Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

液体金属

2005-05-27 23:22:02 | PC
 冷却もここまで来たか!としか言いようがありませんね。

 SapphireがGPU冷却の新素材「液体金属」を採用 - 第1弾はRADEON X850 XT&PE PC Web

Sapphire Technologyは、液体金属による冷却システム「Blizzard」および、同冷却システムを採用したグラフィックスカード「Sapphire Blizzard RADEON 850XT & PE」を発表した。

 液体金属ですよ、液体金属!イメージ的には「ターミネーター2」に出てきたT1000ですよ!・・・いや、水銀の方がしっくり来ますね。
 というか、液体金属と言いますと、どうしても水銀が思い出されてしまいますが、水銀といいますと、水俣病の例を出すまでもなく、有害、危険!なのです。

具体的な金属名は明らかにされていないものの、無毒性、不燃性、環境に悪影響を与えないものが選ばれているという。

 などと言ってはいるものの、なんで金属名を明らかにしてくれないんでしょうか?まあ、技術の隠蔽のためでしょうけどね。
 で、ちょっと色々覗いてみますと、こんな物が出てきました。

ガリンスタン

 温度計に入れる水銀の変わりに開発した物らしいですけど、やっぱりこういう物なんでしょうね。
 で、液体金属を採用したメリットはと言いますと・・・

液体金属を用いるメリットとして、水冷に比べより高い冷却性能を持っているとのことで、その熱伝導性は水の65倍とされる。そしてもうひとつのメリットは、液体金属を用いることで循環システムに電磁力を用いることが可能となり、水冷でのポンプのような駆動パーツは不要、これにより静音性・省電力も実現されているという。また、注入済みでユーザーの組み立ては必要なく、リザーブタンクや冷却液の入れ替え不要、形状もコンパクトでカード+1スロット分とされる。

 水の65倍!の熱伝導性というのは半端でないですね。また、循環にポンプを使わずリニア作動というのもなかなか。まさにいいことづくめ。
 ・・・多分、注入が大変だったり、液体金属のコストが激高だったりするんでしょうね・・・。その分は値段に跳ね返ってくるんでしょうけど。

 むき出し→ヒートシンク→ファン→水冷→コンプレッサー冷却器ときて、PCパーツもとうとう液体金属まで来ましたか。そろそろ理解を超えてくる頃ですね。
 悪いことは言わないから、性能を多少犠牲にしてでも、低消費電力、低発熱で地球に優しいパーツをメインストリームに持ってくる努力をした方がいいように思うんですけど。

 そうなるにはチップを冷やすよりもまず、暴走気味の担当者の頭を冷やしてやれよ!って感じですか。