Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ケータイを内蔵するPCが意味するもの

2007-07-24 19:17:26 | Technology
 Palmに代表されるPDAなどの携帯電子デバイスは、携帯電話に押されて、徐々に市場を狭めていきました。
 しかしながら、W-ZERO3やEM-ONE、BlackBerryといったスマートフォンの台頭によって、通話がメインではない携帯通信端末という物の潜在需要が発掘されてきたように思います。

 しかしながら、この波に乗れなかった企業も当然あるわけで。

 その会社はauといいます。メジャーキャリアの中で、唯一スマートフォンがラインナップにありません。

 さて、そんなauが攻勢を仕掛けてくるようです。
 もっとも、auからスマートフォンが出るというわけではありません。ノートPCをau端末に変えるというのです。

フォトレポート:ケータイ内蔵PCでドコモとKDDIが激突 CNET

 7月18日から20日まで、東京の国際展示場にて、携帯電話関連の展示会「ワイヤレスジャパン 2007」が開催されている。NTTドコモとKDDIのブースではそれぞれ、携帯電話モジュールを内蔵したノートPCが展示されていた。

 さて、記事を見てもらえるとわかりますように、ドコモも全く同じ動きをしています。Willcomやソフトバンクに対する対抗姿勢でしょうが・・・記事中には、このPC内蔵モジュールを発売するとともに、料金プランに「PC通信定額」が加わるようです。

 つまり、PCでも場所を選ばず、どこでも定額で通信できるわけです。その速度は実効速度で1メガ以上といいますから、初期のADSLなみ。同様のサービスを行っているAirE"より遙かに速い計算となります。

 W-ZERO3もEM-ONEもそうですけれど、これらのスマートフォンは基本的に2台目・・・つまり、メインの携帯電話のサブとして使われる傾向があるようです。となると、どうせ一つ余分にデバイスを持ち運ぶ必要があるならば、快適さを重視してB5モバイルノートでもいいじゃないか・・・などと考えるのは別に無理があるとは思いません。
 価格的な障壁もありますけれど、Flashもまともに使えずメモリも制限されるフルブラウザよりも、フル機能のPCを持ち歩いた方が有利な状況はいくらでもあるはず。auとドコモの参入によって、選択肢が増えたことですし、スマートフォンの幅も今後広がっていくのでは・・・?