Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

そろそろマウスの交換を考えては?

2009-06-20 23:16:29 | PC

 当ブログでは、再三にわたりヒューマンインターフェイスの重要性についてお伝えをしてきました。具体的には「キーボード」と「マウス」についてです。PCに最初からついてきたオマケのようなものではなくて、ちょっと良い、自分にあったものを使うと作業効率も上がるし、体への負担も減りますよ、と言う話なのですが・・・一度、どんなキーボードとマウスを使っているか聞いてみたいですね。よろしければコメントしてください。
 ちなみに、私のキーボードはMicrosoftのNatural Ergonomic Keyboard 4000、マウスはロジクールのMX™ Revolutionを使っています。エルゴノミクスデザインのばっかりですね。

 さて、私のように毎日ブログを書いているような人間にとって、キーボードの重要性というのはかなり高いのです。しかしながら、閲覧中心の使い方をしている場合・・・ホームユースだと、むしろそちらの方が圧倒的に多いですよね・・・もちろん、マウスに関心が集まると思います。最近はノートPCの売り上げ比率が高いですから、キーボードなんて眼中にない方も多そうですけど。まあ、そうでなくともキーボードのデザイン的な差違というのは小さいですし、違いと言えば軸受けの材質の違いとか、選択肢も限られますからね。
 それに比べて、マウスの方は百花繚乱です。売り場に行けば、スタンダードなものから奇抜なものまでいろいろと種類がそろっていて、なかなか一つに絞れないくらいです。

 そのたくさんの種類のでているマウスの中で、存在感のあるメーカーと言えば、Microsoftにエレコム、そしてロジクールでしょうか。そのロジクールから、スタンダードなマウスがぐっとお求めやすいお値段で登場しました。

ロジクールから1480円マウスM110、チルトホイール・1000dpi光学センサ搭載 engadget

  時の流れに従い、ハイエンドモデルの機能はミドルレンジモデルに搭載され、ミドルレンジモデルの機能がエントリーモデルに搭載される。これはガジェット業界の公理であり、マウスもその例外ではありません。ロジクールの新作マウス M110は、同社オンラインストアで1480円という価格のエントリーモデルながら、解像度1000dpiのオプティカルセンサーとチルトホイールを搭載しています。

 Color ImageColor Image

写真はどちらもロジクールの製品詳細から。デザインは本当にスタンダードなもので、ウリとしては、この価格でチルトホイールを搭載していることと、高性能のオプティカルセンサーを搭載しているというギミック的な部分についてです。同じようなデザインでチルトホイールのついていない、マイクロソフトのエントリーマウスがAmazonで980円で売っていますので、まあ妥当かもしれません。

 しかしながら、マウスの値段の幅は案外狭く、普及価格帯はほぼ5,000円以下です。+1,000~2,000円で5ボタン・エルゴノミクスデザインも選択肢に入ってきますので、マウスの使用頻度を考えるとあえてエントリー製品を選ぶ必要はないとも思えますけど・・・普段はノートのトラックパッドで、スペースに余裕があるときだけマウスを使うとか、とりあえず急場しのぎにとか、使用頻度が低いけど、無いと困ると言うところの据え置き用などといった用途には、コストパフォーマンス的に有力な選択肢ではないでしょうか。

 Amazonの製品ラインナップを見ていて思ったのですが、エルゴノミクスの左右非対称品で左利き用って見ないですね。一応あるにはありますけど・・・数が出ないのは分かりますが、Microsoftとかロジクールが常に1製品、ラインナップに加えてみるとかした方が良いんじゃないでしょうかねえ。


今なら分割手数料はApple Storeが負担します

2009-06-19 20:51:38 | PC

 正にそのまんまなんですけれど、なんだこのうさんくささは。このジャパネットをApple Storeに変えただけのタイトルが表すように、Apple Storeが実質金利0%のキャンペーンを行っています。

Apple Loan 分割金利 0% キャンペーン Apple Store

6/12〜6/21の間に、直営店もしくはオンラインのApple Storeで4万円以上(税込)ご購入の場合、Appleローンの分割金利を0%*でご利用いただけます。

 この原稿を書いている時点ですでにあさってまで、12日からでも実質10日と、正直なところ期間はかなり短めのキャンペーンではありますが、分割金利が0%となるのはものすごくお得になったような「気がします」。
 私はあんまりローンが好きではないです。今までに使ったことのあるのは、車を買ったときと、今使っているiPhoneの支払いでしょうか。後はいつもニコニコ現金払いか、カード一括払いで今まで過ごしてきました。なぜなら、分割手数料を払うのがばかばかしいのと、毎月の支払金額が重荷に思えるからなんですが・・・やはり、10万円が月々数千円、昔のiMacの時のように「一日コーヒー一杯分」などと、見かけ上、一度の支払金額が少なくなれば、購入における心理的障壁というやつは低くなりがちです。

 ちなみに、108,800円のMacBookを、分割金利が0%の上限である12回払いで払うと、初回9,800円、二回目以降は9,000円と、喫茶店で350円のコーヒーを25回飲むくらいですね。某コーヒーチェーンの400円のコーヒーなら23日分。MacBook Airなら20回払いで月々8,600円と、その金額に近くなりますね。

 ここで、ちと面白いことに気がつきました。今回の分割金利0%キャンペーンは4万円以上から適用されます。すると、Mac本体以外に、Apple純正のハードウェアでこのキャンペーンが適用されるものがあるのです。
 それはもちろんiPod touch 32GBで、価格は47,800円です。これで計算してみますと、12回払いの初回が4,900円、二回目以降は3,900円とかなりリーズナブルな金額が提示されました。

 こういう事ができるのは、やっぱりAppleがハード屋であり、カード社会アメリカの企業なんだなあと何となく思いました。まあ、私は特にMacが欲しい訳じゃないので感心するだけですが。新製品が発表された直後のこのタイミングですから、ちょうど欲しいモデルが見つかったなら有効に活用してみてはいかがでしょうか?

 ところで、全く関係ない締めで恐縮ですが、改めて思ったのがiPod touch 32GBはボリ過ぎですよね!

 iPod nano  8GB 17,800円 <6,000円up!> 16GB 23,800円
 iPod touch 8GB 27,800円 <8,000円up!> 16GB 35,800円 <12,000円up!> 32GB 47,800円

とくに高級なフラッシュメモリを使っているわけでもなく、24GB増えただけで20,000円アップとは。ちなみに、現在32GBのUSBフラッシュメモリの相場は7,000円前後、最安で5,000台半ばと言ったところですから・・・まあ、Apple製品はコストパフォーマンスだけでは語れないですからね。


さよならCore 2

2009-06-18 20:37:08 | PC

 今、この記事を書いているPCに使われているCPUはCore 2 Duo。言わずとしれたIntelのベストセラーCPUです。Pentium4の「高音・高消費電力」かつ、パフォーマンス効率の低下とデュアルコアへのとってつけたような対応から、AMDを勢いづかせた不振っぷりを払拭してあまりある活躍を見せたCoreシリーズの二台目ですけれど、インテルはこの栄光のモデルナンバーを過去のものとすべく動いているようです。

Intel、プロセッサブランドをCoreファミリへ統合 PC Watch

 プロセッサの新しいブランド戦略は、論理的で分かりやすくするため、より少数のブランドで展開される。具体的には、今後登場するCPUはCoreブランドにi7/i5/i3を付加する形で展開される。なお、i7~i3はブランドではなくCoreの修飾詞の位置づけである。今後登場予定の Lynnfield(コードネーム)は、機能によりCore i7/i5でラインナップされる。Core 2 Duo/Quadは終息する。

 とまあ、冒頭では否定的にもとれるような形で書きましたが、実際の所はそんなでもありません。慣れ親しんだブランドだけに寂しいと思うくらいで。ただ、私が片手落ちだと思うのは、CeleronとPentiumのブランド名を残すところです。

グッド・ベター・ベストの観点からすると、Celeronがグッド、Pentiumがベター、Coreファミリがベストというイメージになるとしている。

 その時々の「最新の」ラインナップからすればわかりやすいかもしれませんが、旧製品との区別が非常につきにくく、正直な話すごく分かりづらいです。以前はクロックの上下である程度の位置づけは分かりましたけれど、Pentium 4→Coreと世代交代したときに大きくベースクロックが落ちたし、全体的にクロックの上がり幅が抑えられているので、もう下調べしないと何が何やら・・・
 どうせならCeleronとPentiumのブランドも廃止し、新しいブランドを立ち上げた方が良かったんじゃないかなあと思いますね。少なくとも、Pentiumは要らないかなあ。

 世の中でネットブックがよく売れているように、ハイエンドCPUの世界への注目度というのは、数年前よりも確実に下がっています。少なくとも、Coreシリーズがローンチされたときには比べるべくも無いくらいです。ただ、やっぱりCPUはPCの「看板」なので、そのブランドの動向というやつはどうしても気になってしまいますね。
 どうやらCoreシリーズはしばらく存続するようですが、とりあえず3代続いたのでずいぶんと見慣れてしまいました。その次のファミリはどんな名前が採用されるか今から楽しみです。


データベースにもライフサイクル管理

2009-06-17 19:20:27 | Technology

 PCモニタに人感センサーがついた事を記事にした時に、「重箱の隅をつつくような」という言葉で最近の省エネ事情を表現しました。別にそんなことをしなくても、「生活レベルを落とす」「仕事でITを使わない」と言った身も蓋もない対策が可能ですが、今更そんなことはしたくないですよね。

 さて、クラウドがはやり出すずっと前から、サーバーはビジネスにおいて重要な位置を担っていました。今後とも、その重要性は増しこそすれ、低くなることはないでしょう。そうなってくると、気になるのがサーバーの環境負荷。具体的には消費電力です。これについても以前に記事にしましたが、サーバーが集まるデータセンターに負荷が集中し、かつ、その環境整備(空調とか)も馬鹿になりませんので、サーバーの省電力化というのは今後の大きな課題になるという話でした。

 ところで、サーバーが扱う処理の大部分と言えばなんでしょうか?Amazon ECのように仮想サーバーそのものを扱うこともありますし、ファイルサーバーやメールサーバーという使い方ももちろんありますが、やはり、業務をやる上でもっとも重要視されるのがデータベースでしょう。大量のデータを、如何に効率よく集中管理できるかというのが、やはりサーバーのキモではないかと思います。
 そのデータベースサーバーをコストダウンするための新たな方法をオラクルと富士通が開発したようです。

日本オラクルと富士通、データベース向け情報ライフサイクル管理技術の分野で協業 ITアーキテクト

 日本オラクルと富士通は6月16日、オラクルのデータベース「Oracle Database 11g」と富士通のストレージ「ETERNUS(エターナス)4000 モデル500」を組み合わせたデータベース向け情報ライフサイクル管理(ILM:Information Lifecycle Management)技術の分野で協業したと発表した。

 この情報ライフサイクル技術とは、簡単に言えば、今まで紙の書類の運用で行ってきたことを、そのままデータとストレージに置き換えることです。紙の書類は、よく見る書類はデスクの周辺にストックしておき、ここ一年くらいの書類は近くのキャビネットに退避、すでに契約が切れた案件の場合は書庫に保管・・・という、書類の鮮度に応じた取り扱い方ができます。それと同じように、仕事で使っているデータはデスクトップにおいて、使い終わったデータはサーバーに退避。最終的にはメディアに落として保管・・・というような流れです。もちろん、業務形態によって異なりますけれどね。
 しかしながら、データベースサーバーは、「データはすべて横並びで保存される」という性質上、使用するストレージは高速で高品質、且つ高価で高負荷なものが使われてきました。今回の技術は運用上のルールを決めることで、使用頻度が低いデータを低速且つ低消費電力のストレージに退避することで、システム全体の省電力化、イニシャルコストの低減をうたったものです。

 実際、クエリの管理とかどうするんだろ?とか素朴な疑問が浮かびましたが、たぶんうまいことやっているに違いありません。事実、フィールドテストは成功しているみたいですし。こういう技術は、一社が行えば他社が追従するのが世の常ですので、マイクロソフトやIBMがどう動くかによって、サーバーの省エネ化が劇的に進むかもしれませんね。


携帯電話でも超解像技術

2009-06-16 20:56:35 | Technology

 テレビの世界で昨年から今年に掛けて、一番の「前向きな」話題をさらっていったのは、間違いなく東芝の「超解像技術」でしょう。ちなみに後ろ向きの方はパイオニアの「KUROの撤退」でしょうね。

 超解像技術とは、その名の通り映像ソースの解像度を引き上げること。しかし、従来からある「ただ伸ばしただけ」ののっぺりしたものだと単なるアップコンバートです。超解像技術は、元のソースの圧縮の際に失われたディティールを復活させることで、元ソースを「超えた」解像度を引き出すことにキモがあります。
 例えば、DVDに記録されているSD画質(720×480)をフルHD(1920×1080)テレビの画面いっぱいに表示する場合、元の映像ソースから縦横比で約2.6倍に引き延ばさなくてはなりません。つまり、実に6倍もの画素を”水増し”しなくてはならなくなりますので、そのままでは精細を欠く画になってしまうのです。超解像技術では、その際の”水増し”をうまくやることで、元のディティールを最大限に引き出したシャープな画作りが可能になっています。

 私は、このような超解像技術はフルHDなどの高精細な映像機器だけのものだと思っていましたので、今回の記事を見たときにはちょっと首をひねってしまいました。

携帯電話等向けに、画面解像度にあわせて入力画像を鮮明に拡大する超解像を実現した「SH版超解像ソフトウェア」を製品化 ルネサステクノロジ ニュースリリース

本ソフトウェアは、当社の携帯電話向けアプリケーションプロセッサ「SH-Mobileシリーズ」および携帯機器向け「SH-MobileRシリーズ」(注1)の、「SH4AL-DSP」「SH-4A」コア搭載製品に用いることで、例えば、QVGA(320×240画素)相当のワンセグ(注2)画像をVGA(640×480画素)サイズの携帯電話画面に拡大表示する際も、画像がぼやけることなく、高精細で臨場感のある画像を作成可能です。また、特別なハードウェアを追加することなく、超解像に対応した動画像・音声処理システムを実現できるため、システムの小型化や開発期間の短縮が図れます。

 あくまで、ルネサスのプロセッサが搭載されていることが前提になりますが、携帯電話で超解像技術を利用できるというソフトウェアを開発したというニュースリリースです。当初は、携帯電話の小さい画面で超解像技術なんて・・・と思ったのですが、今の携帯画面はワンセグ放送の4倍程度の解像度を持っていることがほとんどですし、携帯電話で取った写真を送る際にも320×240で送ることはまだ多々あります。PCと違って、携帯電話では基本的に画像はフルスクリーンでしか見ません。映像も同様です。そう考えると、超解像技術の使いどころは至る所にあると言えますので、考えてみれば携帯電話とは相性の良い技術なのかもしれません。

 携帯電話のスペックが上がっていく中で、当然過去の規格に縛られたものも多々ありますから、それらの低品質ソースを少しでも綺麗に、というのは実に自然な発想です。もちろん携帯電話だけでなく、DVDからBlu-Rayへの過渡期でもある今、超解像技術は映像関連のソフトウェアではある意味一番ホットな話題です。各社がしのぎを削っていますので、来年あたりにはもっと様々な、そして驚くような技術が出現しているかもしれませんね。


Dellのインクリサイクルプログラム

2009-06-15 20:18:26 | Thinkings

 私の部屋から、スペース的な理由でプリンタが消えて久しいですが、最近は模様替え等で若干の余裕ができたためと、使う機会が増えそうな事から複合機を買おうか悩んでいるところです。
 とりあえず売れ筋を眺めてみるか、と言うことで、価格コムを調べたりしているのですが、やはり気になるのはランニングコストと・・・印刷の間が空いた時にノズルが目詰まりすることですかねえ。今まではエプソンのプリンタをひいきに使っていたのですが、しばらく使っていないとすぐにクリーニングが必要になるんですよねえ。写真を印刷するときは綺麗で良いのですが、できるだけその当たりの手間は減らしたいところです。まあ、期間を空けずに何かしら使えば良いだけの話なんですけどね。

 さて、そうやってプリンタを使っていくと、インクジェットのインクというのは案外あっさり無くなります。レーザープリンタのトナーみたいに何千枚も持てばいいですが、業務用の「早くリーズナブルに」と、ホームユースの「少量をなるべく綺麗に印刷する」というように用途が全く違いますからこのあたりは仕方のないところです。
 しかしながら、あっさり無くなってもらうと、処理に困るのが空インクカートリッジ。買ってくるのもおっくうですし、回収ポストに入れるのはさらに面倒。そのまま燃えないゴミに捨ててしまうのも良心の呵責が気になるところ。その当たりをうまいこと解決できるかもしれないDellのプログラムが本日のテーマです。

もうプリンタのインク切れに困らない? 米DellがInkSaveプログラム開始 ITmedia

このプログラム「InkSave」は、インクカートリッジの自動再注文サービス。Dell製プリンタのインクが対象となる。プログラムに加入したユーザーは、最初にインクカートリッジと予備を購入する。インクが切れたら予備のカートリッジに切り替え、使用済みのカートリッジをDellが提供する専用の封筒で返送する。Dellは使用済みカートリッジと引き替えに、新しいインクをユーザーに郵送する(送料はかからない)。

 簡単に言えば、新しいカートリッジと古いカートリッジを交換し、差額を払うというシステムです。古いカートリッジはそのままリサイクルに回されると言うことですが、これってオフィスで事務をやっている人にとっては、よく似たものが身近にないでしょうか?
 そう、まるっきりリサイクルトナーのプロセスと同じなんですよね。使い終わったトナーを業者に回収してもらって、替わりに新しいトナーを仕入れるという。トナーは比較的高額で、且つ郵便で送るには大きすぎますので直接回収に来ますけど、インクカートリッジは郵便に肩代わりしてもらえば十分というわけですかね。

 プリンタを買ってしまえばそのメーカーのカートリッジしか使わないのですから、「如何にしてカートリッジを回収するか」に主眼を置いたこのシステムは面白いと思いますよ。ユーザーにもメーカーにも、双方にメリットがあるわけですから。日本でもSOHOや個人事業者などビジネスユース対応のインクジェットプリンタが普及していますので、エプソンやキャノンは同じようなプログラムを初めてみると、リサイクルインクカートリッジ業者に対して一定の牽制になるのではないでしょうか?

 ただ、年末の年賀状繁盛期にインクを大量消費する日本の”一般ユーザー”にとってみると、「郵便なんてのんびり待ってられるか!」って所かもしれませんけどね。


”会員登録”は嫌われている

2009-06-14 23:59:59 | Thinkings

 例えば、ウェブ検索をしたときに、欲しい情報がありそうなページを検索エンジンが拾ってきてくれたとします。早速リンク先に飛んでみると、記事のさわりの部分だけが表示されていて、「続きを読むには無料の会員登録をしてください」の文字・・・こういう経験をしたのは一度や二度ではありません。

 こういった場合に取れる行動は二つ。素直に会員登録をするか、あきらめて別のページを探すかですが、私が選択するのはよほどのことがない限り後者です。そして、他の大多数のユーザーにしてもおおむね同じような傾向にあるようです。

IDやパスワードの登録がサイト利用の障害に--NRI調べ CNET Japan

 調査によると、9割以上のインターネットユーザーがウェブサイトにおいて、IDやパスワードの登録を途中でやめた経験があるとしている。その理由として、「入力項目が多かった(57.9%)」「教えたくない情報を求められた(56.7%)」「わざわざ入力するのが面倒だった(43.7%)」などが挙げられた。また、IDやパスワードを複数のサイトで併用しているユーザーは、9割以上にのぼるという。

 メールアカウントの取得や、ウェブサービスの利用登録の場合、他人に使われないためにもユーザー登録は必要でしょう。これは理解できますし、むしろ無いとサービスが成り立たないでしょう。しかしながら、サイトの利用者層を把握したりするために行っていると思われる、冒頭のような「情報にアクセスされるためのユーザー登録」は正直なところリターンに見合わない様な気がして、どうしても登録がおっくうになってしまいます。

 中には、登録の際にメールマガジンを大量に送ってくるように仕向けるところとか、某ショッピングサイト系列のメールサービスのように、定期的にメールマガジンの登録を促してくるところのように、スパム押しつけ型のサービスに連動するたちの悪いものもありますので、そういうところも嫌われるゆえんではないでしょうか。

 何よりも、日本のユーザーの場合、ネット上では自分の情報を秘匿しようとする傾向が高いですので、情報をさらすような多数項目のアンケートなどが敬遠されるのは当然でしょう。
 ですので、記事を見に来たユーザーごとに、一つか二つの設問に選択式で答えてもらうことで記事を見せるというような簡易式のゲートウェイの方が、敷居を下げつつ情報を得るのに適していると思うのですけどね。少なくとも、明確な理由無く個人情報を集めるのは、利用の促進上避けた方が賢明なんじゃないでしょうか?


PCモニタに人感センサーは合理的だと思う

2009-06-13 23:59:59 | Technology

 先日、SONYのブラビアに、人が見ていないのを感知して勝手に省エネモードに移行するモデルが発表されました。テレビを付けっぱなしで席を離れてしまったり、すぐに戻るつもりでうっかり忘れてしまったときとかには非常に有効ですが・・・えーと、寝オチにも対応するんでしょうか?

 そんな機能をPCにもって事で、ナナオがPCのモニターに人感センサーを付けた製品を発表しました。

ナナオ、人感センサー/DisplayPort搭載の23型フルHD液晶「FlexScan EV2333W-H」 ITmedia

 EV2333W-Hは、ユーザーの離席時に自動でパワーセーブへ移行し、席に戻ると自動で復帰する赤外線の人感センサー「EcoView Sense」を搭載。同センサーを搭載したモデルは、2009年5月発売の「FlexScan EV2023W-H」と「FlexScan EV2303W-T」に続き、3台目だ。3台の中で最もハイスペックなモデルとなる。

 最近はエコ意識の高まりとかISO批准の関係上、省エネについて非常にうるさいです。よって、「昼休みはPCの電源を切りなさい」なんていうのはすでに常套句です。また、PCに作業をさせて自分は席を離れると言うことは、仕事上でもホームユースでも結構ありますね。
 PCは基本的に一人で、しかも目の前に座って使うものですから、席から離れることで自動的にパワーセーブモードに移行しても全然問題ありません。戻ったときに迅速に復帰してくれれば、ですが。そんなわけで、PCのモニタに人感センサーを付けるというのは非常に合理的だと思います。目の前にいないときには=画面を見ていないと言うことなのですから。

 最近は、日常で使う道具について、どうやって省エネにするかという「重箱の隅をつつく」時期になってきていると思います。使い勝手と省エネのバランスが重要ですが、今回の人感センサー付きのPCモニタというのは、その使用スタイルによくマッチしているのではないでしょうか。
 ところで、あと電源を入れっぱなしにして忘れがちなものに、「コンポ」とか「スピーカー」があると思うのです。次は、このあたりが何とかなってくれると良いなあとか思いますが、いかがなもんでしょ?


LED電球に+αな機能

2009-06-12 21:04:20 | Technology

 世間様ではエコがある種のキーワードになっておりまして、環境に優しいことは製品を売る上で大きなファクターになってきました。・・・まあ、エコ≒省エネと言う側面もありますので、ランニングコストを考えると結果的にエコ製品を選んでいた、と言うこともままあるわけですけど。今時リッター5kmを切っているアメ車を買うのは本当に好きな人だけでしょうし、テレビにだって年間換算電気料金がついているくらいですから。自作PCも低消費電力がトレンドの一流を形成していますしね。

 その波は身近な照明の世界にも当然のごとく訪れています。もっとも効果的と言われているのが、白熱電球の交換でしょう。例えば、通常のシリカ電球から蛍光灯電球に交換すると、消費電力は3分の一で寿命は10倍くらいに伸びるようです。
 しかし、この蛍光灯電球にも欠点があります。なんと言っても初期投資が高いのです。だいたい5倍から10倍くらいは平気でしますので、店の売り場でついつい手が止まってしまうところですが・・・とりあえず、この前交換したときは蛍光灯電球にしておきました。交換するの面倒ですしね。でも、お手軽に交換できるところで、かつ、数が多かった場合は決心が揺らぐかもしれません。

 つまり、いくらエコな代替商品でも、初期投資金額が従来品に比べて高額だと手を出しにくいと言うことです。では、高額なんだけど、従来からの機能を「拡張できる」ような付加価値を持ったモデルなら、買い換えの促進になるでしょうか?

LED電球 9機種を家庭向けに発売 SHARPニュースリリース

LED電球 左端 <DL-L60AV>調色・調光モデル(リモコン対応) ※写真は、中間色の場合のイメージです。 上段左より400シリーズ <DL-L401L><DL-L40AL>電球色相当:スタンダードモデル/調光器対応モデル、<DL-L401N><DL-L40AN>昼白色相当:スタンダードモデル/調光器対応モデル 下段左より400シリーズ <DL-L601L><DL-L60AL>電球色相当:スタンダードモデル/調光器対応モデル、<DL-L601N><DL-L60AN>	昼白色相当:スタンダードモデル/調光器対応モデル

シャープは、省エネ・長寿命・水銀レスと環境性能に優れたLED電球9機種を発売します。白熱電球のソケットにそのまま装着できますので、簡単に一般電球からの置き換えが可能です。

<DL-L60AV>は、LED電球として業界で初めて※1、付属のリモコン操作で光の色を段階的に変えられる「調色機能」を搭載しました。天候や季節、時間帯、目的などに応じ、電球色相当から昼白色相当まで7段階の光色を選んでいただけます。さらに、明るさを変える「調光機能」も搭載しているので、リモコン一つで光の色と明るさを変化させ様々なシーンにあわせたライティングが楽しめます。

 シャープから、電球自体に点灯、調光、調色機能を持たせた機能拡張型の電球がリリースされました。例えば、デスクライトや間接照明などの電球と交換することで、ベッドの上からの照明の操作が簡単に実現します。地味に便利ですね。ちなみに、お値段はオープン・・・なんですけれど、市場予想価格は最上位のリモコン付きで8000円程度と予想されます。「電球一個に8000円!?」と思いますが、設計寿命で10年と言うことなので、年間800円。電気料金の低下分とリモコン操作の分を合わせると、そんなに高い買い物じゃないような気がするのは・・・自分でも不思議ですが。

 リモコン付きじゃないものだと4000円と、最上位機種の半分とは言えまだ高価ではあるものの、冷静に考えれば白熱電球と良い勝負ができるような気がする今回のLED電球。まだ発展途上の製品なので、今後お値段が安くなってくるなら、日常の選択肢に十分なってくるのではないでしょうか。

 ・・・もっとも、蛍光電球やLED電球が中心の社会になったとき、その長寿命によって電球の流通在庫がどれくらい圧縮されるか如何によっては、価格はあまり下がらないんじゃないかとも思うんですよね。


かぐや、月に眠る

2009-06-11 19:19:27 | Science

 私はかぐやよりもSELENEの方が好きだったんですが。まあ、今となってはどうでも良いことですね。

 JAXAの月観測衛星「かぐや」がすべてのミッションを完了し、月への落下しました。

月周回衛星「かぐや(SELENE)」の制御落下結果について JAXAプレスリリース

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が平成19年9月14日に打上げた月周回衛星「かぐや(SELENE)」は、約10カ月間の定常運用及び約7ヶ月半の後期運用を行ってきました。 
 このたび、「かぐや」を月の表面の次の場所に予定通り制御落下させました。これにより、「かぐや」による月の観測データの取得は完了しました。
  日時: 平成21年6月11日午前3時25分(日本標準時)
  場所: 南緯65.5度 東経80.4度 GILLクレータ付近

 始まりがあれば終わりも当然あります。地球から遠く離れて黙々と観測をこなしていたかぐやの最後のお仕事は、来るべき月面着陸に備えての降下シミュレーション、つまり月面への落下衝突実験でした。その結果、落下目的地に数メートルのクレーターを作って、かぐやは月の土に眠ることになったのです。名前の通り、月に帰って行ってしまったんですねえ。

 西側・東側を含めても、かぐやはアポロ以降、もっとも詳細に月を観測した衛星となりました。これまでにない解像度の月面図や高度データ、広報用動画のほか、もたらされた膨大なデータは、今後数年を掛けて分析される事になっています。身近ではあるけれど、謎だらけだった月の理解について、かぐやの果たした功績は計り知れないものがあります。すでに成果の出ている分も含めて、今後かぐやの観測データから導かれるであろう発見に大きな期待がかかっているのです。

 アポロ11号が月に降り立ったのが1969年7月20日。実に40年もたってしまいましたが、あれから人類が月へ行くことはありませんでした。それどころか、まともな観測機さえ月には行っていなかった、つまり、月は飽きられていたわけです。しかしながら、今回のかぐやを皮切りにわかに活気づいた月探索ラッシュの幕開けにより、人類が月に降り立つ日はそう遠くない未来に訪れることでしょう。
 ただ・・・私がいけるほど、月世界旅行はお気軽にはならないでしょうね。少なくとも私が生きているうちは。それが、なんというか、悔しいですね。