平成21年9月の国連気候変動首脳会合で日本政府は、温室効果ガスを2020年までに1990年より25%削減する目標を達成するための事業として環境省では「チャレンジ25地域づくり事業(実証事業)」を行っています。そして今回、群馬県桐生市では全国6団体(桐生市、帯広市、中津川市、岐阜県、京都府、大阪府)のうちの1つにこの事業に選定され、環境省から委託されています。
桐生市での事業では「エネルギーの地産地消」とうコンセプトにし、地域内の自然エネルギーを小水力発電し、その電気を蓄電池に貯めて、わたらせ渓谷鐵道を使用して市街地に搬送します。またマイカー王国「群馬」と言われるほど自動車保有率が高い群馬県の特性を活かして、電気自動車や電動バイク、電動アシスト自転車を使用して二酸化炭素排出量の削減効果の実証事業を行っています。
今年1月22日~2月13日の土・日・祝日に、超小型一人乗り電気自動車(全長約2.5m)と電動バイクの一般モニターによる実証実験を行っています。この事業は桐生市と国土交通省が連携した事業。桐生市にある群馬大学工学部と群馬県内のベンチャー企業が開発した電気自動車2台と電動バイク2台を使用します。
電気自動車は「μ-tt2」という名前でピンクとブルーの2台です。利用料は無料ですが事前申し込みが必要で、公道を走行するため普通運転免許を所有していることが条件です。この電気自動車を運転してみました。1回の充電で約30km走行可能ですが、今回のモニターによる利用は走行距離15km以内で2時間以内です。
スイッチを入れてサイドブレーキを下ろし、ブレーキから足を離すと発進しますが、ほとんどクルマ特有の音が聞こえてきません。車内の計器類は従来車と比べて少なくなっています。前面のパネルには速度と蓄電池の残存量が表示されています。公道に出て加速すると電気モーターの音が聞こえてきます。最高速度は時速50キロ。快適な乗り心地です。市内のメインストリートを走ると街を歩く人たちがこの電気自動車に視線が集まっているのを感じました。しかし車内には暖房装置がないので防寒対策が必要です。
電気自動車のモニター体験はマスコミ等で取り上げられたのですでに既定数を越えたので終了しています。詳しくは
桐生市役所サイトへ。
↑水道山公園にも電動アシスト自転車でスイスイ登れます。
では。