爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

初詣は小江戸川越を巡る散歩(退職者の会1月例会)

2018-01-17 19:42:05 | 日記

川越市は「小江戸」と言われるが誰が「小江戸」と呼んだのだろう?「小京都」と呼ばれる所もあるが、引かれるネーミングである。

川越市の地名の由来は、豪族河越氏とか入間川を越さないとたどり着かない地など諸説あるようだ。武蔵野台地の端に位置し、荒川、入間川、新河岸川など河川に恵まれ水運を利用した商工業、三富新田開発、地理的な要衝で埼玉県随一の城下町で関東でも水戸藩につぐものである。国から「歴史都市」として認定され、川越は東京より江戸情緒を残す街並みである。前に、栃木市を散策したが両市とも素晴らしい都市景観を見せていて暖かみを感じる街である。
風のない快晴ではあるが寒さを感じる日であった、東武東上線川越駅で下車し「川越八幡宮」へ。健康の神様と言われている神社であるが「足腰」・「目」や「グチ聞きさま」の碑があった。「グチ聞きさま」は珍しく碑の前には石の腰掛けまであった(じっくり聞いてもらえそう)。もう一つ珍しいのが『桃を割って厄落とし「厄割り桃」』の「のぼり旗」があった、桃の瀬戸物があり、割って厄を落とす事らしい、桃は古来は魔除けの果実として崇められていたようで、神社でこのような碑があるのはあまり見ない。昔話の桃太郎伝説はこれと関係あるのだろうか?・・・。隣に塩釜神社より奉納された「葉書の木」がありました、モチノキ科の多羅葉(タラヨウ)の樹木で葉はペンが無くても書ける特殊な性質があります。葉書のルーツと言える樹木で郵便局のシンボルツリーとなっています。

なんでもありの川越八幡宮をあとに「中院」と言われるお寺を目指す。
このお寺古くは「無量寿寺」と言われているが、こちらの名の方がお寺らしくていいと思うが・・
参道、山門から趣のあるお寺である。しだれ桜など自然を楽しめる境内でもある、「狭山茶発祥之地」の碑があった。お茶は、栄西禅師により日本にもたらされたが、この地には慈覚大師がもたらした、当初は川越(河越)茶と呼ばれていたが埼玉県西部地域に広まり狭山茶と呼ばれるようになり日本三大お茶の産地となった。境内には、島崎藤村ゆかりの茶室「不染亭」があり、時折、茶会が開かれている。

中院を出て「喜多院」を目指すが、途中、仙波東照宮に立ち寄る。
日本三大東照宮の一つで徳川家康が没し、遺骸を日光へ移葬する際に喜多院にて4日間法要が営まれ、明治2年の神仏分離により喜多院の管理を離れ現在にいたっている。燈籠や本殿、彩色、飾りは東照宮独特のものがあるようだ。

 隣が喜多院である、隣にあるとは思わなかった、神仏分離前は相当敷地が広かったのだろう。正月松の内も過ぎているのにまだ境内にはお店があり、さすが喜多院である。慈覚大師が830年に創建した古刹である。
江戸時代に移築された徳川家光や春日局の建物など文化財が多く、五百羅漢も見所となっている。川越市の文化財の数では関東地方では鎌倉、日光に次ぐ。

  ※山門は、大火を免れ喜多院では最古の建造物で重要文化財に指定されている。

昼食を成田山川越別院前のうどん店にて済ませ、成田山川越別院に入る。成田山新勝寺の最初の別院で、川越七福神の恵比須天が祀られている。この喜多院前の通りは、有名な寺社が並び混み合う通りでもある。

  ※成田山と言えば交通安全祈願で有名だが別院は、眼病平癒、出世稲荷も祀られている。

その通りをから「時の鐘」の方に歩く。時の鐘は、川越市のシンボルでもある江戸時代の初頭に川越藩主により創建され今なお時を告げている。(現在は自動)

※「時の鐘」側にあるこのお店の「おさつチップ」に列が、皆、よくこんなに薄く切ると・・・

  ご馳走になるが、「おさつチップ」はイモケンピのような味で好評でした。     

「時の鐘」から中央通り(蔵造りの街並)は若い観光客が多い、若い人に混じって、明治時代に出来上がったと言われる街並みを散策・・・

   ※この辺は、無電柱化してました。

途中、脇道のお寺に立ち寄る、長喜寺、雪塚稲荷神社は、隣り合っており長喜寺は鎌倉時代創建の歴史あるお寺である。境内には「苦行の釈迦像」が祀られている、悟りを開く直前直後の釈迦を表した、パキスタンにあるラホール美術館の原寸大レプリカとのことである。隣の雪塚稲荷は、「白狐打ち殺し事件」のたたりを静めるために建てられた社である。

 ※長喜寺の境内にある不思議な樹木は、中国原産の「きささげ」と言う薬用木で白や黄色の花が咲くがこの時期になるとヒモが枝にぶら下がっているようでした。

もう一つ本川越駅よりのお寺が「蓮馨寺」は、室町時代の創建で七福神の福禄寿が祀られています。本堂の賽銭箱の横には、釈迦の弟子である「おびんずる様」が鎮座している、俗に言う「なでぼとけ」である、撫でて病気平癒すればよいが・・・。

今回の川越散策は、川越市の観光案内パンフレットの半分も回ってない。今度来たときは、別コースで回ろう。

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