
■【心 de 経営】『書話力』を高める ストーリー作り 7202 ロジカル・ライティング的文書作成手順

*
私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。

■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。

■3-720 ストーリー作り
〃話のネタ〃が決まったら、どの様な主旨で、何を目的とした文書作成なのかを明確にし、それを、どの様な流れで記述していくのかを決めます。
この〃話の流れ〃を〃ストーリー作り〃といいます。

〃話のネタ〃が決まったら、どの様な主旨で、何を目的とした文書作成なのかを明確にし、それを、どの様な流れで記述していくのかを決めます。
この〃話の流れ〃を〃ストーリー作り〃といいます。

■7202 ロジカル・ライティング的文書作成手順
書話力をつける方法は、いろいろとあるでしょうが、基本は「書話の機会を多く持つ」ということで、経験を積むことが遠回りのようでいて、着実な方法ではないでしょうか。ただし、ただ経験を積めば良いというのではなく、「合理的な方法を用いた上で、経験を積む」ということが必要です。
その一つのトレーニング法が「ロジカル・ライティング」であると私は考えています。ロジカル・ライティングは、ライティングを主目的としているスキルアップ法ですが、話し方やプレゼンテーションなどにも共通しています。ここでは、ロジカル・ライティングによる文章作成の手順をご紹介しますので、目的に応じてそれをアレンジしてみてください。
*
①目的の確認
何ごとをするにも、「目的を明確にする」ということが肝要です。
誰に対して、何を言いたいのか、最終結論は何か等、今取りかかろうとしている文書を書く目的は何か、対象読者像はどの様な人なのか、この文書を読んだ読者に、読んだ結果の「果実」として何を提供できるのか等を、書き始める前に確認します。
私は、「確認事項」は、別途用意している備忘録ノートに手書きで行いようにしています。
②執筆の方向性
文章は、読者によったり、書く内容によって、文体や文書形式などを決め、全体を通して統一して、それに基づいて書いて行きます。特別に意図することがない限り、デスマス調の文章の中に、デアル調を混在させるなどは避けるべきです。
縦書き・横書きという問題もあります。PC用のプリンタで出力する場合には横書きが多いですが、出版の場合には、内容や目的により、縦書き・横書きのいずれかを決めます。
テーマに則って、そのテーマの概要を幅広く網羅して展開するのか、その中の一部に集中して、限定したテーマに絞り込んで深く掘り下げるのか、その基本方針によって次項以降の構成やもくじにも影響してきます。対象読者に即した方向性を決定します。
③構成・もくじ
ストーリー展開の内容やそれらの順序を決め、大見出しを決めてから、中見出し、小見出しと各論展開をしてもくじを決定して行きます。
もくじは、一度決めたら、それで進めるというのではなく、もくじやストーリーを見直したり、書いている途中に気がついたりしたら修正しても良いと考えています。ただし、その際に俯瞰的に見て、田に齟齬を生じないかどうかなどを勘案します。場合によりますと、それを契機にもくじの見直しや順序変更などが発生することもあります。
④本文執筆
ワープロソフトを使って執筆することが多いと思います。修正や移動などが容易にできますので、執筆効率は手書きよりも良くなります。しかし、手書きというのは、書きながら思考が深められることもありますので、昨今のようにワープロがあたり前の時代でも手書きの良さを否定することはできません。どちらが良いのかは、その人や、目的などによって最終的に判断をすれば良いと考えます。
私は、ワープロソフトの見出し機能(ランク機能)を利用します。見出しとしてのもくじを見ながら本文を作成できます。その際に図版をイメージして書き進め、仮図版を簡単にポンチ絵として作成しておくと良いでしょう。
文章執筆中でも、上述のように、必要に応じてもくじの順序や段落の順序を入れ替えることもしばしば起こるでしょう。その時に注意すべきは、上述のように、必ず俯瞰的に見ることです。
⑤最終調整
書き上げたからといって気を抜けません。全体を俯瞰的に見て、論理構成を見直したり、推敲したりしながら修正・調整をします。また、文書校正アプリケーションを使って校正するのも良いでしょう。
本文執筆中に用意した仮図版を図版化したり、図版作成を行ったりします。出版の場合には、出版社の意向を確認し、どのレベルの図版準備が必要家によって、手書きであったり、図版アプリケーションを使ったりして用意します。
⑥仕上げ作業
表紙等を含め本文を印刷・製本し、全体を俯瞰的に見直し、必要に応じて最終調整を行います。
出版の場合には、出版社と表紙デザインなどの打ち合わせをします。出版社側で複数案を作成して、その中から選択するというケースも多いです。
書話力をつける方法は、いろいろとあるでしょうが、基本は「書話の機会を多く持つ」ということで、経験を積むことが遠回りのようでいて、着実な方法ではないでしょうか。ただし、ただ経験を積めば良いというのではなく、「合理的な方法を用いた上で、経験を積む」ということが必要です。
その一つのトレーニング法が「ロジカル・ライティング」であると私は考えています。ロジカル・ライティングは、ライティングを主目的としているスキルアップ法ですが、話し方やプレゼンテーションなどにも共通しています。ここでは、ロジカル・ライティングによる文章作成の手順をご紹介しますので、目的に応じてそれをアレンジしてみてください。
*
①目的の確認
何ごとをするにも、「目的を明確にする」ということが肝要です。
誰に対して、何を言いたいのか、最終結論は何か等、今取りかかろうとしている文書を書く目的は何か、対象読者像はどの様な人なのか、この文書を読んだ読者に、読んだ結果の「果実」として何を提供できるのか等を、書き始める前に確認します。
私は、「確認事項」は、別途用意している備忘録ノートに手書きで行いようにしています。
②執筆の方向性
文章は、読者によったり、書く内容によって、文体や文書形式などを決め、全体を通して統一して、それに基づいて書いて行きます。特別に意図することがない限り、デスマス調の文章の中に、デアル調を混在させるなどは避けるべきです。
縦書き・横書きという問題もあります。PC用のプリンタで出力する場合には横書きが多いですが、出版の場合には、内容や目的により、縦書き・横書きのいずれかを決めます。
テーマに則って、そのテーマの概要を幅広く網羅して展開するのか、その中の一部に集中して、限定したテーマに絞り込んで深く掘り下げるのか、その基本方針によって次項以降の構成やもくじにも影響してきます。対象読者に即した方向性を決定します。
③構成・もくじ
ストーリー展開の内容やそれらの順序を決め、大見出しを決めてから、中見出し、小見出しと各論展開をしてもくじを決定して行きます。
もくじは、一度決めたら、それで進めるというのではなく、もくじやストーリーを見直したり、書いている途中に気がついたりしたら修正しても良いと考えています。ただし、その際に俯瞰的に見て、田に齟齬を生じないかどうかなどを勘案します。場合によりますと、それを契機にもくじの見直しや順序変更などが発生することもあります。
④本文執筆
ワープロソフトを使って執筆することが多いと思います。修正や移動などが容易にできますので、執筆効率は手書きよりも良くなります。しかし、手書きというのは、書きながら思考が深められることもありますので、昨今のようにワープロがあたり前の時代でも手書きの良さを否定することはできません。どちらが良いのかは、その人や、目的などによって最終的に判断をすれば良いと考えます。
私は、ワープロソフトの見出し機能(ランク機能)を利用します。見出しとしてのもくじを見ながら本文を作成できます。その際に図版をイメージして書き進め、仮図版を簡単にポンチ絵として作成しておくと良いでしょう。
文章執筆中でも、上述のように、必要に応じてもくじの順序や段落の順序を入れ替えることもしばしば起こるでしょう。その時に注意すべきは、上述のように、必ず俯瞰的に見ることです。
⑤最終調整
書き上げたからといって気を抜けません。全体を俯瞰的に見て、論理構成を見直したり、推敲したりしながら修正・調整をします。また、文書校正アプリケーションを使って校正するのも良いでしょう。
本文執筆中に用意した仮図版を図版化したり、図版作成を行ったりします。出版の場合には、出版社の意向を確認し、どのレベルの図版準備が必要家によって、手書きであったり、図版アプリケーションを使ったりして用意します。
⑥仕上げ作業
表紙等を含め本文を印刷・製本し、全体を俯瞰的に見直し、必要に応じて最終調整を行います。
出版の場合には、出版社と表紙デザインなどの打ち合わせをします。出版社側で複数案を作成して、その中から選択するというケースも多いです。


■ バックナンバー
© copyrighit N. Imai All rights reserved