子>から始まって 奇数番目が陽、偶数番目は陰となる。
十干に四季を配置すると、
春 … 寅 (木/一月) ・ 卯 (木/二月) ・ 辰 (土/三月)
夏 … 巳 (火/四月) ・ 午 (火/五月) ・ 未 (土/六月)
秋 … 申 (金/七月) ・ 酉 (金/八月) ・ 戌 (土/九月)
冬 … 亥 (水/十月) ・ 子 (水/十一月) ・ 丑 (土/十二月)
今年の十二支 は 亥 で 陰 の水 となります。 <十二支> は、年・月・方角・時間を表わす。
☆ 十干 と 十二支、<五行の互いの関係> は
その組合せによって 吉凶 を占うことができるとされているようです。
五行の互いの関係 には
「相生 ・ 相剋 (相克) ・ 比和 ・ 相乗 ・ 相侮」 という性質が付与されていて、
「比和」 意外の4つ には、それぞれに さらなる分類があるそうです。
ちなみに、今年は 土剋水 となるそうです。
相 生 (順送りに相手を生み出して行く、陽の関係。)
木生火 ・ 火生土 ・ 土生金 ・ 金生水 ・ 水生木
相 剋 (相手を打ち滅ぼして行く、陰 の関係。)
木剋土 ・ 土剋水 ・ 水剋火 ・ 火剋金 ・ 金剋木
(木は土の養分を奪い、土は水を濁 し、水は火を消 し、火は金を溶かし、
金は木を切り倒す。 天地の平衡が失われるため 凶 とされる。)
比 和 (同じ気が重なると、その気は盛んになる。 その結果が良い場合には
ますます良く、悪い場合には ますます悪くなる。)
相 乗 (乗とは陵辱する、相剋が度を過ぎて過剰になったもの。)
木乗土 ・ 土乗水 ・ 水乗火 ・ 火乗金 ・ 金乗木 ・
土虚木乗 ・ 水虚土乗 ・ 火虚水乗 ・ 金虚火乗 ・ 木虚金乗
相 侮 (侮とは侮る、相剋の反対で、反剋する関係にある。)
木侮金 ・ 金侮火 ・ 火侮水 ・ 水侮土 ・ 土侮木 ・
火虚金侮 ・ 水虚火侮 ・ 土虚水侮 ・ 木虚土侮 ・ 金虚木侮
繁栄 したものを統制することを意味する十干の 「己」 (「土」の性質) と、
生命が閉じ込められている状態を意味する十二支の 「亥」 (「水」の性質) が、
「相剋」 という 相性の良くない関係によって 片方がもう片方を凌駕 しようとする。
中でも 「土剋水」 は 「土」 が 「水」 を押さえつける という意味を持ち、
土は 水を濁し、吸い取り、せき止めて流れを制御するなどの災いを与える とされる。
☆ <干支> の組み合わせは 60通り。
押さえつけようとする年」 と云われているようです。
町中でも見かけるようになったとか 誰かを傷つけたとか、
ニュースになることも多い猪 は
鯨偶蹄目 (げいぐうていもく) ・ イノシシ科 ・ イノシシ属 に分類される 哺乳類 の一種。
鯨偶蹄目 とは、遺伝子手法で明らかになった 旧偶蹄目 (ウシ目) と クジラ目 からなる
新しい目 なんだそうですが、こだわって調べると大ごとになりそうなので止めておきます。
ブタの原種 であるとされ、「イノシシ を家畜化 したものが ブタ」 であると云われますが、
日本列島では すでに縄文時代には "イノシシ の飼養" が行われていたらしく、弥生時代に
アジア大陸から 家畜化されて持ち込まれたのが ブタ であると考えられているようです。
なお、日本で 「イノシシ」 を表す 「猪」 という漢字は、中国では 「ブタ」 を意味するそうです。
* イノシシの肉は 最近では ジビエ と呼ばれて持て囃されている傾向 にあり、イノシシ牧場まで
でき、「ブタ とイノシシを 交配させた イノブタ (猪豚)」 を 飼育 している所まであるそうです。
〔 そうなると ジビエ とは呼べないんじゃないの? 〕
ジビエ とは、狩猟で得た 天然の野生鳥獣の食肉 を 意味する フランス語 で、
"狩猟肉" として "畜産" との対比 として使われることが多い とされています。
元は ヨーロッパ貴族の伝統料理で使われる 上流階級の口にしか入らないほど
貴重な高級食材。 尊い生命を奪う代わりに 全ての部位を 余すことなく使い、
命に感謝を捧げようという精神が流れているそうで、引き締まって脂肪が少ない
肉は 栄養価も高い とのこと。
ちなみに、日本の狩猟解禁は 11月15日~2月15日 の 3ヶ月のみ。
生命力に溢れた 冬季限定のごちそう とされているようです。
近年では、ジビエ 料理 が 流行り、供給が安定 しなかったり 入手困難 で 高価に
なってしまう といった理由で、ハンターが生きたまま捕獲 した後に餌付けを したり、
飼育 してから 一定期間 野に放つ といった "半野生" と呼ばれるケースも増えて
きているようです。 ただし、ジビエ を "珍味" と称 して 生食するのは、感染症 や
肝炎、寄生虫 の リスクがあって 大変危険 とのことです。
* 古い大和言葉 では 猪 のことを 「ヰ(イ)」 と呼び、 肉 は 「シシ」 と呼ばれていたそうです。
だから 語源 は 「ヰ(猪) の シシ(肉)」 で イノシシ だというお話です。
〔 「シシ鍋」 の 「シシ」 は "肉" っていう意味 じゃなくて "イノシシの略語" なのよね? 〕
〔 それとも、「昔は 肉 と云えば 猪」 だったの? だから "肉鍋" っていう意味でいいの? 〕
* 「しし食った報い」 ( しし = 獣・猪・鹿 ) という ことわざ が あります。
禁を犯して一時的に良い思いをしても、後で必ず それ相応の悪い報いを受ける
という意味を表 しています。
ただし、イノシシ肉をよく食べる兵庫県篠山市では、イノシシを食べると精力がつき、
体が温まる ということから、本当は 「しし食うて温(ぬく)い」 が正しいのだけれど、他人
には食べさせたくない思いから そんな風に云うようになったという説があるそうです。
さらには、鹿肉 も 「しし」 と言うことがあるので、獣肉を食べると さわりがある という
意味だとも言われているようです。
* イノシシの肉を 「牡丹肉」 と呼ぶのは、「獅子に牡丹」 という 慣用句の、獅子 を 猪 に
置き換えたことによるもののようで、イノシシ肉 の 鍋料理 は 「ぼたん鍋」 と呼ばれます。
「獅子に牡丹」 とは、獅子の堂々たる姿に 絢爛豪華な牡丹の花を配 した図柄。
「牡丹に唐獅子」 とも呼ばれ、取り合わせの良いものの たとえ を云うそうです。
* かつて中国で 7種の粉 ( 大豆・小豆・大門豆(ささぎ)・胡麻・栗・柿・糖) を合わせて
「亥の子餅」 というのが作られていたのが 日本に伝わり、宮中で同じものが作られ、
後に 「亥の子」 という言葉が "猪の隠語" である 「牡丹」 に変わり、「牡丹餅 (ぼたもち)」
になったようです。
「亥の子餅」 とは、亥の月 ・ 亥の日 ・ 亥の刻 に、無病息災 ・ 子孫繁栄を祈願する
亥の子の行事 で食べられる 新米で搗いた餅 のこと。
平安時代 宮中で行われていた 「御玄猪 (おげんちょ) の儀式」 で、宮司たちが 拝殿の
上で餅を搗き、神前に献じた後、御所に献納。 境内で参拝者に振舞われたものらしい。
現在でも 11月1日に京都の護王神社で再現神事 (亥子祭) が行われているようです。
なお、「牡丹餅」 は もち米とうるち米を混ぜたものを 蒸すか炊くかして、米粒が残る程度に
軽く搗いて丸めたものに 餡をまぶ したもの。 米を半分潰すことから "はんごろし" と
呼ばれることもあり、主に 春のお彼岸の供物 として食される。
* 日本で 「獣肉食」 が 表向き "禁忌" とされた時代も 山間部などでは、
肉の食感が 鯨肉 に似ていることから 「山鯨 (やまくじら) 」 と称され、
別名を 「薬喰い」 とされて 滋養強壮の食材 として食されていたそうです。
* 「己」 は "紀" を 省略 したもので、秩序を立てて進めること。 筋道を通すこと。
そして 前年の 「戌」 の 繁茂 による ごたごたを解消 して、筋を通すことを意味する。
「亥」 は "核" で、もとの意味 は 果実の種。 種 は 真ん中に位置することから
「中心」 という意味を含み、 「何事かを生もうする」 「問題を はらんでいる」 など、
良くも悪くも、非常に強い 起爆性エネルギーを持っている とのこと。
そのエネルギーを良い方向へと活かすため、 紀律を正し、筋道を通し、
次なる発展へと繋げるべき努力をする というのが 今年のテーマ のようです。
2007(H.19)年( 亥 )7月20日から始めたブログも まもなく 12年半。
ちょうど 干支(十二支)の並び順と同じ <子> から始まったお正月も
12 回目を迎えて、亥 まで来ました。
めでたく 干支一周です。
2014年の 6月27日 に ユキ丸。
そのわずか一か月後の 7月28日 に チャチャ丸。
早いもので ロック とは もう 5年半、
あとのふたりも 4年半近い付き合いになりました。
猫の年齢を 人間 に換算すると、
5歳半が38歳、4年半が34歳 になるようです。
それでも いまだに <破壊魔> の異名は健在!
それだけ元気だ ってことなんだから 嬉 しいことでもあります。
一番の親孝行なんだもの、いつまでも元気で 飛び回っていてネ!
ちなみに、
今年も彼らには かぶりものを 全身全霊で拒絶されてしまったので、
引っ張ったり、広げたりして形作ったものとの合成 となりました。
拒否のしかたも <破壊魔>ちゃんらしさ だわね!
こんな私 と 破壊魔ちゃんたち。
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「今日もわんパグ」 「イラストレイン」