こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ついにアウトブレイクというか決壊

2020年02月18日 | 自然災害・事故・感染症
新型コロナウイルスCOVID19の感染拡大は決定的なものとなった。水際対策でどうにかなると少し期待していた時期もあったが、観光立国を目指すこの国に外国人の流入を止めるなどということなどあり得ない。それにもう、どこの誰が発生源で、日本に持ち込んだのかということは問題ではない。感染症とはそういうものだ。
人の往来があって人類は発展してきたのだから、いまさらそれを止めるわけにはいかない。鉄砲とともに梅毒がやってきたというのは有名な話で、人から人へとうつっていく。1ヶ月間なんとか耐えてきたわけで、その間に蓄積されたデータを駆使したらこの先何をすべきかは自ずとわかってくる。少なくとも若い人に重篤な症状が出ることはなさそうで、普通に生活している人までが戦々恐々となる必要はない。子供の感染報告がいまだにないことは朗報だ。高齢者にしても個々人がいかに免疫力を高め、感染予防に努めるかということになる。
観光業界、外食産業はもとより”CHINA RISK”を被ってしまったほぼ世界の産業は大きな痛手だ。仕事は別として、私の周りにも色々な変化が起きてきた。まずは、学会の中止。今の時期は、中規模の専門分野別の学会ないし研究会が開催されるが、週末の研究会と学会いずれもが中止になった。今日になって、別の研究会の中止について意見を求められた。これまたやむを得ないことだろう。会場にいる人間同士が疑心暗鬼になるということはないだろうが、医療者が集まって集団感染となったらシャレにもならない。とりあえず、延期にしてはいかがかとお返事した。それにしても、会長の先生方のこれまでのご尽力を考えるとお気の毒としか言いようがない。
感染症に限った話ではないが、病気というのはかかる人とそうでない人がいる。不運にも罹患してしまった人のことを差別するようなことをしてはいけない。自分だっていつかかってもおかしくない。こちらが気をつけることで防ぐことができる病気なのだから、気をつけるしかない。手洗いはもちろん欠かさずして、自分の生活の中に持ち込まないようにしたい。
ポジティブに

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