goo blog サービス終了のお知らせ 

気ままな撮影紀行

鉄道写真をメインに航空機や一般の
風景写真等の撮影に出かけました。

幻に終った国鉄五新線(奈良県・和歌山県)

2023年07月05日 | 鉄道遺産/駅舎他 施設
奈良県内を走るJR和歌山線の五条駅から奈良県内を南下して、和歌山県新宮市のJR紀勢本線新宮駅を結ぶ鉄道路線の建設が進められてましたが、全線開通する事なく未成の路線に終りました。(撮影:2011年4月)

この時の様子をまとめた フォトチャンネルも新規追加致しました。

沿線では吉野杉等の木材の産地で林業が盛んだった事から、鉄道での輸送を担おうとの動きがあり1937年(昭和12年)に建設に着手されました。その後、太平洋戦争による資材不足もあって工事は中断されましたが、1957年(昭和32年)に工事が再開され、1959年(昭和34年)に西吉野村付近まで路盤が完成しました。

完成したこの区間で鉄道の先行開業を目指した様ですが、駅の予定設置数が思ったより少なかった為に地元の反対にあいます。バスの運行ならば鉄道の駅よりも多くの停留所の設置が可能な為、1963年(昭和38年)からバス専用道路として運用が開始されました。

その後も建設が進められましたが輸入木材の増加に押されたり、時代は車社会になり鉄道建設のメリットが少なくなった事から、1982年(昭和57年)に工事自体は全面凍結されました。そして1987年(昭和62年)国鉄民営化により五新鉄道計画の廃止が決定され、五新線での鉄道が走行する姿を見ること無く現在に至ってます。

五条市内には鉄道が走る事が無くなった、コンクリート製のアーチ橋が残ってました。アーチ橋が途切れた間を通っているのが、奈良県内を南北に結んでいる主要幹線道路の国道24号線です。


アーチ橋の上部を見渡せるポイントです。立ち入り禁止だったので金網の外から狙いました。




盛り土の上に橋脚だけが残ってました。


南下して山間部へ入りました。本来ならば列車が走行するはずの、アーチ橋の上をバスが走行して行きます。


バス専用道路でのバス停です。




バス専用道路で五条市内中心部方面を見ました。


橋脚にはこの説明文のプレートが掲示されてました。


《追記》
五新線のバス専用道を走行しての運転は、2014年9月30日で廃止されました。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄時代の雰囲気が残る JR山口線篠目駅(山口県)

2023年07月02日 | JR西日本エリア
JR山口線を走る 「SLやまぐち号」 の停車駅で篠目駅(しのめえき)です。周囲が山に囲まれた山間部で、SL時代を象徴するレンガ造りの巨大な給水塔が有って、国鉄時代の雰囲気が色濃く残ってました。島式ホーム1面2線を持つ列車交換可能な無人駅です。
(撮影:2011年5月)

SL全盛時代にはこの駅でSLに給水をして一息ついていた事でしょうが、現在は「SLやまぐち号」も使用してないようです。

この時のフォトチャンネルも新規追加致しました。



駅舎を通り抜けてホームへ向かいます。正面には巨大な給水塔がありました。


構内踏切を通って島式ホームへ移動して山口駅方面を見ました。この時はディーゼルカーの列車交換です。


給水塔の横には腕木式信号機も残っていて 『SL・給水塔・腕木式信号機』 の3点セットが揃えば国鉄時代にタイムスリップした感覚になります。そして山口線沿線で有数の人気撮影スポットになってます。




篠目駅を出て津和野駅(つわのえき)方面へ少し移動してホームと給水塔を狙いました。


下りの津和野駅行きのSLやまぐち号が発車しました。




この「C571」のSLは2020年10月に「SLやまぐち号」牽引の運転時に不具合が発生して、現在は長期離脱中との事です。その間に活躍していた「D51200」も修繕中で現在はディーゼル機関車牽引の「DLやまぐち号」として運転されてる様です。 





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする