例えば、雨の日。
傘を持ったら、手は1本しか使えない。では、最初から手が1本しか使えなかったらどうしよう。
車いすを自分で操っていたら、傘をさすことはできない。いったい、どうしたらいいのだろう。
目が不自由だったら、大きな水たまりも見えない。白杖も役には立たないだろう。
知的障害があったら、雨が体の熱を奪うことがわからず、歩いて出て行ってしまうかもしれない。そして風邪をひいてしまうかもしれない。
私は、そういうことを一生懸命考えただろうか。
体のいろんなところが、若い頃よりも自由にならなくなってきて、やっと考えるようになっただけかもしれない。
毎日、病気で困っている人の役に立ちたいと思って仕事をしているつもりでいたが、こんなことではだめだと思う。
人のことを言う前に、まずは自分