ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

言葉は生きている、だから多種多様な言葉があっていいのでは・・・

2014-04-06 03:41:39 | 犬たち

「あの店のカキフライ定食は、普通においしい。」

この文章の中の「普通」とは、おいしさの表現なのですが、中高年と若者ではその意味がまるで違います。
中高年はこの文章では普通という言葉は使わないのですが、あえて「普通」とは、ありふれた並みの美味しさという意味になります。
しかし若者の「普通」には、飾りや誇張のない、本当のという意味が込められており、とてもおいしいという意味になります。

そんな若者言葉から若者の理解度を測る面白い問題集が、インターネット上にあったので紹介します。あなたもチャレンジして、自己の若者度を調べてはいかがでしょうか?

意味がわかった個数が 0~1個:化石 2~3個:おじさんorおばさん 4~5個:普通の人 6~7個:若い人 8~9個:今を生きる人 10個:危険なほど流行好き ということになります。

  NO.1 「Bダッシュ」           とにかく急ぐこと。スーパーマリオのBボタンからきています。
  NO.2 「ベッケンバウアー」  別件があるという意味で、元サツカー選手の名前ではありません。
  NO.3 「ズッ友」               これからもずっと友達でいようねと、プリクラから流行ったとのこと。
  NO.4 「カミッテル」           神がかって素晴らしい様子を表すギャル語とのこと。
  NO.5 「しょんどい」          正直にしんどいという意味。
  NO.6 「つらたん」            辛いと○○たんのたんが組み合わさって、辛いを意味しています。
  NO.7 「ウーロン茶」         お茶のこではなく、うざい・ロン毛・茶髪のことです。
  NO.8 「アラシック」          嵐とShik(病気)で、病気になるほど「嵐ファン」であること。
  NO.9 「ディスる」             軽蔑し、攻撃する事で、ヒップホッパーの言葉から流行る。
  NO.10 「てへペろ☆(・) 」 うっかりした時に、てへと笑って舌を出すしぐさ。

ということで、私の回答は0点で、堂々と「化石」に分類されることになりました。
元来若者言葉の多くは、社会や体制への反発しての「隠語」的意味を持っており、同世代には頻繁に使うものの、社会や体制サイドから意味不明になることを意図して作られているのです。
だから素直な私は負け惜しみでも何でもなく、時代遅れとして反省の気持ちなど微塵もなく、もっと言えば、堂々と時代遅れの頑固爺で歩むんだ!と開き直りの気持ちさえ生まれてきたのです。

 
 

言葉といえば、私の青春時代は、「標準語で話す」という言葉の壁に、強いコンプレックスを持っていました。
テレビの普及は、日本全国を標準語化するために多大な貢献をしたのですが、私は日本の片田舎で昭和18年に生まれ、昭和40年に東京に上京するまでいたのですから、ガキの時代はテレビなどない土着の古い因襲の中で育ったことになります。
それは強い方言文化の中にどっぷり浸かった日々でもありました。

東京に上京すると言いましたが、田舎からいきなり世界的広告代理店の第一線で働くことになったのですが、方言は業務に大きな支障となると思い込み、しゃべることすらできませんでした。
その後必死の努力で、言葉は何とか標準語らしきものをしゃべることが出来るようになったのですが、アクセントはなかなか直すことが出来ず、今でも注意されることが多いのです。
たとえば「椅子」の発音は、イスのスは下げるのが正しいのですが、スを上げてしまうのが50年近くたった今でも直らないのです。

そのように私の青年時代は「標準語」という絶対用語として信じ込んでいるものを、ひたすら追いかける日々でもありました。
しかしある時、標準語もどんどん変化していく・・・標準語の言葉の数が増えると同時に、使わなくなった死語も出てくることに気づいたのです。
つまり言葉は時代や文化とともに変遷し、進化(退化)していくことに気づいたのです。 

言葉は生きているのです。
生きているわけですから、いろいろな人がいれば、いろいろな言葉があっていいのです。
だから多様な言葉が多様な文化として、百花繚乱=大きなうねりが、新しくて強い時代を拓いていくのではないでしょうか。

私の友人は元コピーライターで、言葉を職業にしてきただけあって、日本語の乱れを嘆くことが常で、いつも言い争いになるのですが、私の言い分は、人には多様な価値観があり、それを素に多様な言葉が行き交うことこそ、活力ある社会を作っていくと思っており、その考え方がますます強固になっているような気がします。
すべての人にいきわたる言葉もあれば、ごく限られた人にしか通じない言葉もあり、末永く残る言葉もあれば、流行とともに短命に終わる言葉もある・・・それこそ健全な社会そのもので、それでいいのではないかと思っています。 

 


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