昨年、犬とアイコンタクトするとオキシトシンという愛情とか安定に関わるホルモンの分泌量が上がるという研究が発表されていた。犬は太古の昔から人間のパートナーとして家畜化されていて、やがてこのような関係性を人間との間に確立したのだろう。この研究成果を知ってから、コロとナイトの目をよく見るようになった。
人と話す時には相手の目を見て話すことを心がけている。心がけていても、話す相手が目をそらしてしまうと、アイコンタクトが成立しないので残念ながら会話は半分ぐらいしか成立しないが、諦めないで見ているとたまにこちらと視線を合わせてくれることもある。この前、そんなことを考えていたら、犬とのアイコンタクトと愛情ホルモン(オキシトシン)の話をふと思い出した。
ペットとの間にそのような関係性が成立するのであれば、愛する人との間にも同様の関係が成立するのではないか。
そう思って、妻の顔を覗き込んだら、「急にどうしたの?」と訝しがられた。
「コロやナイトと目を合わせて幸せホルモンが出るのなら、愛している人の目をみても同じようにそんなホルモンが出るのではないかと思って、目を見た。」「いつも私はあなたの目を見て話しているのに、あなたが目を合わせないだけでしょう」とやぶ蛇な話になってしまった。
それでも照れくさいのを抑え、妻の目を見て話すと、心がポカポカしてきて、幸せホルモン分泌作用があるような気がした。
アイコンタクトは認知症対策としても効果があるそうだ。視神経というのは脳から直接出ている十二神経の一つで、目を通して外界に対してむき出しになっている。だから、効果が高いのだろうか。視神経を上手に刺激して幸せになろう。
目を合わせるのは、家族でも、同僚でも、友人でも誰でもいいだろう。目を合わせて、互いの気持ちを通じ合わせることが互いの幸せに繋がるにちがいないと思う。
誰とでも