昨年 亡くなられた伊集院静さんの大人の流儀シリーズで書いておられた
言葉をまとめた本。
少し勇気がでる言葉や今の自分でいいと思える言葉が散りばめられている。
抜粋です。
蘊蓄という言葉があるが、あれは大嫌いである、品性のかけらもない。
まるで君が相手より物事を知っているように見える、そういう話し方は
下品で傲慢にしか聞こえない。
己の力量でもない傘の下で雨風をしのぐのは大人の男らしくない。
雰囲気だけで生きていては必ずしっぺ返しがくる。
何度も読んで見ると、身体の奥に、詩の一節が沁みこむように入る時がある。
良い本良い小説は、一度読み終えてから10年二十年後に読んで見ると
初めて読んだ時には発見できなかったものを見つけることができる。
吹いてくる風が頬や胸板にあたるなら、向かい風に立っていることを学びなさい。
人生というのは総じて割には合わないものだ。
だからまず個、孤独の時間。独りになる時間と場所をこしらえじっとすることだ。
私が言う旅に出よというのには必須条件がある。
それは一人、独りで行くことである、孤独になれよが私の考えだ。
友達と共にいきるのは大切だが、それ以前にまず独りで行動することが
肝心だ。
生きる意味なんぞ、誰か暇な奴が考えればいいの
人は寿命でこの世を去るのである
悲しみにも必ず終わりがやってくる
私は智者にはほど遠いが、流言を自ら止めることを守っている
流言は智者に止まる(荀子)
人はそれぞれの事情をかかえ、平然と生きている。
さよならも力をあたえてくれるものだ。