― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

歌詞の中の花に想う  ― 紅い花 ―

2011-08-27 | 歌・音楽、歌仲間 に関するお話
 
前回、からすうりの花 の写真を載せました。
白くて繊細で とても不思議な雰囲気を持った花 でした。
ぜひ実物 に お目にかかりたい とは思うんですが、
夜 しか咲かない となると、巡り遇えるのは 難 しそうです!

それにつけても、
あんなに変わった花も あるんですね~!

花って 不思議!
季節 だけでなく、
咲く場所 など 微妙な違いで
数え切れないほどの種類があるんですもの!
昔、志賀高原に行った時、                                     
植物図鑑を片手に 目にした花の名前を探 し、
帰って来てからも 撮った写真と たくさんの資料を 照ら し合わせながら、
嫌になるほど調べたのに、
<高原の花> という縛り(制限)や括り(枠)があってさえも 実在種は多すぎ、
  〔やっと見つけた!〕 と思っても、よくよく見ると どこかが違っていて 特定不能!
なんてことが続いて 悩んだことがあったなと 思い出されます。
   花はそっくりでも葉の形が違ったり、記載されているものとは 大きさや咲いている場所が違ったり …

そんなところから 次の話題を思いつきました。
                                                   
 歌詞の中には よく <> という 言葉が出てきます。
   <花> と しか 書かれていないもの。
   <色> が 描かれているもの。

そんな時、私は よく その花がどんなものなのかと想像 してみることがあるんです。
もちろん はっきりと実名が書かれている場合には すぐにその花を思い浮かべることできます し、
書いていなくても 明らかに それとわかるものも あります。
でも、それ以外は …?
作詞家の先生は                                           
 実際に思い描いているものがあって書かれているのかしら!?
 思い当たるものがあった上で、各々が思い描けるよう ぼか して書いているのかしら!?
 それとも まったくのイメージ!?
それはきっと                   
凡人には 考えられないほどたくさんの引き出 しの中に仕舞われた
色とりどりの 想いの花 なのかも しれません!

そんな いろいろ を、
理解 したい~!
そうは思っても、                                           
 歌詞の意味がよく理解できないもの。
 意味はわかっても 自分の知っているものの中では 治まりが付きにくいもの。
花の種類は多いから <ピッタリくるもの> というほうが 難 しい!
けっきょくのところは、
自分なりにはいろいろ考えてみるけれど 追求は しすぎないこと!
こんな結論に達することになります。
一見 無駄なようにも思えますが、
歌の思いに近づきたい時には こんな微妙なあたりを考えて見たくなります。
   歌の中に存在 しているだけで 考えたり思い描いたり … 想像や感情の花 が 咲きます。
   理解できなくても つぼみくらいには なるでしょうし、いつか何かの折りに ふと理解できて
   意外な花や きれいな花が 咲くかも しれません!
   心に余裕や 清らかさがないと 見えない花も … あるやも しれぬ!


                                                   
 例をあげてみるなら …
           山崎ハコさんの 『白い花』


♪ 私の目の前の白い花
      ここに出てくる <白い花> って なんの花 なのかしら!?
      <白> という色をつけた理由は 何かしら!?
      この歌に似合うのは どんな花 なんだろう!?

          べつに わからなくたって歌えます。
          でも 考えると なんか 楽 しくなる!
          いつも 同 じ花 でなくたって 良いわけだから、
          気分や季節によって変えて考えてみるのも いいんじゃないかな~
          なんて 自分なりの解釈!




♪ 人目にもつかず 咲いてるけれど
      人目につかないということは …
      人里から離れた山奥に咲いている花?
      ちっちゃな ちっちゃな花?
      人が気にすることもない 雑草のような花?
      それとも たくさんの花や木に隠され、日陰になってしまった場所に咲いた花!?

          そんな風に考えると
          それぞれに、それら しき場面が想像できたり します。




♪ 幸せそうに ほほえんで 香りを 漂わせる
      香りを放つ花となると …
      もっと絞られることになるわね~!

          <白くて香る> とは云っても、
          クチナシや モクレンみたいに 木に咲く花 や ユリのように 派手な大輪では無さそう!




♪ できる ことなら この指で  お前を 摘んでしまいたい
♪白い花びら はにかんで  とても きれいに 見えるわ
      指で摘めるくらいの大きさで、恥じらうように控え目に咲く きれいな花?

              この歌の <白い花> は …                     
                         好きな男性の彼女 を 指 しています。
だから、
<花> は 漠然 と していて いい
… というより していたほうがいい のだろうと思います。
<白> のイメージは
<清純> <純粋> <気高い> <誠実> <凛とした> <正義> <スタート地点> … etc
この歌の場合は <清楚> というイメージなので しょうか!?
<花> の部分を <彼女> に置き換えて考えると
記された言葉(花)とは違った見かたで 納得が出来ると思います。
  〔 私が想像するのは こんな人! 〕 なんて
連想する <彼女> のイメージが 人によって違うというのも ロマンでしょう。
<主人公> を 想像することも、出来ますね。
   秘かに想っている人や 好きなイケメンスターなど 実在する人物に置き換えたり、自分の理想の人を
   想い描いたり … <彼> を 連想 してみることだって出来ます。

主人公が愛 している男性 は きっと 素敵な人なのでしょう。             
そして その人が愛するくらいだから、彼が愛 している女性 も きっと 素敵な人!
だけど、葛藤を抑えて 相手を思いやる優 しさのある主人公 の女性 も 素敵な人です!

ここに出てくる主人公が も し、感情を抑えられず
是が非でも 自分の思いを優先させようと グイグイ押 していくような人だとしたら、
彼女だけでなく 彼 をも 傷つけることになるでしょう。
もし 彼女が 弱い人なら、知った時点で どうなって しまうのでしょう!?
強い人なら、どうなるんだろう!?
彼女がもしも 弱い人なら、深く傷つけたことを 悔やむことになるかも しれない!
強い人なら 揉めて大ごとになるかも しれない!
いずれにしても 今より楽にはならないと思われます。
お話も まったく違うものになってしまうことでしょうね。
それなら 自分が 堪えればいい!

主人公は やっぱり 優 しい人です。
相手を 思いやれる人は 素敵です!

          私が連想すると …
          彼女は、つつましく 優 しい人!
          分け隔てなく 人と付き合える人!
          そして、彼を癒せる人!
          そんな彼女を見ている主人公は
          苦 しさを 胸の内に秘めながら、
          ちゃんと自分のあるべき位置や 堪えることをわきまえ、
          彼女の良さを認知することのできる しっかりとした考えを持つ 優 しい人!
          そして こんな優 しい二人から思われる彼は、愛されるだけの人柄を持つ 素敵な人!


『白い花』 は そんな素敵な歌だと思います。

          だけど …
           も し 黙って見つめている主人公が
            〔 彼を不幸にしたら許さないからね~! 〕
          なんていう目で見ていたと したら …
              怖 ――――― い!
          ホラー話の最後によくあるパターン!?
          それじゃ~ 歌は台無 しになっちゃうので …  これは余談!



花は たおやか!                                           
それでいて
どんなに秘かにたたずむ花も
力いっぱい咲いている。
弱くて強い生命体!
それを しっかりと、
そして
そっと見守ってやれること。
強さは学び、
なにかあれば いつでも力になるよと思いながら …


歌詞の中の花は
名前を書かないほうが 各々が <想い描いた花(人) を咲かせる> ことができる!
そんなことも多い。
<からすうりの花> のように、名前を書いても 歌詞の中でちゃんと説明 してくれることでもなければ
あんな繊細さが 伝わってこないものもあるから、
かえって 名前は書かずに ぼやかしたほうがいいこともあるのでしょう。
それぞれの頭や心の中で 思い思いに描く花!
選んだ花で 案外 性格や その時の気分がわかったりのするのかも しれませんね。


こんなことを考える私って 面倒臭いのかも しれないわね~!
またまた そんなことを思いつつ、
誰にも迷惑をかけるわけではない My World で こんな想像を楽 しむ!
いろいろな 立場 を考えられて ボケ防止 になる <頭の体操>!
たまには いかがで しょうか!?

花は、黙って見つめているだけで 癒 しを くれ、

歌詞の中の花は、想い描き 心と語ることで 癒 しを くれます。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

白い花 とくれば … ということで
1991(平成 3)年 10月 23日発売、
    ちあきなおみ さんの  『紅い花』
         (作詞 = 松原史明 さん/作曲 = 杉本真人 さん)

「昨日の夢を 追いかけて 今夜もひとり ざわめきに遊ぶ
                        昔の自分が なつかしくなり 酒 を あおる」
    「紅い花 想いをこめて ささげた 恋唄
                        あの日あの頃は 今どこに  いつか消えた 夢ひとつ」
「悩んだあとの苦笑い くやんでみても 時は戻らない
                        疲れた自分が 愛 しくなって 酒 に うたう」

   <白い花> とは打って変わって、空 しさ(虚 しさ)や 切なさが溢れてくるような歌詞!
     懐かしさが それを和らげてくれているようです。
     思い出酒を あおれば 純粋だった頃の自分が浮かび、苦笑 してみたり 愛 しくなったり …
     うたう歌は 演歌でも ブルースやジャズでも似合ってしまいそうだけれど、
     琥珀色のお酒は ただ苦いだけでなく、想い出がツマミの 旨味のあるお酒であるといいですね!           
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
<白い花> は 相手に対する思い の歌で したが、
<紅い花> は 対 自分!
歌詞からは 自分の中の暗さを感 じるような感覚もあるのに、
なんだか無性に歌いたくなるのは
曲とのマッチングで 哀愁 を感 じさせるからなのでしょうか!?

発売の年 彼女は44歳。
 ♪ こんなに はやく 時は過ぎるのか
なんて、その歳で思っただろうか と ふと思う!
 苦労 した分 実年齢より大人だったのか!?
 苦労 したことを味方に付けられたのか!?
もっと歳を重ねてからのほうが味が出るのではないかと思われるような歌なのに、
抑えた歌いかたの中から伝わってくるのは 心に沸き起こり 染み渡ってゆくような想い!
今聴くと、さらに しっくりと馴染む感覚が味わえ、
言わずと知れた ちあきさんの歌唱に加えて、
この歌を提供 した松原史明氏の目利き(?)も、
最も尊敬する歌手が ちあきさんだとおっしゃる 杉本眞人氏の思い入れを感 じる旋律も、
改めて 素晴ら しいな~ と思えます。

こんなに良い歌なのに …
みんなでひとつになって歌うのが楽 しいと思えるような歌が たくさん流れていた時代だったから
隠れて しまっていたのか、
発売当時、この歌を聴いた覚えがありません!
それでも いい歌は
10年 あと、20年 あとで あったと しても
出合えさえすれば 良いと感 じるものです!
今は ちょうど ハイボール が ブーム!                         
気分としては ちょっと洒落て、<琥珀色のお酒> を 飲みながら 聴き入りたいところです。
お酒と歌が相まったら きっと、切なさも心地よさとなって 身体の隅々にまで染み渡ってゆくことでしょう。

1995(H7)年、佐藤浩市さん主演の松竹映画 「GONIN」 の挿入歌に起用されて再販。
2005(H17)年11月放送の特集番組「歌伝説 ちあきなおみの世界」で取り上げられたのち、
2006(H18)年にも再販。
杉本氏も 「すぎもとまさと」 として 同年9月にアルバムの中に収められていて、
また違った 独特の昭和風情が感 じられます。
この歌に惚れ込んだ五木ひろしさんも 今年の5月にニューバージョンで発売されたようですが、
こちらは曲調が違うので、爽やか系のような印象を受けました。
私は …、迷うことなく ちあきバージョン!

同じ歌を歌われている この三者の方々。
年齢的にはみなさん 似たようなお年頃だと思うんですが、
<哀愁を感 じる> などといった感情は 声質年齢 の問題だけでなく
曲調 によっても ずいぶん変わって しまうものだな~と 再認識。

紅い花。 紅とんぼ。      
ちあきさんの歌の世界では <あか> は <紅色> のようです。
紅色は ベニバナの色素で染めた赤い色。             
ベニバナ自体は黄色いのに きれいな赤になる!
紅色> は <赤> の中に含まれる色だけれど、
自分にとっての <唯一> のように
赤よりも <個性>を感 じる気が します。

悩んで 迷って 悔やんで 疲れ果てる!
もしかしたら 人生はそんな繰り返 しなのかもしれないな~ なんて思いながら
若い頃の自分を思い出 したり、歌の世界の風景を思い描いたり …
紅い花 は、 心に咲いた 鮮明に残る記憶の花 かも しれません!         


                          白くても 紅くても、は いい!
                     心に 染み込む も いいし、  心に 染み込む お酒も いい!
                           それなら …、コラボ しちゃうのが 一番いいかも~!



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