群馬ケンミンのひとりごと2

群馬に住むケンミンが県内の出来事やイベント・鉄道旅行などを紹介しています。

東武鉄道高坂構外側線

2012-02-14 09:04:00 | 東武鉄道
マイカー王国ぐんま。先日、クルマ好きの友人がこんなことを言っていました。「関越(自動車道)で埼玉を走っていると変な橋が架かっているのを見るけど、あれはなんなんだ?」

さらに詳しく聞くと、この関越道に架かっている橋の上には鉄骨が3つあるという。
どうやら高坂S.A.付近であることが分かった。

この付近は関越道は堀割になっているので多くの橋が架かり、運転しながらだと見過ごしがちですが、この橋には鉄骨の架線柱が立っているので特に目立ちます。

確かに地図を見てもこの橋は分かりません。「一体あの橋は何だろう?」と不思議に思った人もいるでしょうね。

ケンミンはすぐに分かりました。この橋を含めて東西を結んでいた5.5kmの東武鉄道高坂構外側線です。東武鉄道の貨物線跡で、昭和59(1984)年8月1日に廃線となりました。約28年前。

この橋の部分の関越道が開通したのは、昭和50(1975)年8月8日(川越IC~東松山IC開通)なので、上の橋で東武の貨物列車が走り下に関越道のクルマが走っていたのは、わずか約9年間でした。

この東武鉄道高坂構外側線は正式名称で、高坂駅(東武東上線)~高本間を走っていた貨物線で、他に色々な言い方がされていました。

・東武鉄道高本 (支) 線
・東松山専用鉄道
・日本セメント東松山専用線
・秩父鉱業専用線
・秩父鉱業高本線 など。

高坂構外側線は、最初は秩父鉱業専用線として昭和30(1955)年10月1日に高坂~葛袋間2.4Kmが開通し、その後昭和46(1971)年7月30日に葛袋~高本間2.8Kmが開通します。同時に、秩父鉱業の専用線から、日本セメントの専用線になりました。

関越道に架かるこの高架橋は、「葛袋3号橋」と言い、銘板には昭和49(1974)年12月に完成しています。

そして、本日、伊勢崎から新宿へ出張のために高速バスに乗り関越道を走りました。運よく一番前の席に座れたのでデジカメで撮影しました。

↑新宿駅行きの高速バス車内から一番前の座席から撮影

この高本線を走る貨物列車の写真がないだろうかと探していたら、鉄道ピクトリアル1990年12月臨時増刊号(特集:東武鉄道)65ページに昭和59(1984)年7月に撮影されてモノクロ写真が掲載されていました。電気機関車+車掌車+トキ1形4両が写っています。廃止直前の写真ですね。

詳しくは、こちらの「みんなの東上線ブログ」をご覧ください。

帰りは・・・・。
帰りは東武伊勢崎線区間快速に乗りました↓

↑霜取り前パンを上げた6050系(東武動物公園駅)

では。