物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

『江沢洋選集』

2019-02-06 11:16:08 | 物理学

が日本評論社から発行されはじめた。

ようやく、第1巻『物理の見方・考え方』を手に入れた。第6巻まで発行される予定である。企画・制作は亀書房である。

江沢洋先生は有名な物理の研究者であるし、また教育に熱心なことでもよく知られている。その書かれた文章もわかりやすい。私 も先生の書かれた本やエッセイを読むのが好きな一人である。まあいわば、ファンの一人である。

だから、この江沢洋選集が広く読まれることを祈っている。今回の第1巻にしてもちゃんと書かれたときの情報だけではなく、その後こともup-to-dateに書き加えられている。

この第1巻に寄稿した田崎晴明さんのエッセイを読んだが、江沢洋先生が自分の時間は惜しまずに使うのにもかかわらず、若い人は自分の時間を大切にせよということを守られているということを知った。感動的でもある。


複素解析とベクトル解析

2019-02-06 10:53:41 | 数学

複素解析とベクトル解析との関係はどうなっているのだろうか。そういうことを説明した文献はあまり見たことがないのだが。

ベクトル解析の起源は四元数だという。四元数といってもその元1, i, j, kの前の係数は実数であることが仮定されている。

これはもちろん複素数でもa+biとしたときのa, bは実数であるとの了解がある。同様に四元数a+bi+cj+dkのa, b, c, dは実数をとることにしている。

普通のベクトル解析だとその成分は実数であるとする。成分が複素数のベクトル空間もあろうが、普通のベクトル解析では実数の成分である。