― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

探偵はBARに、幼なじみは身近に … いる!  ― 時計をとめて ―

2011-10-02 | 想い・思い・体験 話
 
  「たまには映画でも見に行かない?」   
久々に、幼なじみが誘ってくれました。

  「何を見るの?」

  「特に決まっていない! ランチでも食べて 時間が合うのを見れば良いかなと思って …
   ずっと忙 しかったから 久しぶりに のんびりと映画が見たくなってさ!」

見たい映画が決まっていないの!?
そういうことって あまり ないな~!
映画を見る時は 見たい映画がある時。
だからかえって <何が当たるかわからない くじ> でも楽 しむような感覚で
  〔 行ってみようかな~! 〕
そんな気分になりました。
   <ふたりっきり> には気後れしがちな私でも、気心が知れている古い友人なら大丈夫!


時間に余裕を持たせてくれていたので助かりましたが、
母から長めの電話が入って、私はちょっと遅刻!
   バスを待っていると 抜かす・遅れる!
   やっと来たと思ったら回送車! 電車の場合は その駅止まりや
   タッチの差! 出かけようとすると 誰か来たり 長くなる電話 … etc  何故 このタイミング!?
   そう思いたくなるような 間の悪いことが多いのは 日頃の行いが悪いってことになるの!?

事前連絡は入れていたので
その間に 何の映画をやっているのか見てくれていたらしく、
  「ごめん!」 と焦って駆けて行った私に、
  「大丈夫? 慌てなくても平気だよ!」
まずはそう声をかけてから
  「時間的には ようちゃん の映画 くらいしかないみたいだから それにしようと思うんだけど …」
と そう言いました。
  「ようちゃん ?!?」
  〔 誰 それ! 〕
よく聞いてみると 大泉洋さん主演の 『探偵はBARにいる』 という映画 ら しい!
ずいぶんと親 しみを持っている様子なので
  「ようちゃん って …、知り合い!?」 って聞いてみると、
  「そういうわけじゃないけど、ラジオやテレビのトークが面白かったりするから けっこう好きなんだよね。
  北海道じゃ 大スターなんだよ!」 ということのようでした!

  「珍 しいわね~! 邦画を見るなんて初めてじゃないの?」
男の人だから アクションものや 戦争もの(壮大なものや考えるところのあるもの)系 が多く、
映画館で邦画を見たなんて 聞いたこともなかったから とても不思議な気がしたんですが
<ようちゃん> に惹かれているようなので 内容も まったくわからず、
大きな期待もないまま(大泉さん ごめんなさい!) チケットを買って席を決め、
まずは ランチを食べに行きました。
今回のランチは、回転 しないタイプの お寿司屋さん。    
入りやすい雰囲気が好きで、値段も お手頃。
店長さんも 気さくな方なので けっこう好きなお店です。
本当は 気に入っている板前さんも いるんですが、この方には とんと当たらなくて … 残念!

  「好きなものを頼んでいいよ! 僕はランチセットにしようかな!   
   店長~ぉ、おすすめ ある?」
幼なじみは いつも この店長さんに話 しかけます。
店長さんも 親 しげに すぐに対応 してくださいます。
この時も、いくつかある旬のおすすめ品 の中から                    
  「今はね これがおすすめですよ。 お値段も グ~ッとサービス してあるんです。」
と教えてくださいました。
  「じゃ~ それにするかな。 店長のおすすめ なら間違いはないもんね。」
私は、そんなにたくさん食べるほうではないので、まずは2種類を板前さんに頼みました。

しばらくして出てきたランチセットは 思った以上にデラックスで美味 しそうでした!
  「わ~っ けっこう豪華なのね~!
   さすがは店長のおすすめ品。 間違いは なかったわね!」
感心 していると                          ・・・・・
  「あっ、これ 好きだったよね。」 と 私のほうへ …
  「これも 好きだよね。 食べな!」
  「これ、美味 しいんだよ。 これも食べて!」
これも …、 これも …
大きなお皿に乗せられたお寿司の半分(以上?)を 私のために取り分けてくれました。
   お頭付きのエビは 焼いた頭を取って別に置いてくれるなど、食べやすいようにと
   相手を気遣う気持ちが気負うことなく伝えられる人です。

  「そんなに食べきれないって!
   それに そんなことしたら 良いのばっかり貰っちゃうことになって、自分の分が
   なくなっちゃうじゃない!」
そう言うと、
  「大丈夫! ここにあるのは全部好きだから!
   それに 男は いくらでも食べる機会はあるんだから いいんだよ。
   それより 食べてくれることのほうが嬉 しいんだから 気にしないで いっぱい食べな!
   美味 しそうな旬のてんぷらも頼んだから それも食べるんだよ。」
やっぱりね~!                                   
自分のことより 相手への気遣い!
いつも こういう 大人な さり気なさが嬉 しいと思うんですが、今回も 嬉 しかった~!
   こういうのって 性格も あるんでしょうけど、似合う人と似合わない人が いるのかも しれませんね。
   されないのは 単に、そう したいと思われなかっただけ ってことも … ありま すし(寿司?)ね~!

いつも 嬉 しいな~! と思うことがある人って とっても 徳の高い存在!
大事に したい友人です。

お互い 性格はわかっています。
だから 〔 遠慮するほうが悪いかな! 〕
普通なら もっと気兼ね してしまうところですが、
 「ありがとうね~!」
そう言って 美味 しい <メインのほとんど> を いただいてしまいました。

大人になって しまうと あまり経験 しない、 ちょっと甘えられるような感覚!
云ってみれば、お父さんと子ども といった感 じの 懐かしさ!
そんなところが嬉 しくて、とても美味 しいランチを ご馳走になった気が しました。


『探偵はBARにいる』 という映画について知っていたのは
テレビで耳にした タイトルだけ!
題名 しか云わないコマーシャルを見たことがあって、変わった宣伝方法だなとは思っていたんですが
そのくらいだから 知識としたは ほぼゼロに近いものでした!
   後に、東直己氏の小説 『ススキノ探偵シリーズ』 の第 2作、 『バーにかかってきた電話(1993年)』 を
   原作 に しているものと知りました。  シリーズ作品は 50歳の便利屋 <俺> を主人公に書かれ、
   若い頃の 1992(H.04)年~1998(H.10)年から、現代の 2001(H.13)年~2007(H.19)年までを舞台に して
   いるのだそうです。


小さいシアターに入ると、ここには特別席があり、かなりゆったりとしたスペースがとってありました。
 「迫力のある人気の洋画なんかだったら こんな所で見るのもいいかもね~!」
そんな話を しながら 見回すと お客さんは2~3人!
 「あれっ、公開されて間もないはずなのに この映画 あんまり人気ないのかしら!」
ちょっと心配になっていると、パラパラ パラパラ、始まる頃には いっぱいになっていました。
   舞台は 札幌の歓楽街 すすきの。                              
   地下にあるバーのカウンター片隅で 依頼を待つのが日常となっている 探偵の <俺>と、その助手。
   ひとりの女性からの 簡単なはずの調査依頼。
   ここから殺人事件に巻き込まれ、命を狙われることになる <俺>。
   顔の見えない依頼人に翻ろうされながら、真相を追い続け 核心へと迫っていく。
そんな 内容。

毎日、バーで 依頼を待つの!?
  事務所を持つより そのほうが安いのかしら!?  その <かっこつけ感> がいいのかしら!?
事務所もないのに、凄腕の(強い)助手がいるの!?
探偵って 儲かる仕事なの!?
  疑問に思う点もあるけれど、上下関係なしの <同士> のような結び付きのコンビは他にはない感 じ!
  コミカルな描きかたの時、人間的な側面を描いている時、 両面あるのも娯楽的でいいのかも!

携帯電話のある時代なのに 持っていなかった主人公の<俺>。
  私立探偵なのに!?
  それを 持つようにしようと思った気持ちが 単純なようでいて 重さを感 じる部分もあって好きだな~!

<俺>が 飲んでいるギムレット。
お金には媚びない点や、依頼人を大事にし、なんとしても守ろうとする姿勢。
  スーパーヒーローのようなカッコよさはないけれど、時々 ものすごくカッコよく見える!
高級クラブの美人オーナーの 弱そうで 芯は強そうな <表の顔> と <裏の顔>!?
  小雪さんが まさかの悪女!? そんなわけないわよね~ って 半信半疑!
  無表情っぽいのに、ふとした顔つきや振る舞いから 心の内が伝わってくるように感じられる時がある。

そんな彼女の元夫の ちょっと笑ってしまうほどの金持ち風貌と 人の良さ!
  西田さんの 少し誇張ぎみかなと思うくらいの <いかにも> が なかなか良い感 じ!

無口なマスターが無言で運んでくる ダイヤル式の電話。  
  持って来かたや 置きかた、渡 しかたが とっても オシャレ~!
ふたりが座るカウンターに置かれた オセロ。
  これは表と裏を匂わせたい表現のひとつかな~と思わせる暗示感!
バーや高級クラブの その頃を感 じさせる内装のカッコよさ。
  特に バーには ぜひ行って見たいな~と思ってしまいました。
こんな点も 違う面で楽 しめた気が します。

あまりドラマというものを見ないので、シリアスな演技は見たことがない <ようちゃん>!
今までコミカルな面 しか 見た覚えのない大泉さんという人の見かたが
これでちょっと変わったように思います。
映画自体は 重くシリアスなものではなく、     
どこかコミカルなものがあったりする作品でしたが、
男の人が憧れるような場面の中の空気感が 私にも いいな~と思えたり、
それぞれの純な気持ちに感動 したり …
そして、
そんな思いを グッと引き出 したのが エンディングに流れた カルメンマキさんの歌 でした。
   グッと来すぎて ジ~ン!! 鼻の辺りが痛くなりました!

東直己氏の小説は10作品ほどあるそうですから、もしかしたら シリーズ化されるのでしょうか?
そしたら また見に来てしまうのかしら!?
そこまでするかどうかはわからないけれど、
最後に この歌を聴いたおかげで、凄くいいものを見た気が しました。
これは きっと 映画館で この歌を聴いた人にしか わからない のではないでしょうか!
   ライブ映像だから ライブに行かれた方も感動はされたのでしょうが、果たして同 じ感動だった
   のかどうかは不明!


<期待> が大きいと なんだか大したことはなかったな~と思えることが ありますが
この映画には それがなかったから良かったのかも しれません。
ハラハラドキドキ という感 じでも なかったし、楽 しんで見れたという気が します。

この日、
美味 しいものを食べて 良い映画を見て、楽 しい時間を いただきました。
幼なじみには感謝です。
ありがとうね~!


映画 には いろいろな楽 しみかたが あります。
娯楽性の高いもの、アクション大作、恋愛もの、戦争もの、歴史もの、
コメディー、サスペンス、ファンタジー、スパイ、アニメ …
たくさんの区分けもあり、感 じかたも 人それぞれにあるのでしょう。
そしてこんな風に 歌が一番かもしれないな~なんて思えることもあるんですね~!
私は、いろいろあっても 結局は ハッピーエンド がいいな~ なんて そこだけには単純な思いがあります。
それに 感動ものは 映画館には見に行かれないのが 残念!

            感動の大きいものは ひとりで見ないと グズグズで大変なことになってしまう!
                            映画館では なかなか見ることが出来ません!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

映画を盛り上げた曲 … ということで
2001(平成13)年10月24日発売、アルバム収録曲
             カルメン・マキ さん の  『時計をとめて』
                           (作詞 /作曲 = 水橋春夫 さん)

「時計をとめて 見つめていたい 瞳にうつる愛を」
   「素敵な夢を 二人がほしい 虹とかけるその日まで」
  「時計をとめて 二人の為に 素敵な恋の中で そおっと」

   昔の曲だから もちろん知っていました。
     聴いているうちに 懐かしさと共に なんだかよくわからない感動の波が押し寄せてきました。
     これは カルメン・マキさんの作り出 した世界観の中に入れたからなのでしょうか!?
     純粋な気持ちに対する感動が重なったからなのでしょうか!?
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
カルメン・マキさんを拝見するのは 久しぶり!
映画の初めの頃にマキという役で出演 し、パーティーの席で歌うというシーンがありました。
でも この時は ちょっと歳を感 じたような気が したんです。
ところが、エンディングに この歌が流れた時には 違う人かと思うほどの感動が …。
不思議に思っていたら、
それは この歌が この映画のために録音されたものではなく、
2001(H.13)年のアルバム 「CARMEN MAKI LIVE 世紀末を歌う」 からのライヴ音源を
使用 していたから だったようでした。
毎日歌っていらっしゃる歌手の方でも 10年以上の時の経過は 影響を与えることがあるのでしょうね。
歌は生もの!  それでも その時々の想いや味は 出るものだと思っています。
でも、家でアルバムを聴いても、映画館で聴いたあの感動とは少し違ってしまうような気が します。


この歌は、1966(S.41)年から 3年間活動 していたバンド 「ジャックス」 が
1968(S.43)年に発売 した 2枚目のシングルのB面収録曲です。
作詞作曲を手がけた水橋春夫さんは、ジャックスに途中から加入したリードギター奏者。
ジャックス解散後は、アーティストの発掘・育成や 制作・宣伝に携わられたため、
当時担当 した Winkのアルバムの中には この曲が収録されているようです。


なお、カルメン・マキさんのバージョンは DAMにはまだ入っていませんので、
歌ってみたい方は かなり感 じは違うと思いますが ジャックスのバージョンでお楽 しみください。

              カルメ ン・マキさんのバージョンも そのうち入ってくれるだろうと期待 しています。


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