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経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業8章 6 資格試験の合格は難しい

2025-04-04 12:03:00 | 【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業

  ■【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業8章 6 資格試験の合格は難しい  

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。慣れないニューヨークを中心としたアメリカでのビジネスですが、時として折れそうになってしまいます。そのようなときに、若い竹根の支えとなってくれたのが、本社で竹根をフォローしてくれるかほりでした。彼女の父親は地元の名士ということから、竹根などに娘をやるわけにはいかないと厳しかったのです。かほりと竹根の努力で、結局、父親は折れざるをえず、晴れて結婚が認められました。
 たった一人でニューヨークで苦闘してきた、若者、竹根好助(たけねよしすけ)も5年の任期を終え、東京に戻り、本社勤務に戻りました。5年という歳月で自分の置かれている立場が急激に変化してきたことを実感している竹根です。その最大の変化が、まさか自分の身に降りかかると思ってもみなかったヘッドハンティングです。

◆8章 半歩の踏み込み
 ニューヨークでの5年の任期を終え、東京に戻り、商社マンとして中堅どころに足を踏み入れた竹根です。東京本社勤務が始まったばかりというのに、ヘッドハンティングという、想定だにしなかった話が舞い込みました。
 一方で、竹根の仕事ぶりは、常人とはかけ離れた発想での仕事ぶりでした。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆8-6 資格試験の合格は難しい
 中小企業診断士受験向けの参考書は書店に並んでいるが、こちらの資格の受験参考書はほとんど市販されていない。竹根は中小企業診断士向けの参考書を斜め読みして、基礎知識の整理をすることはしたが、むしろ経営者向けのノウハウ本を片っ端から読むようにした。日常の身近なことから学び初めて、次第にその道の奥義にまで到達するという意味を持つ「下学(かがく)上達(じょうたつ)」を地でいく竹根であった。アメリカで培った速読術がここでは大いに役に立つことになった。
 二次試験は、記述式の問題で、限られた時間にその設問に対する回答をするのは、まとめる力と構成力や文章力とともに、早く書けることが重要である。竹根は、ニューヨークで連日何十ページというレポートを本社に送っていたし、それに加えて毎夜かほり宛に手紙を書いてきたので、文章を早く書くことには自信があった。
 第三次試験は、企業診断実習とそれに基づく勧告書の提出である。実際に企業に行き、ヒアリングを通じたり、決算書などの財務資料などを分析したりして勧告書を書くのである。それも、試験会場で作成するのではなく、昼間は会社で仕事をして、そのあとのプライベートな時間に作成するのである。この点でも、竹根はかほりと福田商事の商社とメーカー問題や、海外営業部企画課の仕事をやってきたので、その延長線上のような感覚で取り組めた。気持ちの上では、非常に楽であったために、のびのびとした発想ができた。
 十月に第三次試験の発表があった。合格率は、二十分の一、すなわち五%である。幸い、竹根は、受検者すべての中の二番目の成績で合格ができた。順位まで発表されるという厳しさである。一位は、私立の名門大学のマーケティングの教授であった。竹根は、原町田というその教授に負けたことが悔しかった。原町田教授は、多数の著書もある、有名な先生であることは竹根も知っている。しかし、自分も曲がりなりにもアメリカの大学院でマーケティングを専攻してきたのである。相手が大学の教授であっても、その人に負けたことは、竹根にとっては大きな屈辱であった。
  <続く>

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■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 4月3日 ◇日本橋 ◇営業研修での出来事 ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-23 【経営支援】 信頼できるコンサルタントを選ぶポイント 1

2025-04-04 08:03:00 | 【老いぼれコンサルタントのひとり言】

 

  ■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 4月3日 ◇日本橋 ◇営業研修での出来事 ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-23 【経営支援】 信頼できるコンサルタントを選ぶポイント 1  

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

4月3日

 近所(といいましても直線距離で2kmほど離れています)にアップルパイ専門店があり、高級品ですので頻繁には買えません。何かの名目を付けて時々、そこで買いました。
 ところが、先日、数か月ぶりに、買いに行ったら店が閉まっていました。
 定休日にしては、何の表示もないのです。
 翌日も行って見ましたが、やはり閉まっていました。
 二軒隣にケーキ屋さんがありますので、そこで尋ねてみたところ閉店したということでした。
 「実は、うちも来月末で閉店します」というのです。
 小麦粉・鶏卵などの原材料の価格上昇で、利益を確保できないとのことです。
 街からケーキ屋さんが消えているのですね。
 近年、コンビニのケーキがおいしくなっていますし、先行き不安で買い控えをしていることも原因なのでしょう。
 それにしても、あの、焼きたてのアップルパイを食べられないなんて、寂しいですね。

 コンサルタントを目指す人達の集まりがあり、【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

 

■第4部 【あたりまえ経営のすすめ 経営支援編】 2 信頼できる経営コンサルタントの見分け方

 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、いろいろな事を体験し、コンサルティング現場で活かしてきました。
 士業・コンサルタントは、経営者・管理職に対して、いろいろな局面からの支援をしていくべきです。そのためには、経営者・管理職の立場も理解をしていなければなりません。
 経営者・管理職向けの情報に対して、「俺は、コンサルタントだ。経営者・管理職向けの情報など必要がない」という姿勢でよいのでしょうか。「裏を返せばコンサルティングに通じる」という発想を士業・コンサルタントがしますと、視野が広がると考えています。
 士業・コンサルタントも経営者・管理職も、フレキシビリティを持った発想が必要なのですね。
 このような視点で、第4部をお届けします。

 1章は、コンサルタントとは何をしてくれる職業なのかという視点で、士業・コンサルタントの本質を経営者・管理職に知っていただきたいと思うコンテンツでした。

 ここ第2章は「信頼できる経営コンサルタントの見分け方」というテーマでお話します。

 残念ながら、世の中には、悪徳コンサルタントといわれる人もいます。

 また、この人を信頼してよいのだろうかどうかの判定も難しいことです。

 そのような経営者・管理職の皆様に、少しでも参考となればと考えてお届けします。

 コンサルタント・士業の先生方は、それを裏返して、自分は経営関連の専門家として如何にあるべきかを考えていただきたいと思います。

 すなわち、それを理解でき、行動に移せる士業・コンサルタントがホンモノのプロといえるのではないでしょうか。

 

■ 第4部2章 23 【経営支援】 信頼できるコンサルタントを選ぶポイント 1

 「信頼できる経営コンサルタントの特徴」、「有能な経営コンサルタントがもつ資質」について紹介してまいりました。ここでは、その延長上になりますが、さらに重点的に見るべきポイントにつきまして、いくつかのポイントを記述してまいりたいと思います。

◇ 多くを語りすぎない

  経営コンサルタントというのは、企業を訪問して経営者や社員から話を聞いたり、帳簿やコンピュータの資料を見たり、社内のあちこちを見学して回ったりしますので、その企業の長所だけでなく、短所や恥部までも知ることになります。

 当然、これらは企業秘密であり、外部に漏洩することは許されません。これを「守秘義務」といい、弁護士を始め、いろいろな専門的職業に共通したルールです。

 従って、優秀な経営コンサルタントは「私は○○株式会社を指導している」などと、他社を固有名詞でいうことはあまり言わないものです。その企業の細部まで知っていますから、話をするときに具体的な事例として引用することがあります。その時に、「それは○○社のことですね」と相手に推量されるかもしれません。これでは、機密を漏洩したことと何ら変わりがありません。

 優秀な経営コンサルタントは、「能ある鷹は爪を隠す」ということもあり、自己宣伝のために、大企業の名前を挙げたりしません。

 経営コンサルタントは口が堅いだけではなく、固有名詞、特に自分の顧問先の社名や社員名などは特別なことがない限り表に出すことはないのです。逆に「経営コンサルタントは固有名詞とデータで語れ」と教えられていますので、その矛盾を使い分けられる経営コンサルタントが信頼できるのです。

 


◇ 多くの顧問先を担当

 信頼できる経営コンサルタントは、「私は何百社も経営指導をしてきました」等と言うこともありません。一人の経営コンサルタントが心血注いでアドバイスをするためには、月に1~2回訪問しただけでは不可能です。

 ある優秀な経営コンサルタントは、顧問先を一度に3社、どんなに多くても5社以上の顧問先を持つことはないと言っています。すなわち、必要に応じて週に複数回も顧問先を訪問し、現場を直接見て、社員の言うことに耳を傾け、経営データを重視し、社内情報だけではなく市場情報にも関心を持ち、時には顧問先の営業パーソンと同行して顧客を訪問したり、自分で関連情報を収集したりします。

 このようにして中身の濃いコンサルティングをしてこそ真の経営コンサルタントといえます。このことからもおわかりのように、一人の経営コンサルタントが一度に何十社も顧問先を持つことはできませんので、結果的に何百社も指導をすることはできないのです。

 もし、そのような経営コンサルタントがいましたら眉唾か、実際には顧問先へ行って経営支援をしたというよりは講演や社員研修など、短期間で済む業務だけを担当した、企業の数のことを言っているに過ぎないでしょう。

 ただし、記帳代行とか給与計算代行とかをベースに顧問先を持つようなコンサルティング方式の場合には、多数を受け持つことはありえますので、顧問先の数につきましては、上述のようなことは一概には言えません。

 


■【今日のおすすめ】

 ■【きょうのおすすめ】 杉浦日向子の江戸塾 0江戸情緒に学ぶ バックナンバーを読む

 半世紀にわたる経営コンサルタント体験から、コンサルティングや経営だけではなく、いろいろなことをお届けしています。
 話材としてご活用下さると幸いです。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
    https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【知り得情報】
 政府や自治体も、経営環境に応じて中小企業対策をしています。その情報が中小企業に伝わっていないことが多いです。その弊害除去に、重複することもありますが、お届けしています。

◇《法令》小規模企業振興基本計画
 中小企業庁では、小規模企業振興基本計画について、小規模企業をめぐる情勢の変化を勘案しつつ見直しを進めてきました。この度、小規模企業振興基本計画(第III期)が閣議決定されました。
 https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250325008/20250325008.html
   出典:e-中小企業庁ネットマガジン

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

■ 東京の日本橋、大阪の日本橋 403

 関西の方は、日本橋といいますと、大阪の電気街をイメージされると思います。
 江戸の日本橋は、新鮮な魚介類の陸揚げ地でした。
 地方の方は、東京の日本橋がどの様なところか、写真でご覧になられても、東京が水運の街だということは想像できないかもしれません。
  桜見物のボートツアーがあるほど、海や川・運河で繋がっているのです。
 残念なことに、現在の東京の日本橋は、その直上に高速道路が走っていて、「江戸」という響きからは、ほど遠くなってしまっています。
 江戸っ子の中でも、日本橋育ちの江戸っ子は、自分達が“真”の江戸っ子と自負しています。そのために、高速道路が覆い被さった日本橋を苦々しく思っています。
 その、江戸っ子気質が、政府を動かし、高速道路を地下に通すことになりました。青空の下の日本橋を見られるのもそう遠くなさそうです。
 ちなみに、大阪と東京では「日本橋」の読みが異なるそうですね。
 大阪は「にっぽんばし」、東京は「にほんばし」と発音する人が多いとのことです。
「日本」は、伝統的には「にっぽん」と読むそうですので、大阪の人の方が、本件においては伝統に近いといえます。
  それにしても、自国の国名の読み方が統一されていないのもおかしな国ですね。

■ 営業研修での体験

 ある研修会での経験です。

 私が現役時代に、営業部門の研修の席で、新規顧客開拓の必要性を説くことが多々ありました。

 某社のベテラン営業パーソンのひとりが、意地悪そうな目をして、「では、先生がわが社の新規顧客開拓を実際にやってみてくれませんか」と質問の時間に言ってきました。

 私も意地悪く、「私の話を聴いていましたか?」と返しましたが、その方は、私の言っている意図がはかりかねた様子でした。

 営業活動は、知識だけでは結果に結び付けることは難しいです。

 知恵と行動力の積み重ねです。

 ある方法を使えば、パッと受注ができるというようなことではないことは皆さんわかっているのです。

 一朝一夕にして、営業パーソンとして実力を上げることは不可能なのです。

 新規顧客開拓の必要性を理解できたら、あとはこれまでの経験と知恵を活かして行動するのみです。

 幸い、その企業と顧問契約ができ、その営業パーソンだけではなく、全員とともに、「あること」をしながら根気よくアドバイスを続けました。

 実績は次第に上がり、その営業パーソンとの人間関係は大変強固なものとなり、彼が管理職となってからも、顧問契約を継続することができました。

 楽しい思い出の一つを思い出しました。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

 

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■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 5月3日 ◇語感と幼児性 ◇コーヒーは胃を荒らすという都市伝説は正しいのか?

2025-04-04 07:58:54 | 【老いぼれコンサルタントのひとり言】

 

  ■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 5月3日 ◇語感と幼児性 ◇コーヒーは胃を荒らすという都市伝説は正しいのか?  

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 「文章を書くことは、脳の活性化に繋がる」ということを聞いたことがあります。
 それを信じて、毎日複数回、つぶやきとしてSNSに書くことにしています。
 老いぼれコンサルタントが、心も頭も老いぼれないように願って・・・

コーヒー

■ コーヒーは胃を荒らすという都市伝説は正しいのか?

 

 日本のコーヒー消費量は年間15万トンにも上り、緑茶の10万トンをはるかにしのぐほどの身近な飲み物となっています

 都市伝説的に言われることとして、コーヒーは「胃に悪い」と言われます。しかし、アラビアの文献では、コーヒーは、「胃に効く薬」として紹介されています。

 イギリスのコーヒー科学情報センター(CoSIC)は、コーヒーと健康に関する科学情報の膨大なデータベースを保有しています。

 同センターでは、コーヒーの飲用と胃潰瘍の発生には関係がないと発表しました。胸焼けについてもコーヒーと関係づけることはできなかったそうです。


 近年の研究から、胃液の分泌を盛んにして消化を助けることもわかってきました。エネルギー消費や脂肪の分解を促すなどのダイエット効果もあるという女性には嬉しい情報もあります。

 近年の研究では、コーヒーは“善玉コレステロール”(HDLコレステロール)を増やして動脈硬化を防ぐということが発表されています。また、直腸がんのリスクを減らす効果も調査結果として報告されています。


 日本疫学会では、コーヒーを1日1杯以上飲む人は、肝がんになるリスクが、全く飲まない人の6割程度に低下するという調査結果を発表しています。


 コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があるといわれています。頭をすっきりと冴えさせてくれます。利尿作用についてもよく知られています。

 糖尿病の予防効果も、欧米を中心に数多い研究が行われています。


 ただし、ダイエットや病気予防に対するコーヒーの効果は、飲む量や飲み方、飲むタイミングによっても変わってくるので注意が必要です。

 例えば、コーヒーを飲んでほっと一息といった「リラックス効果」は、実はコーヒー豆の種類によって、違いがあることが分かっています。

 また、体脂肪の分解を効率的に進めるためには、運動をする20~30分前にコーヒーを飲むのが最も効果的とされています。

 これからは健康飲料としての楽しみ方も考えてみてはいかがでしょうか。

 

  〔参考文献〕全日本コーヒー協会 : コーヒーのことからだのこと.

 

 一方で、コーヒーの飲み過ぎには注意が必要です。

 コーヒーには、カフェインが含まれていますので、多量に飲みすぎますと副作用が出て来ることがわかっています。
 一説のよりますと、一日に5杯以上飲む人に副作用が多く出るそうです。

 カフェインは、交感神経を刺激しますので、睡眠時に必要な副交感神経の働きを弱め、祢見れなくなることはよく知られています。利尿作用もありますので、高齢者が、夜コーヒーを飲むことは控えるべきです。

 頭痛がある時にコーヒーを飲みますと、頭痛が和らぐことを体験している人は多いでしょう。ところが、カフェインを取り過ぎると、逆に、カフェインによる血管拡張作用で頭痛がひどくなったり、頭痛がないのに頭痛が発生してしまうことがあるそうです。

 疲れている時も、コーヒー一杯で至福の時を過ごす人も多いでしょう。私も、そのひとりです。カフェインには、疲労解消の効果があるといわれています。しかし、人によっては、逆に疲労感が残ることがあるそうです。「疲労感が低下した」ように感じるのは、カフェインに含まれるアデノシンという成分に覚醒作用があるからだそうです。

 コーヒーには、ポリフェノールが含まれていますので、血圧を下げる効果があります。ところが、高血圧で、肝機能が弱っている人は、カフェインを摂り過ぎますと、高血圧のリスクが高まることがわかっています。心拍数も上がりますので、心臓への負荷も増えます。

 あまり知られてはいませんが、利尿作用によってカルシウムが尿中に多く排出されてしまいますので、カルシウム不足気味の人がコーヒーを多量に飲むと骨粗鬆症にかかってしまうそうです。
 血中のカルシウムだけではなく、カリウムも排出します。多量に飲むことにより低カリウム血症になりやすいのです。

■【今日のおすすめ】

 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。
 一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドはありませんが、少しでも「美しい日本語ですね」と言われるように努力をしています。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【知り得情報】
 政府や自治体も、経営環境に応じて中小企業対策をしています。その情報が中小企業に伝わっていないことが多いです。その弊害除去に、重複することもありますが、お届けしています。


   出典:e-中小企業庁ネットマガジン

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

◆ 語感と幼児性
 

 近年、語感がかなり狂ってきているように思えます。
 マーケティングの専門用語に「差別化」という言葉があります。一方で、「差別された」などと「差別」という言葉はマイナスのニュアンスが強い言葉です。それにもかかわらず、「差別化」という表現に奇異感を感ずる人が少ないです。
 マーケティングの専門用語であり、専門家も「差別化」という言葉を用いていますから、そのまま使っているということが大半なのでしょう。
 私は半世紀以上前に、アメリカに駐在員として派遣され、5年間ニューヨークで仕事をしていました。その間、「黄色人種」「日本人」という理由で差別されたことがなんどかあります。その体験もあり、「差別」という言葉のニュアンスに過敏になりすぎていることは否めないかも知れません。

 自称は「私」であるというのは、学生時代に何かの本で学びました。新入社員研修でも、おなじことを学びました。ところが、近年、ビジネスパーソンが「僕」という言葉を平気で使っています。それどころか、TVを視ていますと、社会的立場のある人が並記で僕と自称しています。これも上述のように語感低下の表れといえます。

 「僕」は、男性の謙称で、もともとは、「男の召し使い」を指しています。子供言葉なのです。母親のことを、こどもが「おかあちゃん」と呼ぶのと同じ幼児語なのです。
 それだけではありません。「僕」は、男性が用いる言葉であり、女性向けの対語は「妾(ショウ)」です。「僕妾」は、「しもべ」と「めかけ」、下男下女という意味です。自訴が自分のことを「妾(ショウ)」と呼ぶことを聞いたことがありません。それにもかかわらず、男性が「僕」を使うことに奇異感を持たない人が多いのです。

 あるマナー書を見ていましたら、「僕」は近年ではフォーマルな場でも使えると記述されていました。私にとっては、語感が低下していると言わざるを得ません。
 ちなみに「私」は、「わたし」ではなく、「わたくし」です。

■ 基本的な法律は理解しておきたいですね 426
 日本の法律は、ドイツから学ぶところが多かったようです。
 こんにちの会社法の基本ともなりました商法ですが、日本の旧商法はドイツの商法がもととなっています。
 商法に関連する法律が、会社法以外にもいくつかありますが、ご自身のビジネスに関連する法律は一通り知っておく必要がありますね。
 代表的な商法関連法法規を列挙しておきました。
 お恥ずかしながら、私は法律を暗記するのが苦手で、もっぱら専門家に任せてしまっています。

【連載小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
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◆【季節 一口情報】 二十四節気 04 清明 燕が南からやって来る

2025-04-04 07:03:00 | 【話材】 季節のたより

【季節 一口情報】 二十四節気 04 清明 燕が南からやって来る

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

■04 清明 (年により日付が異なる)

  清明(せいめい)は、二十四節気のひとつです。

 「清明」とは、「清」は、清らかなことであり、「明」は、明るいと言うことから活き活きとした様を指すのでしょう。そのことから、この時期を、全てのものが春を迎え、清々しく、元気に成長する季節として命名されたのではないでしょうか。

  「天地清明なり」という言葉がありますが、雲一つない、清らかな状況を表す言葉と解しています。

  何のわだかまりもなく、毎日を過ごせたらと、贅沢な夢を描いていますが、現実には目の前の仕事に追われ、人間同士の摩擦に悩まされ、何よりも自分自身の心の中の葛藤で日々を送る毎日です。

  道を歩くと桜が満開に向かって一所懸命です。白いこぶしは桜より一足早く咲き始め、桜に負けずにがんばっています。

 私のような凡人には「清明」の名に恥じずに活きるのは難しいですが、人道に反することはしたくないですね。

  

七十二候 清明

 

 初候  玄鳥至(つばめきたる)  燕が南からやって来る

 次候  鴻雁北(こうがんきたへかえる)  雁が北へ渡って行く

 末候  虹始見(にじはじめてあらわる)  雨の後に虹が出始める 

 

◆【季節 一口情報】バックナンバー ←クリック


【経営コンサルタントの育成と資格付与】
 
since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会
 
 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 詳しくは、サイトでご覧下さい。 
 
 

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■【きょうの人】 0404 道昭 法相宗の開祖 玄奘三蔵から教えを受ける

2025-04-04 06:33:00 | 【話材】 きょうの人04月

  【きょうの人】 0404 道昭 法相宗の開祖 玄奘三蔵から教えを受ける

 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。

 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。

■ 道昭 法相宗の開祖 玄奘三蔵から教えを受ける 

  どうしょう、道紹や道照とも記します。

  舒明天皇元年(629年)生まれ、- 文武天皇4年3月10日(700年4月3日)72歳没

  河内国丹比郡船連(ふねのむらじ)(現・大阪府堺市)出身の法相宗の開祖です。

  25歳の時に留学僧として唐で学び、玄奘から教えを受けました。また、慧満からは禅を学びました。8年後に日本に戻り、奈良元興寺の境内に禅院を建立しました。そこで玄奘より伝授を受けた法相宗を宣揚(起こす)しました。

  晩年は、諸国を遊行して、厚生・済民の事業に従事しました。(無量山傳通院寶暦参照)

 

◆ 【きょうの人】 バックナンバー

 歴史上で活躍したり、仏教など宗教関係の人であったり、ジャンルはいろいろですが、彼等から、学ぶところが多々ありますので、それをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b57a13cf0fc1c961c4f6eb02c2b84c9f

◆ 【今日は何の日】は、毎日発信しています。

 一年365日、毎日が何かの日です。 季節を表す日もあります。 地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。 誰かの誕生日かも知れません。 歴史上の出来事もあります。

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■【今日は何の日】 4月4日 ■ 龍田大社祭 ■ パイレーツと英国王室 【今日の写真】京都曼殊院  一年365日、毎日が何かの日

2025-04-04 00:03:00 | 【今日は何の日04月】

 

  【今日は何の日】 4月4日 ■ 龍田大社祭 ■ パイレーツと英国王室 【今日の写真】京都曼殊院


 一年365日、毎日が何かの日です。
 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

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     4月4日

曼殊院の庭園

■【今日の写真】 春の京都 曼殊院

 曼殊院は、洛北に位置しています。曼殊院門跡というのが正式な表現で、皇室一門の方々が住職をされていたことから「門跡」と呼ばれています。
 遠州の枯山水庭園は、鶴島と亀島があります。大書院に続く庭には霧島つつじが植えられており、枯山水との調和が素晴らしいです。 

曼殊院  カシャリ!ひとり旅 京都府
【Wikipedia】
 他の天台門跡寺院と同様、最澄(767-822)の時代に比叡山上に草創された坊(小寺院)がその起源とされる。
 その後、12世紀頃に北山(現在の京都市右京区・鹿苑寺付近)に本拠を移し、洛中(現在の京都市上京区・相国寺付近)への移転を経て、現在地に移転したのは明暦2年(1656年)のことである。

■ パイレーツと英国王室

 「イギリス王室は、バイキングの末裔である」ということを聞いたことがありますが、その真偽は歴史の読み方により異なるのかもしれません。

 1581年に、海賊フランシス・ドレークがエリザベス女王からナイトの爵位を受けたという記録があります。南イングランド生まれたかれは海賊出身という経験を活かし、栄誉あるイギリス海軍提督としても知られています。

 1492年にコロンブスが新大陸を発見したり、マゼランの艦隊が世界一周を達成したりした後、イギリス人としてはじめて世界一周を成し遂げました。

 たとえ、過去には海賊という汚点があっても、その特技を評価して提督という業務をあてがえるエリザベス一世の度量の深さには敬服します。経営者にも、このような度量があって欲しいですね。


■ 龍田大社祭

 龍田大社(たつたたいしゃ)は、奈良県生駒郡三郷町立野南にあり、「風の神(風神)」として古くから信仰を集めている神社です。

 風の神様は、「始まりの神様」なのです。

 個々の心の安定をはかり、渾然一体真の意(こころ)の形成に寄与すると、同大社のサイトに記述されています。

 毎年4月3日に瀧祭が開催され、大和川(昔の龍田川)で新鮮な鯉を取り、それを岩瀬の杜の水神様(若宇加能売命(わかうかのめのみこと))に奉告します。

 翌4月4日は、例大祭です。

 元々、夏の風鎮祭と対をなすお祭りで、明治維新までは風神祭と呼ばれていました。

 この日は、陰陽道では木・火・土・金・水の五行のうち金を意味し、農耕をおこなう良い水を得るためのお祭りでした。

 現在は、転じて、より良き水の流れ、つまり物事が順調に進むようにとの祈りを捧げるお祭りとして、前日の瀧祭に始まり、午後からは放魚祭が行われます。
 
■ その他
◇ 奈良竜田大社祭
◇ 天台宗御修法
 ◇ 佛光寺国師寂

(ドアノブ)

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 日本経営士協会は、特定非営利活動法人として内閣府による認証を受けた経営コンサルタント団体です。1951年に誕生し、経営コンサルタント育成と経営士・士補資格付与活動を1953年から積極的に行ってきている、日本で最初に設立され、約65年もの永きにわたりまして社会貢献をしてきています。
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