◆【経営四字熟語】これを知っているとあなたは尊敬の眼差しで見られる 君子三楽 経営コンサルタント業界の更なる発展を願う
四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくことが多々あります。
ところが、それだけではないのです。
多くの四字熟語を見ますと、経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営に直結する示唆の多いことに気がつきました。
独断と偏見で、それを皆様にご紹介したいと思います。
■ 君子三楽 (くんしさんらく) 経営コンサルタント業界の更なる発展を願う
「君子三楽」は孟子の言葉です。「君子」は、教養もあり、徳を持つ人格者のことです。「三楽」は、3つの楽しみですから、「君子の三つの楽しみ」と解すことができます。
孟子の言う3つの楽しみとはなんでしょうか?
「父母倶(とも)に存し、兄弟故(こ)無きは一の楽しみなり」が最初に出てきます。両親が健康で過ごしていて、兄弟が元気に暮らしていることです。「故」は「故人」とか「物故(死亡)」というように使われ、「故」は、色々な意味がありますが、ここでは広辞苑の下記2)に相当します。
1)[易経(雑卦)「革は故(ふる)きを去る也」]古いものごと。
2)死ぬこと。また、すでに死んだ人をよぶ場合に冠する語。源氏物語(桐壺)「―大納言今はとなるまで」
第二の楽しみは、「仰いで天に愧(は)じず、俯(ふ)して人に乍(は)じざるは二の楽しみなり」です。その行いが、地上を見下ろし、何もかも知っている「天」に対しても恥じることもなく、下から見上げる「地」から見ても、やましいことをしていない。したがって、堂々と人生を生きていけるので、これほどの楽しみはないと云うことを言っています。
第三は、「天下の英才を得て之(これ)を教育するは三の楽しみなり」で、特別な説明を要しないと思います。世の中の英才を相手にして、彼らを育てることを孟子は第三の楽しみとしています。
「外に七人の敵」と言われるように、独立起業した経営コンサルタントというのは、外に出たら、家庭のことを心配しなくても仕事に没頭できる状態でないと成功は難しいでしょう。一人で仕事をしている場合には、奥さんの心からの応援だけではなく、実際に電話番などの裏方の仕事支援がないと仕事を続けていけないでしょう。
外に出たら、クライアント・顧問先からの篤い信頼がないと仕事ができません。それには「仰いで天に愧じず、俯して人に乍じざるは二の楽しみなり」という言葉は心に留め、人の道をはずれる行為を慎み、自分自身にも恥じない言動を取るべきです。これは「言うは易く行うは難し」ですが、その積み重ねの中に、意志強固さを育むことができると信じています。
私が(特)日本経営士協会の理事長になるきっかけの一つが、孟子の君子三楽の三番目です。「日本の経営コンサルタント業界の更なる発展の一助になれば」という気持ちで「天下の英才を得て之を教育するは三の楽しみなり」という言葉を噛みしめています。それ以前から、経営コンサルタントの育成について努力をしてきましたが、これが私のライフワークとなる契機でもありました。
日本の経営コンサルタント業界の始まりは、昭和28年に、当時の通産省や産業界の勧奨で成立した日本経営士協会の設立であることは何度もこのブログで記述してきました。今後ともこの協会だけではなく、日本の経営コンサルタント業界の地位向上に、生涯現役のつもりで、微力ながらこの身を捧げて参る所存です。
どうぞ皆様の力をお貸し下さい。
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