こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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読まずにいたら死ぬとき後悔する本・・・2022年1月の読書記録

2022年02月02日 | 読書、映画、音楽、美術
 作家で政治家の石原慎太郎さんが昨日亡くなったそうだ。このブログでもこれまでに何度か取り上げたことのある人なので、また改めて書こうと思う。ご冥福をお祈りします。

 さて、1月、レ・ミゼラブル(新潮文庫版)、全部で2、272ページ(1巻475ページ、2巻422ページ、3巻375ページ、4巻545ページ、5巻455ページ)を読み終えた。やはり、ずいぶんな分量だった。3巻が短かったのはたしかに覚えているから、実際に読んだのはまちがいない。途中3ヶ月あまり中断したが、読み終えるのに足掛け半年といったところか。本を読むにも体力、精神力が必要だ。読みたいと思っても読めなくなくなる前に、それと頭がしっかりしていて、感動できる心があるうちに読むことができてよかった。自分が死ぬまでの時間を考えると、あれもこれもと読むことはできない。次は、かつて読破したことはあるものの、内容をほとんど忘れてしまったカラマゾフの兄弟の再読か、プルーストか・・・数え上げたらきりがない。

 有名なジャン・ヴァルジャンの話は全体の半分にも満たず、あとは革命後の政情の落ち着かないフランス史といった趣で、フランスという国、西欧人の考え方が少しばかりわかったような気がする。

 1、2巻あたりでは映画かミュージカルを観たいと思っていたが原作をしっかり読み終えてしまうその気にもならない。その1〜4巻は「レ・ミゼ、大好きなんです」と言っていた、ミュージカル好きな嫁に貸したが、果たしてどこまで読んだだろう?この前会った時には、

 ゆっくり読ませていただいています

と言っていたが、忙しいだろうから読む時間そのものがないのではないかと心配になる。2、3年後に返してくれたらいいか。彼女の人生はまだまだ長い。

 翻訳本に比べると、日本人の作家の書いた本は読みやすく、楽しい。ねじまき鳥はどこへゆく。
ーーー
読んだ本の数:2
読んだページ数:767
ナイス数:68

まだ、猫が消えただけ。いや、もちろん登場人物の数だけ、人生があり、出会いがあり、出来事がある。とにかく、次にいこう。
読了日:01月29日 著者:村上 春樹

第五部 ジャン・ヴァルジャン ”あなたの前にいるのは、みじめな人間なのです” ミリエル司教、ファンチーヌ、コゼット、ジャヴェール、マリユス、テナルディエそしてABCの面々、多くの人たちとともに紡がれてきた物語が終わった。途中、フランス史をかじったり、全く別の勉強がはさまったりとかで、足掛け半年かかったが読み切って本当に良かった。この長い長い物語の最後の最後で初めて語られるジャン・ヴァルジャン自らが語る自身の生き方、考え方への思いは圧巻だった。
読了日:01月07日 著者:ユゴー

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (荻野誠人)
2022-02-02 23:02:04
 おじゃまします。
 『レミゼラブル』、私も読みました。内容はほとんど忘れましたが、余りにも面白くて、作り過ぎではないかと思いました。
 最近は歴史中心に読むようになってしまいましたが、『戦争と平和』は新訳もあることですし、読みたいのですが、長いのでなかなか踏み切れずにいます。
 「日本文学再興」って、私は全然読んでませんが、今はたいしたことないんでしょうか。
 それではまた。
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Unknown (コロ健)
2022-02-03 08:13:39
荻野さん、いつもありがとうございます。
今日の記事でふれましたが、石原慎太郎が芥川賞の選考委員を辞するとき、「いつか若い連中がでてきて足すくわれる、そういう戦慄を期待したけど全然刺激にならない。自分の人生にとっての意味合いの問題だ」、さらに最近の文学作品について「物書きとしての緊張感を覚えさせてくれる作品がない」と述べていました。
今の日本の作家さんは技術的には大変優れたものを持っているのですが、どこかつまらないと思っていたのを石原さんが明らかにしてくれたようでした。でも、それは文壇の指導的立場から引くということで、私はその時が作家石原慎太郎の引退だったと思っています。
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