こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

お花が美しく咲きいい香りを出すのは自分を見て褒めて欲しいから

2023年07月21日 | 妻の名言
東海以西が昨日梅雨明けとなったらしいが、鎌倉の空にはまだ厚い雲がかかっている。
それでも昨晩は、涼しくて冷房を入れず、窓を開けて眠ることができた、と言いたいところだが、別の意味で寝付けなかった。
夜中に目が覚め、何度も寝返りと打って唸っていたら、妻のことを起こしてしまった。

 なに?眠れないの?

と、尋ねられたので、このところ、職場が少しギクシャクしていて悩んでいると相談したら、

 けんちゃん、ちゃんとみんなのこと褒めてる?助かります、いい仕事ありがとう、お疲れ様、ありがとうって、言ってる?

と尋ねられた。
特段、そんなことはしてないないと答えると、

 それではダメよ、みんな自分がどう思われているか、自分の仕事がどう評価されているかということを気にしているのよ。
 仕事なんて、そのために頑張っているようなものなんだから、そのことに対してきちんと声をかけてあげなくちゃ。

プロがする仕事なんだからダメだったらダメと言うけど、悪くなければそんなこと言う必要はないのでは?
と訊くと、

 それではダメ、お花だってそうでしょ?
 自分の方をみて欲しいから美しく咲くのだし、自分の方に来て欲しいからいい香りを出すのよ。
 そして、人はそのお花を美しい、いい香りだと愛でるのでしょ?

生物学的にはちょっと違うんじゃないかと思ったが、例えとしては確かにそうだと思って首肯し、なんだか安心して、いつのまにか眠ってしまった。

私自身、褒められることなく生きているとは思うが、臨床医に喜んでもらえるであろうことこそが、患者さんの役に立つことだろうと考えながら仕事をしている。
そのバロメーターの一つは臨床医がどれだけ部屋に顔を出してくれるかで、自分なりには私が赴任してから増えたと思う。
声にしてはくれないけれど、私にはそれで十分だ。
でも、職場内ではどうかというと、評価する人は私以外にいない。
となると、私がちゃんと言葉にしてあげなくてはいけないと反省した。

などと、あれこれ考えていたら降りる駅を乗り過ごして、遅刻してしまった。
しっかりしろ

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