ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

今が描くチャンス!新シリーズ「さっと描く」を開始しました

2008-09-04 09:20:56 | 犬たち

「初心者のためのトレース水彩画教室」の新シリーズ「さっと描く」を開始しました。
「さっと描く」とは “さっと描いて、ハイ完成!” という、いともカンタンに絵を完成させる描き方のことで、これこそ初心者に最適の描き方かもしれません。同時に上級者向けの奥の深い描き方でもあります。

 私は2つのカルチャーセンターでトレース水彩画の講座を開いていますが、生徒さんは一様に彩色で苦労しています。
トレース水彩画は①線画を描く行程と ②彩色する行程からなっていますが、初心者の方も①線画の行程はそんなに苦労せずに一定レベルのクオリティで描くことが出来ますが、②彩色の行程で悪戦苦闘しているようです。
ということは②彩色の行程もカンタンに描けるなら、トレース水彩画は飛躍的にカンタンに描くことができることになります。
カンタンに彩色するには、色を塗る面積が少なく、塗る色数も少なく、正確な色でなくてもよく、描き時間も短いそんな描き方ではないでしょうか。
それが“さっと描いて、ハイ完成!”という新企画「さっと描く」シリーズのコンセプトそのものなのです。
これまでトレース水彩画に挑戦したいけど実施に踏み切れない方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょう。「私って才能あるかも!」となること請け合いです。

 ・・・ということは私が「さっと描く」ための秘伝をいっぱい持っていて、シリーズを通して少しづつ小出しにしていくのだとお思いのことと思います。
それは残念ながら違います。
私には「さっと描く」ためのノウハウはあまりありません。もっと正確にいえば、これまで「さっと描く」ような絵を目指して、数限りなくトライしてきました。しかしほとんどの絵は成功とはいきませんでした。「さっと描く」ためのノウハウはありませんが、「さっと描く」ための失敗したノウハウは山ほどあり、それを頼りに描いていきます。(心細い・・)
上の「船出」の絵は、絵としては魅力的なのですが、「さっと描く」シリーズのポイントでもある初心者でもカンタンに描ける絵とはちょっと言いがたいですね。

それではなぜ方法も掴んでいないのに、無謀にも新シリーズとして「さっと描く」を開始するのでしょう。
そうです!逃げ場を失い、追い詰められて追い詰められて、開き直ったところでなければ新しい世界を拓くことができない私なのです。
火事場のバカ力の私は、まさに今追い詰められて困惑している最中です。