パキスタンで起こった学校内での無差別殺戮は理性のある人間であったらば、してはならない凶事だ。ナイジェリアで起きた女子学生の200人余りもの誘拐にしてもそう。無差別テロとはいえ、最近立て続けに起きているこれらの悲惨な出来事には、その大義すら私には理解できない。
思想信条が違えたとしても、人間にはそれなりの信義信念がありそれらを超えることはないものだと思っていた。
でもそれは今という世の中に生きている人間の油断に過ぎないのかもしれない。
人類の歴史を紐解けば、虐殺、虐待の史実は容易に探し出せる。今、平和を享受している私たちが暮らす日本にしても、例外ではない。
油断をしたら私たち日本人だって、いつこのような凶事を起こしてしまうかなどわかりはしない。諸外国との平和を維持し、少々嫌な隣人ともどこかで折り合いをつけて仲良くしていく、そんな努力を私たちはしなくてはいけない。
目を背けず、自分にはなにができるかと考える
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<パキスタン襲撃>生徒並ぶ講堂で惨劇 撃たれ火付けられ…
【ニューデリー金子淳】椅子がひっくり返り、学習ノートや制服の切れ端、脱げた靴があちこちに転がっていた−−。パキスタン北西部ペシャワルの学 校襲撃事件から一夜明けた17日、武装集団による悲惨な襲撃時の様子が明らかになってきた。取材で現場に入った英BBCによると、校内のあちこちに血痕が 残り、壁は銃弾の痕で蜂の巣のようだった。パキスタンは17日から3日間、犠牲者を弔う服喪期間に入り、全国で開かれた追悼式で人々は悲しみを新たにし た。
政府当局などによると、生徒132人と職員ら9人の計141人が死亡し、生徒121人が負傷した。ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(17)を銃撃した武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)が犯行を認めた。
襲撃したのは7人。自動小銃や手投げ弾などで武装し、自爆するため爆弾を装着したベストを着た者もいた。大量の弾薬のほか食料を持参しており、校内に立てこもって、生徒らを大量殺害することが当初からの目的だった可能性が高い。
報道などによると、襲撃が始まったのは16日午前10時半(日本時間同日午後2時半)ごろ。7人は車で学校の裏手に乗り付け、門番や兵士を射殺して校内に侵入した。そのころ、数百人の生徒が講堂で、けがをした際の応急処置の方法を学んでいた。講堂にいたムハンマド・アナスさん(14)によると、最初は外で銃声が聞こ えたため、教師が「中にいなさい」と生徒に伝えたという。しかし、武装集団はドアを壊して講堂に侵入し、いきなり銃を乱射した。アナスさんはすぐに床に伏 せたが、銃撃は約10分間にわたって続いたという。武装集団が去った後も外から銃撃があり、しばらく講堂内で息を潜めた。その後、ほかの生徒とともに走っ て逃げ出したが、途中で背中と足を撃たれて負傷。約45分後に校庭で倒れていたところを治安部隊に救出された。「辺りに友人がたくさん倒れていた。何が起 きたのか分からなかった」
多くの生徒は頭を撃ち抜かれて死亡した。AP通信によると、当時講堂にいた男子生徒(14)は「彼らは女性教師 の頭を撃ってから(その体に)火を付け、『神は偉大なり』と叫んでいた」と語った。教室では生徒たちが扉に鍵をかけて息を潜めていたが、武装集団はドアを 爆破して発砲してきたという。死傷者が運び込まれた病院で救急搬送に当たった20代の病院スタッフは「あんなひどい光景は一生忘れられない」と振り返った。
ナイジェリア女子中学生誘拐 対策会議開催
ナイジェリアで今年4月、女子中学生200人以上を誘拐したイスラム過激派「ボコ・ハラム」への対策会議が12日に開かれ、ナイジェリアやその周辺国に欧米が支援することなどで合意した。
イギリス・ロンドンで開かれた対策会議には、ナイジェリアとカメルーンなどの周辺国計5か国に加え、アメリカやイギリスなど欧米各国の外相クラスが参加。 ナイジェリアと周辺国がボコ・ハラムに関する機密情報を共有し、欧米がそれをシステム面で支援することで合意した。また、イギリスはボコ・ハラムに対抗す るナイジェリア軍の訓練や軍事作戦に関する支援を行うとしている。この他、アフリカ5か国が、警察など治安能力の強化や、ジェンダー教育の普及に取り組む ことなどで一致した。
会議ではまた、将来のナイジェリアの発展を目指してアメリカとイギリスが教育向上プログラムを設置し、学校に行ける子供を100万人増やす目標も設定した。
*こんきもでの関連記事;2014年5月16日「忘れてはいけないこと」
コロ健さんもお祖母様も体調はいかがですか。
お恥ずかしながら、コロ健さんのブログで
初めてきちんと読むニュースがたくさんあります。
私も大人として、きちんと日本や世界の現状を知らなくてはならないのだと実感します。