こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

天神様と私

2015年04月25日 | 鎌倉暮らし

犬の散歩の途中、荏柄天神の前を通った。

大宰府天満宮、北野天満宮、防府天満宮を三大天神というのであれば、荏柄天神はその次の格ぐらいになるのだろうか。

なんといっても、鎌倉観光のおり、しばしば立ち寄るであろう名所の一つであるし、受験シーズンには神奈川県下の受験生の祈りを一手に引き受けるわけで、東京の湯島天神ほどでなくともずいぶん多くの人が祈願に訪れる。

さて、その祭神である菅原道真公は、忠臣の誉れ高い有能な官吏であったが、右大臣のとき、上司である左大臣に讒訴(ざんそ)され、大宰府に地方役人として左遷された。失意のうちに晩年を過ごし、当地で亡くなったという。その後、道真公の祟りを怖れ復位し、神様として祭られるようになったことはご存じの通り。

この讒訴(ざんそ)、刑法では虚位告訴罪(きょぎこくそざい)といって、人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をすることとなるらしい。旧刑法では誣告罪(ぶこくざい)といっていた。

一説には、周りの人の権力闘争に巻き込まれた可能性もあるらしいが、いずれにしてもひどい話だ。

十数年にわたり、忠節を誓ってきた有能な人物をこのような仕打ちに合わせたら、確かに祟られもするだろう。天変地異が祟りでないにしても、道真公であったらばその時の災害復興などに手腕を発揮していたかもしれない。

どこかで聞いたような話だと思った。こういう話というのはいつの時代にも、どこにでもあるものなのだ。人が集まればいつ起こっても不思議でないことなのだろう。

天神様のお社に向かって手を合わせ、これからの学問の精進をお助けいただけるよう静かに願った。

 

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