こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

それやっぱり無し、は通用しない

2023年03月07日 | 日本のこと、世界のこと
山の方は春霞におおわれぼんやりしている。
ヴェランダの手すりも車の屋根も雨上がりのようにびしょびしょになっていた。
今日は4月並みの気温となるそうで、その分花粉も飛ぶだろう。

人間いったん交わした約束を後になって反故にしてはいけない。
解釈が変わったといっても、それはその人だけの解釈で、相手方には何も通じない。
事件や事故があった時、被害者は相応の補償を受ける。
補償は加害者と被害者が話し合った上で決めることだが、なんの落ち度もない被害者としては藪から棒に受けた被害に対しての上限は本来無い。

補償としてわかりやすいのは弁償だが、全く同じものがあてがわれるわけではない。
さらに、被害が精神的、肉体的なものであった場合物理的に完全な補償がなされるわけではない。
そういう意味では、いったんうけた被害は永遠に続く。
いっぽう、加害者としては、補償をきっちりすることで、被害者に区切りをつけてもらうしかできることはない。
いずれにせよ補償は決めなくてはなるまい。
そして、その時、どれだけ謝罪の気持ちがあるかということが被害者、加害者双方に重要だ。

韓国政府が、「徴用」問題の解決策を提示し、日本政府もこれに応じることで問題は収束に向かいそうに見える。
歴史的な経緯や、世界的な常識に鑑みると問題をどのように解釈するか、など議論すべきことはいくらでもあるが、いがみ合っていていいことは一つもなく、仲直りするのに越したことはない。
それに、今や韓国は昔と違い、いくつかの分野では日本よりも優れており、そういう点では、パートナーとして協力し合う必要がある。
ユン大統領の英断は素晴らしい。

未来志向という言葉が日韓双方で使われているが、全くその通りだ。
それ、あの時決めたことじゃない、が通用しなかったことが今回の問題の原因だか、政治生命をかけているように見えるユン大統領の言葉と実行力を信じてもいいのではないだろうか。
日本政府としても、韓国がいったん交わした約束を後になって反故にしたことを許してはおらず、慎重にことを進める方針のようだ。

両国、両民族の間には二千年以上にわたるさまざまな過去があって、しこりはいまに始まったわけではない。
もう、過去の経緯にとらわれる必要はないのではないか。
日韓両国はウィンウィンの関係を構築すべく前を見て進み、それが危うくなることのないよう互いによく話し合いながらやっていくしかないのではない。
日本としては疑心暗鬼に陥るのはやむをえないが、そこは相手をよく見ながら。
政権交代を常に想定し

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