My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

貧しき人々 ドフトエフスキー を読む

2019-06-18 18:21:17 | 2019年本

ドストエフスキーを読むのは・・37年ぶりぐらいになるか・・・

学生のときにドストエフスキーは何冊か読んだ、罪と罰も読んだ、内容は結構ぼんやりした感じだが

絶望読書という本で・・・ドストエフスキーがおすすめになっていた。

たしかに・・

貧しき人々は学生のときに読んだ、タイトルは自分だという自覚をもって読んだように思う。

将来に金があるとも思えない、どちらかというと貧しいほうへかもしれないと思いながら読んだ。

貧しいながらにこの恋の物語

小心で善良な小役人 マカール・ジェーヴシキンと薄幸の乙女ワーレンカとの往復書簡の形式を

とった小説。

都会の吹き溜まりに住む人々の孤独と屈辱を訴えて心理的葛藤を描ている。

学生のときが共感できたのは若いというのもあったし、先がさほどみえないのもあった・・

今の50後半の自分が読んでも自らのとの違いもあるが、この純真な心に関してはなにか

新鮮なものがあったなと思う。

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平成経済衰退の本質 金子勝先生を読む

2019-06-18 10:32:35 | 2019年本

金子勝先生の近著

平成経済衰退の本質を読む、時代がかわるとともに平成の経済を振り返る。

すごくわかりやすい バブルの崩壊から失われた30年 そしてリーマンショック 3・11

時系列で本質を突き止める、根幹はひとつだった・・

はじめにの部分で・・

日本はもはや先進国とは言えない。

今の日本は厳しい目で自分を見つめなおす謙虚さを失ったかのようである。

それこそが、戦後日本経済の美徳の一つであったはずなのに、だ。

いまや政府は平然と公文書や政府統計を改竄するようになり、森友加計問題では、改竄を支持し

国会で偽証を繰り返した高級官僚がが不起訴になり、高額な退職金を受け取る一方で、改竄をしいられた現場

の近畿財務局職員は自殺に追い込まれた。

閣僚が公職選挙法や政治資金規正法に違反しても、一切罪が問われることはない。

政府だけではない、名だたる大手企業でもデーター改竄や会計粉飾が当たり前になり、それが露見しても

経営者は責任を取らない。

かっての日本はトップから末端の現場まで生真面目に物作りに取り組み、それが高品質の日本製品を世界に広めたはずだ

どう見ても日本は衰弱する国である。

ナショナリズムをかきたて、いくら中国が嫌いだ、韓国が嫌いだといっても何も始まらない。

実際中国のフアーウエィや韓国のサムソンに勝てる日本企業は見つからない、かって有数を誇っていた日本製品は

自動車を除いて次々と地位を落とし、情報通信、バイオ医薬 エネルギー関連など先端分野は日本企業はすべて立ち遅れた

・・・・

から金子先生の言葉で始まる

この本は本当にすっと平成の経済がわかりやすい本で特におすすめです。

先週の金曜日 大竹まことゴールデンラジオ金曜日 大竹紳士交遊録

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