Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Pentiumが消える日

2006-07-29 23:30:49 | Technology
 1993年に登場した初代Pentiumは、それまでの数字を使ったモデルナンバーからの脱却と、革新的な機能でもって、PCを次のステージへと導きました。
 そして、現在のラインナップに残っているPentium4とPentiumMを最後に、Pentiumの冠は、その役目を終えようとしています。

Pentium以来の変革をもたらす!――インテル、Core 2 Duoプロセッサーの発表会を開催 ASCII24

2003年以降はPentium 4/D系の“NetBurstマイクロアーキテクチャー”と、Pentium M/Core Duo系の“モバイルマイクロアーキテクチャー”に分かれていたものが、Coreアーキテクチャーに全面的に移行することで統合されるとした。

 ”クロック至上主義”のNetBurstテクノロジ。この仕様により、CPUの消費電力はメキメキあがっていきましたが、ようやくその負の遺産からも決別できるようです。消費電力は、AMDに対し、デスクトップ分野で大きく水をあけられていた部分だけに、統合によって互角以上に戦える、と言うよりも、AMDにメリットを与えないことができるようになった言うことになります。

 英語圏の人にとって、”Core”という名前はずいぶんとセンセーショナルな名前だそうです。もちろん良い意味であるようですが、それだけCoreに対する意気込みが強いと言うことなんでしょうね。
 高性能、低消費電力がウリであるCoreがデスクトップに降りてくることによって、これまでよりもっと静かで、小さな筐体に収まったPCができるかもしれません。そして、それらは、PCが”家電”として一般家庭に入っていく上で、実はもっとも重要な事なんじゃないかとも思うのです。

 AMDとATIのニュースと言い、PC周りの情勢がめぐるましく変わっている現在の状況で、その最大のきっかけであると思われるVistaの登場までカウントダウンが始まっています。
 来年の今頃は、一体どんな情勢がPCに訪れているんでしょうね。