KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

クロシジミ

2012年07月24日 | 2012年のブログ
21日から夏休みを取りましたが最初の2日間は梅雨寒のようなお天気で終ってしまいました。
まあ、家の用事をしたり歯医者へ行ったり、それはそれで良い休養日とはなりましたが。
23日は山梨方面がお天気が良さそうでしたから、富士の裾野へクロシジミを見に行ってみました。


(クロシジミ♀ 山梨県 2012/7/23 α300/TAMRON SPAF90)
クロシジミは名前のとおり黒い大きなシジミで♂には淡い紫の光沢がありますが、♀はご覧のとおり。


(クロシジミ♀ 山梨県 2012/7/23 α300/TAMRON SPAF90)
30年前頃までは平地の雑木林の伐採跡などで見られましたが、薪炭材の需要が無くなり、
輪伐による伐採更新がされなくなった里山で行き場を失い、全国各地で絶滅危惧種状態となりました。


(クロシジミ♂ 山梨県 2012/7/23 α300/TAMRON SPAF90)
♂はかなり飛翔が早く、撮れたのはこの写真のみ、紫の翅表は撮れず終いでした。


(クロシジミ♀ 山梨県 2012/7/23 α300/TAMRON SPAF90)
クロシジミは幼虫がアブラムシやキジラミの出す汁を吸って育ち、その後はクロオオアリに育ててもらうという、
不思議な生態を持っています。


(クロシジミ♀ 山梨県 2012/7/23 α300/TAMRON SPAF90)
この為アブラムシとクロオオアリとクロシジミの好む遷移環境が絶妙なバランスで維持されないと生き残れず、
樹木が繁って樹林化すると次第に姿を消してしまいます。


(クロシジミ♀ 山梨県 2012/7/23 α300/TAMRON SPAF90)
本来湿潤な日本では山野は放っておけば末は樹林になりますから、もともとクロシジミは火山まわりや河川敷
などで命を繋いでいたのでしょうね。

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ミヤマカラスシジミは何頭か見かけましたが、まだ夏のセセリたちは発生前のようでした。