こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

私に子供は必要だったか

2023年05月08日 | 家族のこと
一昨日からの大雨はまだ続いていて、スマホから鎌倉、逗子、葉山に土砂災害警報がけたたましくなってびっくりした。
横須賀線は大雨のせいで大幅に遅れていて、仕事再開というのに出鼻を挫かれた。
娘の結婚であれやこれやと忙しく、この連休、自分のことは何もできなかった。
自分のことといったところで、書き物仕事は多分しなかったし、庭仕事にしても強風と大雨であまりできなかったかもしれない。
それにしてもぼんやり過ごしていると、時間はあっという間に過ぎる。
せめてもと、ブログに穴を開けなかったのはよくやったといえるだろう。
娘の結婚式のテーブルフラワーをもらってきた。
バラとガーベラが活けこんであって、とても可愛らしい。
こうしてみると5月5日がずいぶん前のように感じられる。

息子は大谷翔平と同い年の28歳、3つ離れて娘が産まれ、先日結婚したわけだが、子供というのは私にとっていったいどんな存在だったのだろう。

妻はいつも、

 子供を授かるということは神様が私たちを選んで預けてくれたということで、育て独り立ちさせ、社会に送り出すまでが親の仕事

と言ってきていて、その使命感からであろう母として頑張ってきた。
そして、そこから見返りを求めるつもりは何一つない。
私も、妻の薫陶を受け、それなりに子育てを楽しんできたし、子供たちに見返りを求めるつもりもなく、今後は終活をせっせとしなくてはいけないと覚悟を決めている。

28年余りかかって子供達をやっと、神様にお返ししたわけだが、はたしてその神様というものはいったいどのようなシステムなのだろう。
単純に考えたらそれは社会というシステムだろう。
そして社会はそこに所属する人間に労働などの奉仕を求める。
現代社会では、それは税金という形になっているが、戦争など起こったら兵士として戦うことも必要となる時がある。

子供を産み育てるということは、社会への労働力を提供することなのだろうか。
かつては社会のみならず、家に対しても労働を提供させていたわけだが、今の時代はそうではない。
したがって、子どもたちは社会への貢献のみで済むようになっている。
これが、子供からの見返りを求めない、ということであって、そうすると子供なんて負担でしかないということになる。

子育てからは、多くのことを学ぶことができると言うが、子供がいなくても立派な人、結婚していなくても素晴らしい人というのはいくらでもいるし、子沢山の人が立派というわけでもない。
そう考えると、子育てが有意義なことだというのは詭弁に思える。

今の社会において、子供というものを必要とする人はどのぐらいいるのだろうか。
同族会社や、世襲が定着しつつある一部の政治家などは血が必要だから、後継としての子供が欲しいだろう。
でも、それはごく限られた人たちの話で、それ以外の人が圧倒的に多い。
投資だなんだということがもてはやされる昨今、子供を産み育てることも投資でであり、見返りのない投資を負担と感じてしまう若い人は少なくないのではないだろうか。
ましてや、少子高齢化社会は若い世代を食い物にするばかりで、将来への明るい展望は見出しにくい。

社会システムが急速に変容していることを率直に受け止め、これに対して社会をどのように変化・適応させていくかを考えなくては日本という国は衰退の一途を辿ってしまう。
葬式を出してもらうのも申し訳ない

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (viola)
2023-05-09 00:56:12
いつも拝見しております。
わたしも、同じことを考えておりました。

子どもから学ぶことは確かに多いですが、時代錯誤もあるので発言には気をつけなきゃいけないと、毎日思いながら接しています。
Unknown (まかろん)
2023-05-09 06:59:59
とても正確な分析だと思いました。
そういう根源を見ないで、
少子化対策と言っても効果はないのではと思います。
(つまり、税金の無駄になる)

改めて、そういうことだよなぁ、と
感心しました。
きちんと整理しなくては (コロ健 to violaさん)
2023-05-09 07:54:22
violaさん、こんにちは、いつもありがとうございます。
人間として求めるべきものは一体何なのかということを明確にしないといけないと思います。
”おそらく”子育てから得るものも多いと思いますが、それが不明瞭にな時代になってしまったと思います。
考え方を変えるには (コロ健 to まかろんさん)
2023-05-09 08:01:08
まかろんさん、いつもありがとうございます。
おっしゃる通りで、”異次元の”といっても、目先の学費食費を補助するだけではいけなくて、若者が社会に出た後も希望を持って生きていくことができるようにする、年長者がそのように常日頃から実践するようにならないと、持続可能性はないと思います。

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