こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

あたなも私も感染しているというつもりで

2020年04月21日 | 自然災害・事故・感染症
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策をめぐる議論として、検査体制について色々いわれている。
検査方法としてはPCR検査、抗原検査、抗体検査があり、このうちPCR検査の検査数拡大を求める声が一番多いみたいだ。私としては感染の既往のわかる抗体検査が有用だと思っている。というのも、PCR検査は、感染力が落ち始めている発症後の検査(COVID19は潜伏期の方が感染力が強い)で、いまさらやってもという気がする。抗原検査は症状のない人すべてにやらなくては意味がないし、これもイマイチの感じがする。その点、抗体検査は不顕性感染者、(ごく)軽症の人などを探し出すことができて、未感染の人をよけることができる。それに、ワクチンが出来た時には未感染の人から優先的に接種することができるので、感染拡大・医療崩壊の防止にもなると思っている。
判断は専門家の方々に委ねることとなるが、何せ”新型”のウイルスなのだから、ある意味専門家はいない。そういう意味では、専門家会議の先生方はよくやっていると思う。
でも、問題はPCRだなんだということではない。
そもそも”自分が感染しているかどうか知りたい”というのがナンセンスであるとわからないのだろうか。外出自粛要請の意味が全く分かっていない。
すべての人が感染している可能性があるから、外出、移動によって感染が拡大してしまことを予防しましょう、ということだ。
自分は今平気だから大丈夫、ということではないのだ。自分も気がつかないうちに感染している、だから動かない、家にいる。どうしても外出するのであればマスクをして、咳をするときはさらに腕を当てて抑えるなどする。もちろん対面で話さない。という行動が必要となる。
どの人も感染している可能性があると考えながら行動する。距離をとり、誰もが触るもの(エレベーターのボタン、ドアノブ)には、COVID-19が付いているかもしれないと考え、むやみにあちこち触らず、部屋に入ったらしっかりと手洗いをする。電車内でマスクをしていない人がいたら、突然のくしゃみ、咳にそなえて車両を移ったところで、あなたは悪くない。

私は大丈夫なんだけど、ではなく、あたなも私も感染していると考えて動けば、検査検査検査をしてくれ!などというような考えには至らないはずだし、少なくとも人手のかかるPCRではなく、感度は落ちてしまうが、簡便な抗原検査でいいようになるだろうと思っている。
それに、ただただ心配だというだけで不用意に検査を受けに行って、そこで感染している人と遭遇して感染するかもしれないと考えたら、今はじっとしているのが一番だろう。家にこもっていたら感染する確率はずっと下がる。
正常バイアスにとらわれるな

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sefti)
2020-04-21 20:14:24
他人事だと思ってる方が多いのかもしれないですね💦💦
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Unknown (コロ健)
2020-04-21 20:45:32
@sefti ええ、自分のことと思って行動しましょう!
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Unknown (エリコ)
2020-04-26 10:50:52
勉強になります。
ありがとうございます。気をつけます。
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Unknown (コロ健)
2020-04-26 13:58:03
エリコさん、ありがとうございます。
偉そうなこと書いていますが、ウイルスの前ではみんな同じ危険性を持っています。気をつけていきましょう!
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